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Qiita全社員を対象としたAI勉強会を実施しました

Last updated at Posted at 2025-12-13

はじめに

近年、AIはエンジニアリング・デザイン・ビジネスの領域を問わず、日々の業務を効率化するための重要なスキルとなっています。

業務改善や生産性向上のためにAIを活用する動きが広がる中、Qiitaとしても全社員がAIを活用できる体制を作ろうとしています。

その取り組みの一環として、全社員を対象にした8回シリーズのAI勉強会を実施しました。

この記事では、その取り組みの背景や構成、得られた知見を紹介しようと思います。

AI勉強会の概要

Qiitaでは、以下のような内容でAI勉強会を開催しました。

項目 内容
対象 Qiita全社員
形式 Google Meet(録画あり)
回数 全8回
時間 各回30分(+宿題)
宿題 触ってみた内容や改善案をドキュメントをまとめる
講師 社内でAIを積極的にキャッチアップしているメンバー
教材 社内ドキュメントにまとめる
頻度 隔週開催(2週間に1回)

目的・ゴール

  • 目的
    • 全社員がAIを業務の中で活用し、生産性向上・業務改善を自走できる状態をつくること
    • 職種を問わず、AIに関する共通言語(基礎知識)を持つこと
  • ゴール
    • 勉強会が終了した段階で、以下の3つの状態を目指しました
      • AIの基礎理解、ツールの習得、業務への適用

勉強会の構成(8回)

  1. AIの基礎概念を理解しよう
    • キックオフ
    • AIの基礎概念と最新動向
    • 用語整理(AIモデル / エージェント / MCP / Gemini / Cursor etc.)
  2. Geminiを使ってみよう(説明会)
    • プロンプトの基本と改善方法
    • Geminiを使った文章生成・リサーチ活用・動画/画像生成
  3. Geminiを業務改善に活かしてみよう(発表会)
    • Geminiを使って、どんな業務改善を行なったか発表する
  4. Cursorを使ってみよう(説明会)
    • Cursorの基本操作
    • ドキュメント生成、GASのコード生成 etc
  5. Cursorを業務改善に活かしてみよう(発表会)
    • Cursor を使って、どんな業務改善を行なったか発表する
  6. Cursor × MCP を使ってみよう(説明会)
    • MCPの設定方法
    • CursorとMCPを組み合わせた活用例
  7. Cursor × MCP を業務改善に活かしてみよう(発表会)
    • Cursor × MCP を使って、どんな業務改善を行なったか発表する
  8. AIで自走できるチームになろう!
    • 勉強会 総まとめ
    • 業務改善・生産性向上の方法 について

企画時に意識したこと

○ 社内で使えるツールを優先する

AI活用を社内に広く浸透させるためには、「すぐに使える環境が整っていること」が重要だと思います。

「より性能が高いから」「有料のほうが便利だから」という理由だけで、全社員に特定のAIツールを強制的に使わせるのは、勉強会としては過剰だと思い、環境面のハードルを下げ、誰でも参加しやすい状態をつくることを優先しました。

そのため、今回の勉強会では、

  • グループで契約しておりすでに利用可能だった Gemini
  • 無料プランでも十分に活用でき、MCPとの連携が比較的簡単な Cursor

といった、社内で無理なく利用できるツールを中心に構成しています。

○ 勉強会はきっかけを与えるものにする

この勉強会は、AI活用を強制させるつもりではやってないです。

「AIで何ができるのかを知るきっかけ」を提供する場として設計しました。

まずは、エージェント・MCPなどの概念を理解し、ツール(Gemini, Cursor)の使い方を理解し、「業務のどこにAIを組み込めそうか?」と考える土台をつくることを目的としています。

AIを使う必要性を押しつけるのではなく、自然と興味が生まれる状態を目指しています。

○ 宿題をやってもらう

勉強会では毎回、小さな宿題を設定しました。

とはいえ、日々の業務に負担がかかりすぎないよう、「触ってみて、簡単に感想をまとめる程度」の難易度にしています。

宿題の目的は、ツールの定着そのものよりも、まず手を動かしてAIに触れるきっかけをつくることにあります。

AIは「聞いたことはあるけど、触るきっかけがない」という人が多かったので、 “体験する場” を作ることが重要だと考えました。

また、触ってみて気づいたことをアウトプットしてもらうことで、自然とナレッジが共有されることも期待しています。

まとめ

今回のAI勉強会を通じて、全社員が同じツールを扱い、同じ概念を理解し、同じ体験を共有することで、組織全体としてのAIリテラシーが底上げできたと思います。

ただ、AI周りはアップデートも早く、一度学べば終わりにはなりません。
継続的に知識をアップデートし、学び続ける必要があります。

そのため、これからもいろんな取り組みを進めていこうと思います。


最後まで読んでくださってありがとうございます!

普段はデザインやフロントエンドを中心にQiitaに記事を投稿しているので、ぜひQiitaのフォローとX(Twitter)のフォローをお願いします。

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