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AIに促されるままメディエーションの下限を設定したらeCPMが40%下がった話

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Last updated at Posted at 2026-03-17

AIに促されるままメディエーションの下限を設定したらeCPMが40%下がった話

はじめに

個人開発のAndroidアプリ(DL数10万超アプリ)を運営しています。
広告収益の最適化のためにAdMobのメディエーション(Unity Ads, Meta Audience Network)を導入しました。

設定時にAIアシスタントに相談しながら進めたのですが、提案されるがまま下限価格(floor price)を設定したら、eCPMが約40%下落してしまいました。

やろうとしたこと

メディエーションでは、各広告ネットワークに**下限価格(floor price)**を設定できます。

「この金額以下の広告は表示しない」というフィルターで、低単価の広告を排除して平均eCPMを上げるために使います。

Unity Ads    → 下限 ¥100
Meta         → 下限 ¥100

「UnityとMetaに下限をつけて、低単価の案件はAdMobで拾えばいい」という戦略でした。

落とし穴:AdMob自体にも下限が適用されていた

ここが完全に盲点でした。

AdMobのメディエーション設定画面で下限価格を設定すると、UnityやMetaだけでなく、AdMob Network自体にも同じ下限が適用されます。

【自分が想定していた動作】
Unity Ads    → 下限 ¥100 ✅
Meta         → 下限 ¥100 ✅
AdMob        → 下限なし(低単価も全部受ける)

【実際の動作】
Unity Ads    → 下限 ¥100
Meta         → 下限 ¥100
AdMob        → 下限 ¥100 ← !!!ここにも適用されていた!!!

つまり、¥100未満の広告はどのネットワークからも配信されなくなり、fill rateが大幅に低下しました。

結果

指標 変更前 変更後 変動
eCPM - - 約-40%

下限を設定すれば「安い広告が排除されてeCPMが上がる」と思いがちですが、実際には:

  1. fill rateが激減 — 下限を超える広告が十分にないと、広告が表示されない枠が大量発生
  2. 結果的にeCPMも下がる — 空白枠は¥0なので、全体の平均eCPMが下がる
  3. オークションの競争が減る — 入札者が減ると落札価格自体も下がる

なぜ気づかなかったのか

AIアシスタントにメディエーション設定を相談した際、「下限価格を設定して低単価の広告を排除しましょう」と提案されました。

一見合理的に聞こえますし、メディエーションパートナー(Unity, Meta)だけに下限がつくと思い込んでいました。AdMobの管理画面のUIも、メディエーションの文脈で設定するため、AdMob自体にも適用されるということが直感的にわかりにくいです。

対処法

下限価格を削除(または大幅に下げる)しました。

もし下限を使いたい場合は:

  • AdMob Networkには下限を設定しない(最後のセーフティネットとして全ての広告を受ける)
  • メディエーションパートナーごとに個別に設定する(ウォーターフォール方式で段階的に下限を設定)
  • 最初は低い下限から始めて、データを見ながら徐々に調整する

まとめ

やったこと 影響
メディエーション下限を一括設定 eCPM -40% 💀
下限を削除 回復 ✅

教訓:

  • 🚫 AIの提案を鵜呑みにしない。特に広告設定は収益に直結するので、影響を理解してから変更する
  • 🚫 メディエーションの下限設定はAdMob自体にも適用されることを忘れない
  • ✅ 下限を設定するなら、パートナーごとに個別設定し、AdMob自体はセーフティネットとして残す
  • ✅ 設定変更は小さく試して、数日間のデータを観察してから判断する

「AIが言ったから正しいはず」は危険です。特にお金に関わる設定は、自分で仕組みを理解してから変更しましょう(自戒を込めて)。

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