#はじめに
本記事ではLooking GlassとWallpaper Engineを組み合わせて3Dに見える動画壁紙を作成する手順についてご説明します。(※ Looking Glassのアプリ開発自体については説明しません)
#環境(参考)
・Windows 10
・Unity 2017.4.14
・ffmepeg 4.1
#Unity Recorderのインポート
Looking Glass用アプリのUnityプロジェクトを開き、動画作成のためのアセットとしてUnity RecorderをAsset Storeからプロジエクトにインポートします。
・Unity Recorder
#連番静止画作成
インポートしたUnity RecorderをWindow→Recorder→Videoをクリックし、起動します。
ウィンドウが表示されたら以下の画像の赤枠の通り設定します。※1 ※2
※1 Aspect Ratioは15インチのLooking Glassの場合はX16_9を設定します。
※2 Frame rateの数値はご使用のPCの負荷によって調整してください。
設定できたら、Start Recordingを押下して処理を開始します。
動画にしたいところまで再生できたら、Stop Recordingを押下して処理を止めます。
#静止画から動画作成
デフォルトの設定の場合、プロジェクトフォルダの直下にRecordingsフォルダが作成され、そこにキャプチャした静止画が作成されます。(この静止画をLooking Glassに全画面表示すると3Dに表示されます)
コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力すると動画の作成が開始します。(カレントディレクトリはRecordingsフォルダとします。)※1 ※2
ffmpeg -framerate 30 -i image_%04d.png -vcodec libx264 -qscale:v 0 -pix_fmt yuv420p WallpaperMovie.mp4
※1ffmpegが入ってない場合はインストールしてください。
※2 -framerate 30
の数値はUnity RecorderのFrame rateの数値に合わせてください。
処理が完了し、RecordingsフォルダにWallpaperMovie.mp4ができていればOKです。(この動画をLooking Glassに全画面表示すると3Dに表示されます)
#Wallpaper Engineの設定
SteamでWallpaper Engineを購入、インストールします。あとはモニタ2にWallpaperMovie.mp4を設定すれば完成です!(通常の壁紙として動画作成用に作成した静止画の1つ目を設定しておくとWallpaper Engineが起動するまでの時間もいい感じに表示できます)
#終わりに
Looking Glassのアプリ切り替え時に2Dの壁紙が出ると少しもったいないので、是非自分のお気に入りの壁紙を作ってみましょう!
また、Unity Recorderとffmpegで作成した静止画、動画はそのままでも使えるので是非活用してください!