この記事は、obnizを中心にプログラミング教育の教材を作ったりする(1人アドベントカレンダー)のために作成されました。前の記事の続きになっています。
概要
obnizはIoT・電子工作を初めて習う人に向いてます。Webを少しかじっていればHTML/CSS, JavaScriptによる「プログラム」ができますし、それに加えて「ブロックプログラム」も使えます。
「ブロックプログラム」では決められたブロックを配置していくだけで比較的簡単にプログラムができあがります(ただし「プログラム」より出来ることが多くありません)。
ここでは、AIカテゴリのブロックを用いて簡単なAIをやってみたいと思います。
ブロックプログラムで画像認識
準備
あらかじめobnizはWiFi接続の設定を行い、プログラム用パソコンではobnizサイトで「ブロックプログラミング」画面を表示させておきます。前の記事の以下を行います。
obnizサイトの「ブロックプログラミング」を表示させたとき、もし以前使っていた不要なブロックがあれば、すべて削除します。画面上にあるブロックをすべて削除する場合、プログラム画面を右クリックして表示されたコンテキストメニューの一番下の[〇個のブロックを削除]を選びます。削除してもよいか確認ダイアログが出たら[OK]ボタンをクリックします。
顔認識をさせよう
パソコンまたはタブレットの画面上でカメラが許可されれば、以下のような画面になります。自分自身が写っていれば、「だれかいる」と表示されます。
顔をカメラから写らないようにすれば「いない」と表示されます。
うまくできましたでしょうか?
画像で顔認識させる
顔の認識は、実際に人間がいなくても「顔の画像」だけで顔認識されてしまいます。以下は、iPadにプーチンの画像を表示させて写してみたものです。
人間がいなくても、画像さえあれば「顔」として認識されてしまいます。次にバナナの画像を写してみます。
もちろん人ではないので、顔として認識されません。ただしAIカテゴリにある
を用いれば、バナナとして認識されるでしょう。AIによるシンプルな画像認識では、画像による「なりすまし」が可能なのです。