MySQLのPartitionテーブルを調査するSQL

MySQLのPartitionテーブルを使用している場合、各パーティションに含まれる行数を調べたり、全体の行数を取得することができる。これはデータの分布状況を確認する際や、パフォーマンスの最適化に役立つ。以下に、Partitionテーブルの行数を調べるSQLクエリとその解説を紹介する。

Partitionテーブルの行数を調べるSQL

SELECT
    PARTITION_NAME,
    TABLE_ROWS
FROM
    INFORMATION_SCHEMA.PARTITIONS
WHERE
    TABLE_SCHEMA = 'your_database_name'  -- データベース名を指定
    AND TABLE_NAME = 'your_table_name'   -- テーブル名を指定
UNION ALL
SELECT
    'TOTAL' AS PARTITION_NAME,
    SUM(TABLE_ROWS) AS TABLE_ROWS
FROM
    INFORMATION_SCHEMA.PARTITIONS
WHERE
    TABLE_SCHEMA = 'your_database_name'  -- データベース名を指定
    AND TABLE_NAME = 'your_table_name';  -- テーブル名を指定

クエリの説明

1. INFORMATION_SCHEMA.PARTITIONS:

   • INFORMATION_SCHEMA.PARTITIONSは、MySQLでパーティション情報を取得するためのメタデータが格納されているテーブルだ。これを使用して、各パーティションに関する情報を取得できる。

2. SELECT PARTITION_NAME, TABLE_ROWS:

   • PARTITION_NAME: 各パーティションの名前を取得する。
   • TABLE_ROWS: 各パーティションに含まれる行数を取得する。注意点として、この行数は概算であり、必ずしも正確ではないことがある。

3. WHERE句:

   • TABLE_SCHEMA = 'your_database_name': 調査対象のデータベース名を指定する。
   • TABLE_NAME = 'your_table_name': 調査対象のテーブル名を指定する。

4. UNION ALL:

   • UNION ALLを使って、各パーティションの行数に加えて、全パーティションの合計行数も取得する。

5. SUM(TABLE_ROWS):

   • 全パーティションの行数を合計するためにSUM関数を使用する。

実用例

1. パーティションの行数を確認する

たとえば、大量のデータが格納されたパーティションテーブルがある場合、各パーティションにどの程度のデータが分散されているかを確認できる。

SELECT
    PARTITION_NAME,
    TABLE_ROWS
FROM
    INFORMATION_SCHEMA.PARTITIONS
WHERE
    TABLE_SCHEMA = 'sales_db'  -- データベース名を'sales_db'に指定
    AND TABLE_NAME = 'sales_data';  -- テーブル名を'sales_data'に指定

2. 全体の行数を取得する

各パーティションの行数に加えて、全体の行数も確認する場合は、上記のクエリ全体を使用する。

SELECT
    PARTITION_NAME,
    TABLE_ROWS
FROM
    INFORMATION_SCHEMA.PARTITIONS
WHERE
    TABLE_SCHEMA = 'sales_db'
    AND TABLE_NAME = 'sales_data'
UNION ALL
SELECT
    'TOTAL' AS PARTITION_NAME,
    SUM(TABLE_ROWS) AS TABLE_ROWS
FROM
    INFORMATION_SCHEMA.PARTITIONS
WHERE
    TABLE_SCHEMA = 'sales_db'
    AND TABLE_NAME = 'sales_data';

注意事項

• TABLE_ROWSの精度: INFORMATION_SCHEMA.PARTITIONSのTABLE_ROWSは概算値を返すことがある。正確な行数が必要な場合は、実際のクエリを使用してデータを集計することを検討する。
• パーティションの種類: パーティションの種類によっては、データの分布が異なることがあるため、パフォーマンスやストレージ使用量を最適化する際に役立つ情報となる。