はじめに
記事の目的: 画像生成AI「Nano Banana Pro」を用いて、一貫性のある漫画の制作を試みる。今回はジャンルとして特殊ではあるがEスポーツ漫画にしてみる。
検証ポイント:
キャラクターの同一性は保てるか?個性を出せるか?
「ゲーム画面」と「プレイヤーのリアクション」の複雑な構図は描けるか?
LoLのキャラクターや試合の様子などを再現できるか?
1. 制作フォーマットの定義
まずは、生成する漫画の技術的な仕様を定義します。今回はWebでの閲覧を想定しつつ、以下のフォーマットを採用しました。
ページ数: 24ページ(読み切り短編想定)※実際の生成は最初の10ページのみ行った上、6~10ページのデータ以外消えてしまいました
アスペクト比: 2:3
スタイル: 日本の少年漫画風 + デジタル作画塗り
使用ツール: Nano Banana Pro
ポイント: ページ数とアスペクト比は一般的な電子漫画の原稿のスタイルを調べて定義しました。
2. ストーリーと設定(プロンプトの設計図)
生成ブレを防ぐため、事前に固めた設定資料です。資料の内容もある程度はGeminiに考えさせています。
2.1 ストーリー概要
舞台: 世界大会決勝戦の最終ゲーム(第5戦)。P1(主人公チーム)がZen.Z(絶対的王者)に挑む。
展開: 敗色濃厚な状況からの、集団戦での逆転劇。
クライマックス: 主人公が操るチャンピオンのスキルが決まり、敵のネクサスを破壊するまで。
2.2 キャラクター設定
Nano Banana Proに学習・認識させるためのキャラクター特徴です。
主人公(Midレーナー):
外見特徴: 黒髪、ヘッドセット、ユニフォーム(黒と赤)、集中すると目が光る演出。
性格: 冷静沈着だが内には熱い闘志。
ライバル(敵Midレーナー):
外見特徴: 銀髪、フード付きユニフォーム、不敵な笑み。
2.3 視覚的テーマ(Art Direction)
現実パート:緊張感のある青白い照明、汗、ゲーミングデバイスのLED。
ゲーム内パート:ファンタジー要素、魔法のエフェクト、爆発、LoL特有の俯瞰視点。
3. 画像生成プロセス
実際にNano Banana Proを使用して生成していく過程です。
3.1 基礎プロンプトの構築
ベースとなる画風を固定するためのプロンプトです。Geminiに生成してもらいました。
Japanese manga style, Aspect ratio 2:3, Esports tournament context.
また、ネガティブプロンプトも生成してもらいました。
Low quality, bad anatomy, text, watermark, blurry, realistic photo style.
3.2 実際に投げるプロンプトや添付ファイル
今回は画像生成をする際に以下の情報を渡しました。
ヘッダー:基礎プロンプト
ボディ:1ページごとに書き起こした字コンテ(ストーリーの文章)
フッター:ネガティブプロンプト
添付ファイル:生成するページの1つ前のページの生成画像
4. 結果の提示(生成された漫画)
実際に生成された画像を漫画形式(あるいは主要なコマの抜粋)として掲載します。
5. 検証結果と考察
Nano Banana ProでEスポーツ漫画を描いてみた感想と技術的評価です。
5.1 うまくいった点
・謎に再現度の高い部分があった
例)アジールにめっちゃ似てるキャラ、リアルなミニオンとかタワー、など
・色塗りが綺麗
・効果音の文字などが漫画的なフォントで出せている
5.2 課題と改善点
・キャラクターの個性に欠ける(設定をもっと細かく渡す必要がある)
・吹き出しの文字が間違っている(ジャングラーがジングダーなど)
・LoLの理解が足りなかった
例:バロンの周りにみんなで立っている、必殺技を出すときになぜかGキーを押している、など
5.3 結論
「Nano Banana ProはEスポーツ漫画制作において、無難なストーリーと絵柄、コマ割りまで作ることはできるが、LoLのシステムなども含めて面白いストーリーを再現するには1ページ1ページで大量の指示プロンプトと参照できる画像が必要」
おわりに
今後の展望として、別ジャンルでの検証も行いたいと思います。








