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Python 3 エンジニア認定基礎試験は受験するべきなのか?

Last updated at Posted at 2018-09-19

Pythonエンジニア認定試験について

まず、そもそも「Pythonエンジニア認定試験」についてご存知でない方もいらっしゃると思いますので、リンクを貼っておきます。
Pythonエンジニア認定試験

また、今回私がこの認定試験を受験するにあたり、以下の記事を参考にさせていただきました。
Python 3 エンジニア認定基礎試験の勉強法と受験した感想

実際に受験した感想は参考記事と重なる部分が多くありますが、以下それらを踏まえてお話させて頂こうかと思います。

この認定試験、受験するべき?

結論から申しますと、私は以下の様な状況の人は受験するべきと思いました。

1.現在他業界で働いているが、今後AIなどの分野に取り組みたいと思い、未経験ながらもPythonエンジニアになりたい人
2.Pythonを学習しているにも関わらず、これといった制作物も無く就職活動で学習を頑張っていることをアピールできない人
3.一通りPythonの基礎を勉強をしたものの、「自分って本当に力ついてるよな?他人に対しても自分はPythonできるって言えるよな?」というように自信が持てない人

思いついた限りではこんな感じです。
そして、何を隠そう私自身がこの3つ全て当てはまる存在なのです。(笑)

僭越ながら、私の経歴をご紹介させて頂きます。

著者の経歴

※本記事を執筆したときの状況です
大学院(電子工学系)修了

大手製造メーカー就職(生産技術職・場所は田舎)

退職し、東京でプログラミングスクールに通いながら就職活動中 ←Now!

転職活動を行う際に定石のパターンは、
在職中に転職活動→内定→退職→就職
の流れであるのは重々承知でしたが、
今回私が生産技術職(メカトロニクスエンジニア)からPythonエンジニアにキャリアチェンジする際、未経験分野で業界も変わるため、赤子同然ということでなかなかスムーズに転職活動が進まず、有給休暇ばかり徒に消化されていきました。(拠点が僻地であるため、東京にいちいち出て駄目でまた帰るというのもなかなかメンタルにダメージが来ました。)
これを受け、本気でPythonエンジニアになるために、ズルズル行くのはやめて覚悟を決めようと思いました。
そして、ある程度貯金をして上京して今に至るということです。

採用担当者に納得してもらう為の資格

就職活動で何回か面接していく中で、私自身感じた不安として
「自分のPythonに取り組む熱意は相手に伝わっているのか?」
「自分がある程度のスキルを持っていることは相手に伝わってるのか?」
というものがありました。
昨今のAIブームもあり、採用担当の方も
「この人たちは本気でこの分野に取り組み続ける気はあるのだろうか?ただのブームで、悪い言い方をすれば"ノリ"で来ただけじゃないだろうか?」と思っている方々も、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

そして、この問題を打破しなければいけないと考えた結果、私はこの「Pythonエンジニア認定試験」を受験することを決めました。

受験までの勉強と感想

受験結果から申しますと、合格しました。
私の学習状況としては、まず以下の教材をJupyter notebookを使いながら自分で動かして学習しました。
Pythonスタートブック
(今は新版が出てるみたいですね)
実践力を身につける Pythonの教科書

この2冊は内容が重なるところもまあまああると思うので、どちらか1冊でも大丈夫だと思います。
(2冊両方やった身としては、同じ部分でも説明の仕方が違うところもあり、片方ではしっくりこなかったけどもう片方の本ではすごくしっくりきて分かりやすい!ということもあったので、両方やっておくのもいいかもしれません)

そして、上記の2冊を一通りやったあと、いよいよ受験対策です。
受験対策に使用したサイトは、次の2つです。
Pythonチュートリアル
Python3エンジニア認定基礎模擬試験 β版

それぞれについて説明します。
①について:
Pythonエンジニア認定試験ホームページより、以下が認定テキストとのことです。
Pythonチュートリアル 第3版

ただこちらの本、実際に詳しく内容は見てないのですが、目次を見るとどうやら上述のサイトの内容をまとめたもののようです。それでしたら、お金がもったいないと思いまして、サイトのものを見ながら勉強したということです。

②について:
公式の模擬試験です。実際の試験もこの模擬試験と同じような雰囲気と内容だったので、やることをオススメします。

実際に私がやった勉強法としては、
①をざっくり読む→②をやる→②で間違えた箇所、もやもやする部分を①やネットで調べる→②に再挑戦
という感じでした。

受験当日

係の方に従ってパソコンの席に行き、受験をするというテストセンター形式です。
ポイントとしては、「とても時間が余る」ということです。
制限時間は60分でしたが、私は全部で30分で終わらせました。4択形式でポンポン進んでいくので、実際のところは20分位で終わったのかもしれませんが、文章の読み間違えなどのうっかりミスが怖かったので、とても慎重に解答していきました。
皆さんも、決して慌てなくていいので落ち着いて時間をかけて解きましょう。

そして、合否結果はすぐその場でわかります。

Python・AI分野の資格試験の取り組み方について

「Python 3 エンジニア認定基礎試験」をはじめ、今後もPythonやAI分野の資格試験は増えていくと思います。データサイエンス分野の資格試験もちょくちょく出てきております。
ネット上を見ると、「資格は絶対必要だ」という声もあれば、「資格なんて必要ない!実務経験こそが命だ!」という声もあります。実際、私自身も採用面接を受ける中で、両方の意見を聞きました。
これについて私自身は、「未経験分野に挑戦するのであれば、資格はあった方がいい」と改めて結論づけました。

自分が思う以上に、相手(採用担当)にはスキル部分が伝わりにくいものです。面接のときに学習状況を口頭で話しても、厳しい言い方をすれば、それは出まかせでも言えるものです。そんななかなか信じられないものをあてにして採用するなんて、逆の立場になってみればリスクが高くて採用に踏み切れません。(また、採用担当も上長に報告する際に説得できません…)
自分が主観的に述べるものでなく、客観的に認められる実績。経験者であれば今までやったプロジェクトの内容であり、未経験者であれば「資格」という実績が必要です。

この視点を持ちながら、私は今後資格と向き合っていきたいと思います。

最後になりますが、この記事を読んでくださった方々へ、少しでも役に立つようであれば幸いです。

追記

10月現在、企業ITエンジニアとなり開発プロジェクトに参加する一方でデータサイエンティストになるために引き続きPythonや統計学の自学に取り組んでいます。

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