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Web ページが更新されたら Slack Bot で通知する機能を GAS で実装する話

Last updated at Posted at 2020-02-02

概要

Slack Bot と Google Apps Script を用いて,特定の Web ページが更新されたことを通知する簡易な機能を実装してみる.

詳細

ふと東方我楽多叢誌の更新頻度を知りたくなったので

  1. 1日おきに Web ページの情報を取ってくる
  2. 取ってきた情報と,以前のページ情報を比較する
  3. 2で比較したものが異なる場合は通知し,そうでない場合は通知しない

という流れの機能を作る.

簡単な流れ図
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  東方我楽多叢誌 strange article of the outer world
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
   情報の取得 ↑                      ↓ 情報の保存
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
     Google Apps Script + Google スプレッドシート
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
     更新通知 ↓
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
                    Slack Bot
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

Slack Bot の作成

  1. https://api.slack.com/apps にアクセスし Create New App をクリック
  2. アプリ名とワークスペースを設定し Create App をクリック
  3. 左側のメニューから Bot Users をクリック
  4. Add a Bot User をクリック
  5. 表示名とデフォルトユーザー名を設定し Add Bot User をクリック1
  6. 左側のメニューから Install App をクリック
  7. Install App to Workspace をクリック
  8. アプリがワークスペースへのアクセス権限をリクエストしてくるので,許可する
  9. 表示されるトークンのうち Bot User OAuth Access Token をメモしておく

スプレッドシートの作成

  1. Google ドライブ上にスプレッドシートを作成しておく
  2. スプレッドシート ID をメモしておく(下記参照)

https://docs.google.com/spreadsheets/d/[スプレッドシートID]/edit

GAS でのコーディング

  1. 作成したスプレッドシートのメニューバーから ツール>スクリプト エディタ をクリック
  2. エディタ画面の リソース>ライブラリ からこちらのライブラリを追加する
  3. 次のコードを入力して保存する
コード.gs
function updateCheck() {
  // 東方我楽多叢誌のページ情報を取得
  var targetUrl = "https://touhougarakuta.com/";
  var response = UrlFetchApp.fetch(targetUrl);
  var hash = Utilities.computeDigest(Utilities.DigestAlgorithm.MD5, response.getContentText()).toString();
  
  // データベース(スプレッドシート)の情報を取得
  var sheet = SpreadsheetApp.openById("スプレッドシートID");
  var data = sheet.getRange("A1").getValue();
  
  // Slack API でメッセージ送信
  var slack_token = "xoxb-******"; // Bot User OAuth Access Token
  var slackApp = SlackApp.create(slack_token);
  var channelId = "ABCDE1234";
  var message = "東方我楽多叢誌に更新があるようです。\n" + targetUrl;
  var result = "Not Posted";
  if(data != hash) {
    sheet.getRange("A1").setValue(hash);
    result = slackApp.chatPostMessage(channelId, message, {});
  }
  
  Logger.log(result);
}

テスト

  1. スクリプトエディタの画面で 実行ボタン をクリック
  2. Google アカウントへのアクセスをリクエストされるので,許可する2
  3. スクリプトが実行され,Slack Bot に通知が来たら成功

運用開始

  1. スクリプトエディタの画面で 編集>現在のプロジェクトのトリガー をクリック
  2. トリガーを追加 をクリック
  3. イベントのソースを 時間主導型 にし,例えば1日おきに更新確認を行いたい場合は,トリガーのタイプを 日付ベースのタイマー にして時刻を選択する

東方我楽多叢誌に更新があれば,下記のように通知がなされる.

更新通知の画像

発展編: 更新内容も一緒に通知する

上記の機能では「Web ページが更新された」ということしか通知されない.なぜなら,更新通知の際に Web ページ全体をハッシュ値に変換して比較しており,差分の検出を行うことができないからである.そこで以下では,具体的な更新内容も併せて通知させてみたい.

スプレッドシートの書き換え

前節のスプレッドシートの作成で既に作成したスプレッドシートに以下の通り記入する3

  • セル A1 に =IMPORTXML("https://touhougarakuta.com", "//a[contains(@class, 'card')]/@href") を記入
  • セル B1 に =IMPORTXML("https://touhougarakuta.com" & A4, "//h2") を記入

書き換えたスプレッドシートの画像

GAS コードの書き換え

前節の GAS でのコーディングの手順に従ってスクリプトエディタを開き,コードを次のように書き換える.

コード.gs
function updateCheck() {
  // データベース(スプレッドシート)の情報を取得
  var sheet = SpreadsheetApp.openById("スプレッドシートID");
  var url = "https://touhougarakuta.com";
  var oldtitle = sheet.getRange("E4").getValue();
  var href = url + sheet.getRange("A4").getValue();
  var title = sheet.getRange("B1").getValue();
  
  // Slack API でメッセージを送信する準備
  var slack_token = "xoxb-******"; // Bot User OAuth Access Token
  var slackApp = SlackApp.create(slack_token);
  var channelId = "ABCDE1234";
  var message = "新着情報:\n" + title + "\n" + href;
  var result = "Not Posted";
  
  // 更新されていたらメッセージ送信&スプレッドシート書き換え
  if(oldtitle != title) {
    result = slackApp.chatPostMessage(channelId, message, {});
    sheet.getRange("E4").setValue(title);
  }
  
  Logger.log(result);
}

テスト・運用開始

前節のテスト運用開始と同様である.
東方我楽多叢誌に更新があれば,下記のように通知がなされる.

更新内容も含む更新通知の画像

参考

  1. Always Show My Bot as Online は On でも Off でも良い……はず.

  2. 「このアプリは確認されていません」という画面が出たら「詳細」をクリックした後「~(安全ではないページ)に移動」をクリックすると先に進める.

  3. セルに入力する IMPORTXML の引数は,通知を得たい Web ページに応じて変更する必要がある.

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