はじめに
普段はWebデザインやフロントエンドの開発に携わっていて、「情報シスの人たちの話」は正直あまり興味がありませんでした。
そんな私が、Qiita Tech Festaの記事投稿キャンペーンをきっかけに「特権アクセス管理(PAM)」という言葉を知りました。
── 「特権アクセス管理、何それ? 特権階級みたいでなんか偉そう」と思っていたけど、調べてみると組織にとっては、結構大事なことで、知っておいたほうがよさそう
── そして、知らない人もきっと多いはず。
ということで今回は、「特権アクセス管理って何それ? 美味しいの?」レベルの私が、同じような立場の人向けに、ざっくりまとめてみようと思います!
特権アクセス管理(PAM)とは?
結論を先にまとめると
特権アクセス管理(PAM)とは、特権アカウントを管理・監視・制限することで
アプリケーションやシステムをできるだけ安全に保つための仕組みのこと
だそうです。
🔑 特権アカウントとは?
特権アクセス管理(PAM)について知る前に、
まずは特権アカウントについて知っておく必要がありそうです。
特権アカウントとは?
IT環境内のアプリケーション、デバイス、システムに対して、高いレベルのアクセス権及び各種権限が与えられた一部のアカウントを指します。
引用:PAM(特権アクセス管理)とは?|Safeguard – ジュピターテクノロジー株式会社
ん ── なるほど 🤔
つまり、システムやサーバーを操作できる 管理者アカウント や root権限 などの
普通のユーザーよりも強いアクセス権を持つユーザー・アカウントのことのようです。
⚠️ 特権アカウントを管理するのはなぜ?
なぜ、特権アカウントを管理・監視・制限する必要があるのでしょう?
それは、この「強い権限」を放っておくとリスクの温床になるためのようです。
例えば、
- ログが残らないため、誰が何をしたかわからない
- 権限を持ちすぎていて、操作ミスや内部不正が怖い
- 外部から侵入されたとき、被害が大きくなりやすい
があるみたいです。
ん ── なるほど 🤔
ドラマの半沢直樹(ちょっと古すぎる?)でも、
大和田常務が不正融資をしていたり、
役職が高い(強い権限を持っている)人のほうが悪いことをしていますし、
強い権限を持っている人のPCとかが乗っ取られて、
情報が全部抜き取られるとかもありそうです。
確かに、これらのリスクは、組織として防いでおきたいですね!
🛡️ 特権アクセス管理(PAM)とは?
ここまでわかったら、あとは簡単です。
特権アクセス管理(PAM)とは、アプリケーションやシステムを強い権限のリスクから守るために、特権アカウントを管理・監視・制限することで、できるだけ安全を保つ仕組みのこと
ということです。
特権アクセス管理(PAM)はどうやるの?
ここまで理解できれば、特権アクセス管理(PAM)をしたくなりますよね?
特権アクセス管理(PAM)の方法をまとめるとこんな感じだそうです。
-
特権アカウントを一元管理する
- 特権ユーザー用のアカウントを好き勝手に使わせないため
-
一時的に権限を付与する
- 常に「強い権限」を持っていると危ないので、必要なときにだけ、期間限定で権限を付与する
-
操作をログに残す・監視する
- 万が一トラブルが起きたときに備えて、記録しておくことも大事
-
不要な特権ユーザーを減らす
- そもそも「特権アクセス」が必要な人を最小限にすること重要
こう言われてみると、
利用するのに毎回申請することで、一時的に使える社内のシステムがあり、
「毎回申請するのめんどくさいな」とか、「1回申請したらOKにしてよ」とか
いろいろおもうことはあるのですが、会社をリスクから守るためだったということですね
小さなPAMから始めよう!
今回、初めて特権アクセス管理について調べてみて思ったことは、
「管理されている側」だからといって、PAMを他人事にしないということです。
特権アクセス管理(PAM)というと、「情報システム部門がやるセキュリティの話」って思いがちです。
でも実際は、私たち「使う側」も無関係ではないと感じました。
特権アクセスがしっかり管理されていても、
使う側が無自覚だと、管理している側の苦労が水の泡になってしまうこともあるでしょう。
だからこそ、PAMの本質は、「仕組み」よりも「意識」 だと感じました。
情報シスがどれだけ仕組みを整えても、最終的に操作するのは“個人” です。
個人がPAMの意識を持つこと ── 小さなPAMが結果的に組織全体の安全につながっていくのだと感じました。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
普段はデザインやフロントエンドを中心にQiitaに記事を投稿しているので、ぜひQiitaのフォローとX(Twitter)のフォローをお願いします。
(Meta Quest 3S が欲しいです。)