1.JP1の主要製品・分類について
※大まかな分類については、前回投稿した日立 統合システム運用管理 JP1 についてで
紹介しています。よろしければ、上記リンクをご参照ください。
日立 統合システム運用管理 JP1 についてでも記載していますが
JP1は主に以下4つに分類され、役割別に各種製品が提供されています。
●Intelligence
└統合管理★
└ITサービス管理
└IT運用自動化
●Intelligent Monitoring
└インフラストラクチャ管理
└パフォーマンス管理★
└ネットワーク管理★
●Intelligent Automation
└ジョブ管理★
└バックアップ管理
●Intelligent Governance
└資産・配布管理
└セキュリティ管理
主に「★」が記載された分類の製品が導入されることが多いです。
「★」記載の製品に着目し、各製品名と使用目的を以下に記載します。
●統合管理
<主製品>
- JP1/Base
後述のJP1/IM(JP1/IM2)およびJP1/AJS3の前提製品として導入が必要な製品。
製品機能としては、認証機能、ログファイル・イベントログ監視
イベント管理などが主な機能として挙げられます。
- JP1/Integrated Management(JP1/IM、JP1/IM2)
システムのリソースやイベントを一元管理する製品です。
イメージとしては監視ツールだと思っていただければと思います。
このイベントを検知したら、特定の処理を実行させるといった
自動アクション機能もあります。
●パフォーマンス管理
<主製品>
- JP1/Performance Management(JP1/PFM)
システムを構成するデータベースやアプリケーションなどを
稼働状況を監視する製品です。OSの負荷状況の確認も
行うことができます。
●ネットワーク管理
<主製品>
- JP1/Network Node Manager i(JP1/NNMi)
システム全体のネットワーク状況を監視する製品です。
システム全体の死活確認だけでなく、管理機器から発行される
SNMPトラップも管理することができます。
- JP1/SNMP System Observer(JP1/SSO)
システム上のサーバリソースやプロセス、サービスの監視を
行うことのできる製品です。
システムが大規模となると、サーバが高負荷となってくるため
細かなサーバリソースを管理することが目的となります。
●ジョブ管理
<主製品>
- JP1/Automatic Job Management System 3 Manager/Agent(JP1/AJS3)
JP1製品の中で最も利用されている製品であり
特定業務の自動化を行うことのできる製品です。
定期的に実施する夜間バッチ処理や決まった順序でしなければいけない
処理を、自動で処理命令を下す機能を持っています。
今回は製品分類ごとの主要製品を紹介させていただきました。
次は最も利用されているJP1/AJS3についての機能について紹介します。