確実に忘れるのでメモ

0. 動機

ネットワークが遅い
Grafanaを使用したかった

1. 構成

サーバ	OS	アドレス	役割
ルータ	OpenWrt	192.168.8.1	監視対象
監視サーバ	Ubuntu 22.04.5 LTS	192.168.8.20	メトリクス配置
クライアント	Windows 11	192.168.8.10	ブラウザ

2. 流れ

OpenWrt に prometheus-node-exporter-lua をインストール
Prometheus と Grafana を用いてルーターの監視ダッシュボードを作成

3. `prometheus-node-exporter-lua` のインストール

ルータで実施する。

OpenWrt に Lua版 Node Exporter をインストール

prometheus-node-exporter-lua は、OpenWrt のような組み込みシステム向けの軽量な Prometheus エクスポーター。

sudo opkg update
sudo opkg install prometheus-node-exporter-lua

ローカルホストのバインド解除

prometheus-node-exporter-lua はデフォルトで127.0.0.1にバインドして動作するため、外部(192.168.8.20)からアクセスできない。

そのため、バインドアドレスをuciを使用して変更する（lanインターフェース: 192.168.8.1）。

sudo uci set prometheus-node-exporter-lua.main.liten_interface='lan'

# 設定を保存
sudo uci commit prometheus-node-exporter-lua

# 再起動
sudo /etc/init.d/prometheus-node-exporter-lua restart

監視サーバからアクセスして確認。

curl http://192.168.8.1:9100/metrics

4. Prometheus のインストール

監視サーバで実施する。

Ubuntu serevr に Prometheus をインストールする

sudo apt update
sudo apt install prometheus

設定ファイル作成

/etc/prometheus/prometheus.ymlを編集する。

job_name は Grafana ダッシュボードでjobを指定するときの名前になる。
targets に監視対象のprometheus-node-exporter-luaのアドレスとポートを記載。

scrape_configs:
  - job_name: 'router1'
    static_configs:
      - targets: ['192.168.8.1:9100']

サービス等再起動

sudo systemctl daemon-reload

sudo systemctl restart prometheus

# 確認
sudo systemctl status prometheus

5. Grafana のインストール

監視サーバで実施する。

Grafana のインストール

# gpgキー取得
wget -q -O /usr/share/keyrings/grafana.gpg https://packages.grafana.com/gpg.key

# リポジトリ登録
echo "deb [signed-by=/usr/share/keyrings/grafana.gpg] https://packages.grafana.com/oss/deb stable main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/grafana.list

# パッケージを更新してインストール
sudo apt update
sudo apt install grafana

# サービス起動
sudo systemctl daemon-reload
sudo enable grafana-server
sudo systemctl start grafana-server

6. Grafana ダッシュボード作成

クライアントで実施する。

ダッシュボード作成

192.168.8.20:3000にアクセスし、以下の情報でログインすると任意のパスワードでパスワード変更を求められるので実施。

user: admin
password: admin

データソース設定

サイドバーのConnections/Data sourcesから Prometheus を選択し、localhost:9090を入力。

Grafana ダッシュボードのインポート

以下のダッシュボードをインポートする。

Node Exporter Full（Grafana ダッシュボードID: 1860）

Jobをprometheusで設定した名前に変更して、以下のような画面が出れば成功

補足

繋がらない場合はファイヤーウォール等でアクセスできていないこと考える。