磁石の反発 シリコンチューブと色々と試したが
今回でエンドゲームとなりうる素材が見つかった。
それは『圧縮スプリング』。
勘違いしないでほしいが、
キーストロークのスプリングはそのまま使用するし、
好みのスプリングに交換できる方法だ。
キースイッチに追加加工も
接着剤や接着テープの使用しないし
取り外せば、ノーマルのキースイッチに戻る。
作業時間は1分程度で、完了する手軽さ。
その詳細を記載していこう。
今回、使用した圧縮スプリングは
株式会社 アキュレイト
商品コード DC086
圧縮スプリング
外径 1.8mm
線径 0.2mm
自由長 3.0mm
同じ仕様の圧縮スプリングを探して
他メーカー品を使っても良いだろう。
この圧縮スプリングを組み込むと磁石反発で作成した
キースイッチと同じ感触を再現できた。
組み込み方は
キースイッチをキースイッチオープナーで開ける
ボトムハウジング中心の穴にDC086を入れる
スプリングがとても小さいので、ピンセットを使うか
爪楊枝に刺して落とし込むと楽で良い
そのままキースイッチを閉じる
ステムのピン径が1.9mmほどのキースイッチで
この改造ができる。
Gateron Pre-lubed 3 Pins Linear Switche
Sliver
と
Tecsee Jadeite
の2種類で試作した。
Tecsee Jadeiteはボトムハウジングが透明で
スプリングの動作が良く観察できた。
キー動作は押下1mm程度は、ノーマルと変わらない。
その間はDC086は圧縮はしていない。
DC086が圧縮し始めると押し込み抵抗感が急激に
増し始める。
磁石反発で感じたトランポリン状態で
ステムがボトムハウジングに接触しないままで
押したキーを戻せる。
DC086の基準荷重が0.071kgf
これよりも軽いスプリングのキースイッチか
軽いスプリングに交換したキースイッチが対象になる。
今回の試作したキースイッチには
35g 3ステージを1ステージを短くカットした
24g 2ステージのスプリングを使っています。
試していないので、使用感は不明だが
もう少し重い(固い？)スプリングの
DC121 基準荷重 0.136kgf
圧縮スプリング
外径 1.85mm
線径 0.25mm
自由長 3.0mm
がある。
押し込み加減の好みによってはDC121が
良いかもしれない。
副次的な効果があった。
追加したスプリングが
ステムのピンを下から支える形になり
ステム全体をセンタリングするためか
戻りもスムーズになったように感じる。