はじめに
Claude CodeはCLIツールです。VS CodeやJetBrainsのようなGUIのIDEはありません。
最初は「IDEがないと不便じゃないか?」と感じるかもしれません。でも、適切に環境を整えれば、むしろ快適に開発できます。
この記事では、Claude CodeをCLIで使う際のおすすめ設定を紹介します。
ターミナル環境を整える
Windows Terminalのペイン分割
WindowsユーザーはWindows Terminalを使いましょう。ペイン分割が使えます。
縦分割(左右): Alt + Shift + +
横分割(上下): Alt + Shift + -
ペイン間移動: Alt + 矢印キー
左ペインでClaude Codeを動かし、右ペインでファイルの確認やコマンド実行、という使い方が基本になります。
エディタはビューワーとして使う
IDE代わりにVS Codeをファイルビューワーとして開いておくのがおすすめです。
# 現在のディレクトリをVS Codeで開く
code .
VS Codeは編集はしない、ファイルツリーの確認とコードの閲覧専用として使います。実際の編集はClaude Codeに任せます。
CLAUDE.md でプロジェクトを理解させる
CLAUDE.mdはプロジェクトルートに置く設定ファイルです。Claude Codeが最初に読み込み、プロジェクトの文脈を把握します。
# プロジェクト概要
○○向けのWebアプリケーション
## 技術スタック
- バックエンド: Go (Gin)
- フロントエンド: React + TypeScript
- インフラ: AWS ECS Fargate
## 開発ルール
- PRのベースブランチはdevelop
- コミットメッセージはConventional Commits形式
- テストは必ず書く
## 禁止事項
- 本番環境への直接操作
- .envファイルのコミット
書けば書くほどClaude Codeの理解が深まり、的外れな提案が減ります。
settings.json のおすすめ設定
~/.claude/settings.json(グローバル設定)または.claude/settings.json(プロジェクト設定)で動作を細かく制御できます。
{
"permissions": {
"allow": [
"Bash(git *)",
"Bash(ls *)",
"Bash(cat *)",
"Bash(grep *)",
"Bash(find *)",
"Bash(npm run *)",
"Bash(go *)"
],
"deny": []
}
}
よく使うコマンドをあらかじめ許可しておくことで、実行のたびに承認を求められるストレスがなくなります。
denyに本番環境のコマンドを入れておくと、誤操作防止になります。
信頼済みコマンドの設定
ls、grep、git logなどの読み取り系コマンドは、毎回承認するのは手間です。まとめて許可しておきましょう。
{
"permissions": {
"allow": [
"Bash(ls *)",
"Bash(ls)",
"Bash(cat *)",
"Bash(grep *)",
"Bash(find *)",
"Bash(git log *)",
"Bash(git status)",
"Bash(git diff *)",
"Bash(git branch *)"
]
}
}
破壊的な操作(rm、git reset --hardなど)は許可せず、都度確認するのがおすすめです。
Hooks で自動化する
Hooksは特定のタイミングで自動的にコマンドを実行する仕組みです。
{
"hooks": {
"PostToolUse": [
{
"matcher": "Edit|Write",
"hooks": [
{
"type": "command",
"command": "npm run lint --silent 2>/dev/null || true"
}
]
}
],
"Stop": [
{
"hooks": [
{
"type": "command",
"command": "echo '✅ Claude Code 作業完了'"
}
]
}
]
}
}
ファイル編集後に自動でlintを走らせる、作業完了時に通知するなど、繰り返し手動でやっていた操作を自動化できます。
CLAUDE.md の階層構造を活用する
CLAUDE.mdはディレクトリごとに置けます。
project/
├── CLAUDE.md # プロジェクト全体のルール
├── frontend/
│ └── CLAUDE.md # フロントエンド固有のルール
└── backend/
└── CLAUDE.md # バックエンド固有のルール
フロントエンドディレクトリで作業するとき、Claude Codeはプロジェクトルートとfrontend/の両方のCLAUDE.mdを読み込みます。サブディレクトリに固有のルールを書けます。
MCP サーバーで機能を拡張する
MCP(Model Context Protocol)を使うと、外部ツールとの連携ができます。
{
"mcpServers": {
"github": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-github"],
"env": {
"GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "your_token"
}
}
}
}
GitHubと連携すれば、Claude Codeが直接PRの作成やIssueの確認ができるようになります。
トークンをプロジェクトローカルの.claude/settings.jsonに書く場合は、.gitignoreに追加してコミットを防いでください。
# .gitignore
.claude/settings.json
グローバル設定(~/.claude/settings.json)に書くほうが安全です。
実際の作業フロー
環境が整ったら、作業フローはこうなります。
1. Windows Terminalを開く(ペイン分割)
左: Claude Code起動
右: ファイル確認 / コマンド実行用
2. プロジェクトディレクトリに移動
$ cd path/to/project
$ claude
3. 作業内容を指示
> このAPIのバリデーション処理を追加して
4. Claude Codeが自動でファイルを編集
右ペインで変更を確認
5. 問題なければコミット
> git add と commit して
IDE的な操作(ファイルを探す、関数にジャンプする)は全部Claude Codeに頼めるので、意外と不自由しません。
まとめ
Claude Code CLI環境を快適にするポイント:
| 設定 | 効果 |
|---|---|
| Windows Terminalペイン分割 | 左でAI、右で確認の2画面運用 |
| VS Codeをビューワーとして使用 | ファイルツリーの把握が楽 |
| CLAUDE.mdの充実 | プロジェクト理解が深まり精度向上 |
| 信頼済みコマンドの設定 | 承認作業のストレスを削減 |
| Hooksで自動化 | lint・通知など繰り返し作業をゼロに |
「IDEがない」は欠点ではなく、AIに全部任せるという割り切りです。慣れると、IDE時代よりも速く開発できます。