フルパス(Full Path) とは、特定のファイルやディレクトリの 「完全な場所」を示すパス のことです。
状況によって意味が若干異なる場合がありますが、通常は以下のいずれかを指します。
1. サーバー上のフルパス
これは、物理パスとほぼ同じ意味で使われることが多いです。
定義
- サーバーのルートディレクトリ(/)から始まる、ファイルやディレクトリへの完全なパスです
- サーバーのファイルシステム上で操作する際に使用されます
- Linux のファイルパスに限っていうと、頭に「/」がつくのが絶対PATHになります
例
- Linuxサーバーの場合:
/var/www/html/my_project/storage/app/product_images/12345/image.jpg
- Windowsサーバーの場合:
C:\xampp\htdocs\my_project\storage\app\product_images\12345\image.jpg
Laravelでの使用例
Laravelでは storage_path()
を使ってこのフルパスを取得できます。
$fullPath = storage_path('app/product_images/12345/image.jpg');
echo $fullPath;
// 出力例: /var/www/html/my_project/storage/app/product_images/12345/image.jpg
2. URLとしてのフルパス
Webアプリケーションでは、公開されているファイルやディレクトリへの完全なURLパスをフルパスと呼ぶことがあります。
定義
- サイトのドメインを含む、ブラウザでアクセス可能な完全なURL
- 通常、公開されているファイルに対して使用されます
例 - Webサーバーが
public/storage
を公開している場合
https://example.com/storage/product_images/12345/image.jpg
Laravelでの使用例
LaravelではStorage::url()
を使って公開URLとしてのフルパスを生成できます。
$fullUrl = Storage::url('product_images/12345/image.jpg');
echo $fullUrl;
// 出力例: https://example.com/storage/product_images/12345/image.jpg
「フルパス」と「物理パス」の違い
物理パス:
- サーバー上のファイルシステムでのパス(完全に内部向け)
- 公開されていないファイルも含む
フルパス:
- 一般的には「完全な場所」を指すが、文脈によって物理パスまたは公開URLのどちらかを意味する
まとめ
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物理パスのフルパス: サーバーのファイルシステム内での絶対パス。例:
/var/www/html/...
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URLのフルパス: ブラウザからアクセスできる完全なURL。例:
https://example.com/...