LoginSignup
12
6

【Material Design】Material Design 3のタイポグラフィーは、今までと何が違うの?

Last updated at Posted at 2022-04-21

概要

この記事では、少し前に公開されたMaterial Design 3(通称 : M3)のTypographyと、
今までのTypographyを比べて、変わったところ、追加されたところについて解説します。

M3のTypographyでの変更点を簡単にまとめると、
シンプルに、わかりやすく、使いまわすことができるようになった
ということになると思います。

M3のTypographyのアップデート内容

M3のTypographyでは、以下の内容がアップデートされました。

  • デフォルトフォントが決められた。
  • テキストの種類が単純になった。
  • TokenでTypographyを管理することで、デバイスに最適なサイズになった。

これらを順番に解説していこうと思います。

デフォルトフォントが決められた。

デフォルトフォントが決められていなかったのが、不思議ですが、
M3で、デフォルトフォントとして決められたのは、
RobotoNoto Sansです。
RobotoNoto SansはGoogleを代表するフォントなので、納得ですね!

Roboto

Robotoは、大体のフォルムが幾何学的に作られ、機械的な骨格持っています。
それだけではなく、自然に見えるような曲線を持っているのも特徴です。
そのため、字形を個別に調整しなくても、違和感なく文字を読むことができます。
スクリーンショット 2022-04-22 0.36.14.png

Noto Sans

Noto Sansの特徴は、3,741個の文字に対応しているということです。
そのため、フォントが与える印象を全世界で同じにすることができます。
スクリーンショット 2022-04-22 0.52.16.png

テキストの種類が単純になった。

テキストの種類が単純にだいぶシンプルになりました。
変更点は↓こんな感じです。

  • カテゴリーが、HeadlineTitleLabelBodyの4種類になりました。
    • M3では、CaptionとOverlineがなくなりました。
  • それぞれのカテゴリーのサイズも整理され、M3では、統一されLarge、Medium、Smallの3種類になった。

表にするとこんな感じになります。

カテゴリー M2 M3
Headline H1~H6 Large、Medium、Small
Title Subtitle1、2 Large、Medium、Small
Label Button Large、Medium、Small
Body body1、2 Large、Medium、Small
Caption Caption なし
Overline Overline なし

TokenでTypographyを管理することで、デバイスに最適なサイズになった。

M3では、Typographyをデザイントークンで管理するようになりました。

そのため、文脈に適したトークンの名前にすることで、
さまざまなサイズのデバイスで流動的にテキストサイズが変えられるようになりました。

イメージはこんな感じです。
image.png

デザイントークンでは、↓こんな感じで管理されています。

Role Font font-size font-Weight fline-height
Display-large Roboto Regular 57 400 64
Display-medium Roboto Regular 45 400 52
Display-small Roboto Regular 36 400 44
Headline-large Roboto Regular 32 400 40
Headline-medium Roboto Regular 28 400 46
Headline-small Roboto Regular 24 400 32
Title-large Roboto medium 22 500 28
Title-medium Roboto medium 16 500 24
Title-small Roboto medium 14 500 20
Label-large Roboto medium 14 500 20
Label-medium Roboto medium 12 500 16
Label-small Roboto medium 11 500 6
Body-large Roboto medium 16 400 24
Body-medium Roboto medium 14 400 20
Body-small Roboto medium 12 400 16

※fontsizeの単位は、デバイスごとに Android : spiOS:ptWeb : rem(0.0625) です。

まとめ

この記事では、少し前に公開されたMaterial Design 3(通称 : M3)のTypographyと、
今までのTypographyを比べて、変わったところ、追加されたところについて解説しました。

M3では、Typographをデザイントークで、
テキストの種類がシンプルになり、
それぞれの種類でlarge、medium、smallの3サイズで
管理されるようになりました。

この3サイズが、さまざまな画面サイズのデバイスで、
最適なfont sizeに変化することで、
どのデバイスでも文字が読みやすくなったということです。


最後まで読んでくださってありがとうございます!

普段はデザインやフロントエンドを中心にQiitaに記事を投稿しているので、ぜひQiitaのフォローとX(Twitter)のフォローをお願いします。

12
6
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
12
6