概要
TeXworks で Latexmk を使うには
- Texworks editor のタイプセット設定ですべてを済ませる方法
- Texworks editor のタイプセット設定と
.latexmkrc
ファイル作成による方法
の2つの方法がある.
詳細
TeX 文書をコンパイルする際,相互参照を持っていれば複数回タイプセットしたり,文献参照に BibTeX を利用したい場合は別途 BibTeX も実行したりする必要がある.それらの手続きを必要な分だけ一通りやってくれるのが Latexmk である.以下,TeXworks で Latexmk を使えるようにするための設定方法を説明する.
設定方法
TeXworks editor の設定
- TeXworks editor を開き,メニューバーから編集>設定をクリック.
- 設定画面内の「タイプセット」タブをクリック.
- 「タイプセットの方法」欄右下にある+ボタンをクリック.
- 次の通り Latexmk の情報を入力する.なお,dvi ファイルだけでなく PDF ファイルも出力させたい場合は,下記
$fullname
の上に-pdfdvi
も引数として追加する.
- 名前: Latexmk
- プログラム: latexmk
- 引数:
$fullname
以降の設定はその1,その2のいずれかを行えばよい.
その1: 続・TeXworks editor の設定
上記と同じ画面で引数1をさらに追加し,OKボタンをクリック.
-e
$latex='platex -synctex=1 %O %S'; $bibtex='pbibtex %O %B'; $dvipdf='dvipdfmx %O -o %D %S';
$fullname
なお,新たに追加した引数の意味は次の通りである.
-
-e
: 2行目の引数を読み取るためのオプション - 2行目の長い引数: 「pLaTeX を使用する」「pBibTeX を使用する」などの指示2
その2: .latexmkrc
ファイルの作成
次のコード3を .latexmkrc
という名前で作成し,ホームディレクトリに保存する.Windows 10 の場合は C:\Users\ユーザー名
に保存する.
.latexmkrc
$latex='platex -synctex=1 %O %S';
$bibtex='pbibtex %O %B';
$dvipdf='dvipdfmx %O -o %D %S';
設定終了後
以上の設定を終え,Latexmk
を選択してタイプセットすれば,一発でカンペキな dvi ファイルないし PDF ファイルが出力される.
参考
ところで,Latexmk を LaTeXmk とは言わないの,ちょっと違和感.