第1章:歌詞テキストと自然言語処理の基礎
目的:歌詞を扱うために必要なNLPの基本技術を理解する。
- 1.1 歌詞の特徴:文体、繰り返し、比喩、意味曖昧性
- 1.2 自然言語処理の基本ステップ(トークン化、品詞、文解析)
- 1.3 形態素解析(日本語:MeCab / SudachiPy、英語:NLTK / SpaCy)
- 1.4 前処理と正規化(記号除去、ひらがな化、表記ゆれ対策)
🛠 実践:J-Pop歌詞をMeCabで形態素解析し、単語頻度を可視化(wordcloud)
第2章:歌詞の構造分析とTF-IDFによる重要語抽出
目的:歌詞内の重要語やテーマを機械的に抽出・分析する。
- 2.1 単語頻度とTF-IDFの理論
- 2.2 歌詞のジャンル別比較(恋愛/応援/失恋)
- 2.3 キーワード抽出と意味の分布
🛠 実践:TF-IDF + TfidfVectorizerで、上位キーワードを抽出しBarplot表示
第3章:Word2Vec・FastTextによる意味ベクトル化
目的:歌詞内の語の意味的な近さ・関係性を捉える。
- 3.1 Word2Vecと分散表現の基本
- 3.2 類似語の探索とアナロジー(例:「君」 - 「僕」 + 「あなた」)
- 3.3 FastTextによる未登録語(サブワード)対応
🛠 実践:歌詞からWord2Vecを自前学習 → 類似語とベクトル空間可視化(t-SNE)
第4章:感情分析と歌詞ジャンル分類
目的:歌詞の感情・情緒を自動で推定し、ジャンル分類に活かす。
- 4.1 感情分析の種類(極性、感情ラベル、情緒分類)
- 4.2 辞書ベース vs 機械学習モデル(LSTM, Transformer)
- 4.3 歌詞のジャンル(ポップ・バラード・ロック)分類モデル
🛠 実践:日本語感情辞書 + sklearn で極性分析 / 感情分類器の構築と評価
第5章:歌詞の生成と創作支援(生成AI応用)
目的:NLPを用いた創作支援の可能性と倫理的観点を学ぶ。
- 5.1 GPTやTransformerによる歌詞生成
- 5.2 韻やリズムを考慮した歌詞補完
- 5.3 模倣生成と著作権・創作性の問題
- 5.4 歌詞の対話的生成システム(ChatGPT + 歌詞構造)
🛠 実践:ChatGPT API + 自作プロンプトで歌詞を対話的に生成/評価
📎 補足教材・拡張
- 歌詞コーパス:J-Lyric, uta-net, Geniusなど
- 音楽ジャンルと語彙使用傾向の統計
- 英語/韓国語の歌詞との比較分析(多言語NLP)