こんばんは。
.NET MAUIで開発中のアプリをiOS端末でデバッグしようとAppCenter経由でインストールするため、いつものようにWindows上のVisual Studio 2022の「Macとペアリング」機能を使って接続しようとしたら、エラーが出ました。
このエラーを根本解決しようとしても無理だったので、とりあえず回避策を検討してみました。
今回発生した現象
試したこと
mac側で sudo dotnet workload install ios
ターミナルでiosワークロードを再インストールしてみましたが、改善しませんでした。
mac側で .NET 7 Runtime のセキュリティ修正プログラムをインストールしてみる
SDK 7.0.400をインストールしてみましたが、改善しませんでした。
回避策
.NET MAUIで開発中のアプリをiOS端末でデバッグしようとAppCenter経由でインストールするためには2通り方法があります。
- (a) Windows上のVisual Studio 2022のアーカイブマネージャーから発行(アドホック)する
- (b) Mac上のVisual Studio 2022 for Macのアーカイブマネージャーから発行(アドホック)する
今回の現象により、(a)にはMacとペアリングが必要なので利用不可ですが、しかし(b)で発行することは可能です。
以下に(b)の方法をおさらいしておきます。
(b) Mac上のVisual Studio 2022 for Macのアーカイブマネージャーから発行(アドホック)する
- Mac上にソースコードを用意します。(git, SourceTree, forkでクローンしておきます)
- Visual Studio 2022 for Macを起動し、ソリューションを開きます。
- MAUIプロジェクトをダブルクリックし、プロジェクトのプロパティを開きます。
- ビルド>iOS>バンドルの署名を開き、署名IDとプロビジョニングプロファイルを適切なものにします。
- MAUIプロジェクトを右クリックし、アーカイブの表示をクリックします。
- アーカイブタブが開きます。
- 最新バージョンがアーカイブされていなければ、ビルド>公開のためのアーカイブをクリックします。
- 最新バージョンを選択してから、署名と配布...をクリックします。
- AppCenterにリリースしたい場合は、Adhoc を選択します。
- 適切なプロビジョニングプロファイルを選択します。(AppCenter用のもの)
- 公開ボタンをクリックし、適当な場所に出力します。
- あとはブラウザでAppCenterを開いて、リリースすれば完了です。
まとめ
おそらく一時的なバグによるもの?だと思います。
Microsoftによる修正されたバージョンの発表を待つのが嫌な人は、Macを直接操作して発行するといいようです。