この記事でできること
KiroのSteering設定をコピペするだけで、以下が実現できます。
- AIの「質問攻め」を止める
- 定型作業を一言で開始できる
- チャットごとに同じ説明を繰り返さなくて済む
環境
- Kiro(VS Code拡張)
-
.kiro/steering/ディレクトリ
Steeringとは
Kiroに対する永続的な指示を書くMarkdownファイルです。
.kiro/
└── steering/
├── user-preferences.md # 常に読み込む設定
└── my-workflow.md # 呼び出し式の設定
1. 基本設定(常に読み込む)
まずは全チャットで適用される基本設定を作成します。
.kiro/steering/user-preferences.md
---
inclusion: auto
---
# ユーザー設定
## 作業ルール
- 不明点があっても質問せず、推論して進める
- 迷ったら `memo/` フォルダを確認する
- それでも不明ならより安全な選択肢を取る
## コミュニケーション
- 敬語を使用すること
- 簡潔に回答すること
## 禁止事項
- メモファイルへの追記は、必ずユーザーに確認してから行う
- 勝手にファイルを削除しない
設定のポイント
| 項目 | 説明 |
|---|---|
inclusion: auto |
常に読み込まれる |
| 作業ルール | 「質問せず推論」がキモ |
| 禁止事項 | 書き込み系は確認必須にする |
2. 作業別設定(呼び出し式)
次に、特定の作業用の設定を作成します。
.kiro/steering/my-workflow.md
---
inclusion: manual
---
# 定型作業
「作業を進めて」と言われたら、以下の手順で作業を開始する。
## 前提
- 作業内容は `memo/memo.YYYYMMDD.md` に記載されている
- 前回の進捗も同ファイルに記録されている
## 作業の流れ
1. `memo/memo.YYYYMMDD.md` で当日の作業を確認
2. 前回の進捗を把握
3. 続きから作業を進める
4. 質問せず、メモに記載されている情報で判断して進める
## 完了条件
- 作業が完了したら、完了した内容を報告する
- 追加の指示がなければ次のタスクに進む
設定のポイント
| 項目 | 説明 |
|---|---|
inclusion: manual |
#ファイル名 で呼び出したときだけ読み込む |
| 前提 | AIが参照すべきファイルを明記 |
| 作業の流れ | 具体的な手順を書く |
3. 使い方
基本の呼び出し
# チャットで入力
#my-workflow 作業を進めてください
#my-workflow でSteering設定を読み込み、続けて指示を出します。
複数のSteeringを組み合わせる
#my-workflow #code-review PRをレビューしてください
4. inclusion の種類と使い分け
| 値 | 動作 | 用途 |
|---|---|---|
auto |
常に読み込む | 基本設定、コミュニケーションルール |
manual |
#ファイル名 で呼び出し |
作業別の設定、プロジェクト固有の設定 |
auto を使いすぎない
auto が多いとコンテキストを圧迫します。基本設定以外は manual にして、必要なときだけ呼び出すのがおすすめです。
5. よくあるパターン
コードレビュー用
.kiro/steering/code-review.md
---
inclusion: manual
---
# コードレビュー
## レビュー観点
- バグの可能性
- パフォーマンス問題
- セキュリティリスク
- 可読性
## 出力形式
- 問題の重要度(高/中/低)
- 該当箇所
- 修正案
Git操作用
.kiro/steering/git-workflow.md
---
inclusion: manual
---
# Git操作
## コミットメッセージ
- 日本語で書く
- プレフィックスを付ける(feat:, fix:, refactor:, docs:)
## ブランチ名
- feature/機能名
- fix/バグ名
## 禁止事項
- mainへの直接push禁止
- force push禁止
ドキュメント作成用
.kiro/steering/documentation.md
---
inclusion: manual
---
# ドキュメント作成
## スタイル
- 敬語で書く
- 箇条書きを活用
- コードブロックにはファイル名を付ける
## 構成
1. 概要
2. 前提条件
3. 手順
4. トラブルシューティング
6. トラブルシューティング
AIが指示を忘れる
長いチャットになると、AIがSteeringの内容を忘れることがあります。
# 再読み込み
#user-preferences 上記の設定を思い出してください
設定が反映されない
- ファイルパスを確認(
.kiro/steering/配下にあるか) - front matter(
---で囲まれた部分)の書式を確認 -
inclusionの値を確認
auto設定が多すぎてコンテキストが溢れる
不要な auto 設定を manual に変更します。
# Before
---
inclusion: auto
---
# After
---
inclusion: manual
---
7. Tips
ファイルパスは具体的に書く
# ❌ AIが「どのファイル?」と聞いてくる
設定ファイルを確認してから作業
# ✅ 質問されない
`memo/memo.YYYYMMDD.md` で当日の作業を確認
`config/settings.json` で設定値を確認
禁止事項は明確に
# ❌ 曖昧
慎重に作業する
# ✅ 明確
- 確認なしにファイルを削除しない
- 本番環境への変更は必ず確認を取る
出力形式を指定する
## 報告形式
- 完了したタスク
- 変更したファイル
- 次にやるべきこと
まとめ
Kiro Steeringの設定ポイントは以下の3点です。
- 基本設定は
auto、作業別はmanual - 「質問せず推論して進める」を明記
- ファイルパスは具体的に書く
コピペして使えるテンプレートを用意したので、ぜひ活用してください。