概要
たまたま見かけた以下の図が気に入ったので,黄緑色,水色の線の長さがそれぞれ $\frac{x+y}{2}, \sqrt{xy}$ であることの証明をメモとして残す1.
【相加平均と相乗平均】 pic.twitter.com/fks6AgIQMV
— 数学を愛する会 (@mathlava) August 26, 2019
証明
黄緑色の線
図の半円の直径は $x+y$ であるから,半径にあたる黄緑色の線の長さは $\frac{x+y}{2}$ である.
水色の線
図において半円の直径を $\mathrm{AB}$ とし,$\mathrm{AB}$ を斜辺とする直角三角形のもう1つの頂点を $\mathrm{C}$ とする.そして,頂点 $\mathrm{C}$ から辺 $\mathrm{AB}$ に下ろした垂線と辺 $\mathrm{AB}$ との交点を $\mathrm{H}$ とする.いま $\mathrm{AH}=x, \mathrm{BH}=y$ である.
三角形 $\mathrm{ACH}$ において,三平方の定理より $x^2+\mathrm{CH}^2=\mathrm{AC}^2$ である.また,三角形 $\mathrm{BCH}$ において,三平方の定理より $y^2+\mathrm{CH}^2=\mathrm{BC}^2$ である.よって,三角形 $\mathrm{ABC}$ において,三平方の定理より
(x+y)^2=\mathrm{AB}^2=\mathrm{AC}^2+\mathrm{BC}^2=(x^2+\mathrm{CH}^2)+(y^2+\mathrm{CH}^2)=x^2+y^2+2\mathrm{CH}^2
となる.従って
\mathrm{CH}^2=\frac{(x+y)^2-x^2-y^2}{2}=\frac{2xy}{2}=xy
であるから,$\mathrm{CH}>0$ より $\mathrm{CH}=\sqrt{xy}$ が得られる.
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Qiita の数式機能のテストも兼ねている. ↩