1枚ずつは良くできているのに、説明書全体では不安定に見えることがあります。あるコマでは製品が丸く、次では角張っている。途中から矢印の色が変わる。コールアウトが円だったり四角だったりする。読者は原因を言葉にしなくても、図版が変わるたびに新しい読み方を学ばされます。
一貫性は装飾ではありません。読者が覚える視覚ルールを減らします。
全図を作る前に視覚仕様を書く
短い仕様書には次を定義します。
- 承認済み製品改訂と参照画像
- 主視点と補助視点
- 透視・投影スタイル
- 主線、補助線、細部線の階層
- 作業部品と既存部品の表現
- 矢印の形、色、用途
- コールアウト、引き出し線、拡大円
- ○×表示と警告表現
- 背景、余白、パネル比率
- 使用可能な文字、記号、強調色
- マスター形式と配布形式
1ページでも十分です。毎コマで即興せず、一度決めた判断を再利用するための仕様です。
基準図を先に承認する
製品、動作矢印、コールアウト、小さな拡大、取付状態を含む代表図を1枚作り、形状とスタイルを丁寧に確認します。残りの図はすべてこの基準図と比較します。
独立した20個のプロンプトから始めてはいけません。承認済み基準図から、管理された差分を作ります。
一度に一つの変数だけ変える
新しいコマでは、変更点を明確にします。
- カバーだけが上へ動く
- フィルターだけが外れる
- ケーブルが一つのクリップを通る
- 一つの警告領域だけを強調する
- 完成状態を見せる
それ以外、製品比率、操作部位置、視点群、線階層、矢印、背景は固定します。「動作だけを変える」ことが、視覚ドリフトを防ぐ強いルールです。
製品同一性とイラストスタイルを分ける
二つの再利用資料を管理します。
- 製品同一性資料: 形、部品、素材、端子、改訂固有の特徴
- スタイル資料: 線、矢印、色、コールアウト、拡大円、パネル構成
分離しておけば、新製品にも同じ文書スタイルを適用しながら、旧製品の形を誤ってコピーするのを防げます。
一覧で全体レビューする
個別レビューは局所エラーを見つけます。一覧表示はシステムエラーを見つけます。すべての図を1ページに並べ、次を確認します。
- 製品の幅・高さの変化
- 視点とスケールのずれ
- 線幅の不一致
- 形や意味が違う矢印
- 強調色の変化
- コールアウトサイズのばらつき
- 増減した操作部
- 周囲より細部が多すぎるコマ
最終掲載サイズでも確認します。200%表示でしか成立しない一貫性は読者を助けません。
バージョンと原資料の関係を保つ
製品改訂、図番号、バージョンをファイル名に含め、基準図、参照資料、編集マスター、配布版を関連付けます。製品変更時は、制約なしで全体を再生成せず、最新承認版から影響図だけを更新します。
ManualFig AIは参照ベース生成、選択画像の編集、バージョン履歴、PNG/SVG出力を備えているため、各コマを別案件として作り直さず、一つの視覚ファミリーを育てられます。
読者は視覚文法を一度だけ学び、その後は次の動作だけに集中できるべきです。それが一貫した図版システムの本当の価値です。

