はじめに
「売上データはスプレッドシートにあるけど、毎回グラフを作り直すのが面倒」
「経営層に見せるレポートを自動で更新されるようにしたい」
そんなときに使えるのが Looker Studio(旧Googleデータポータル)です。
- ✅ 完全無料
- ✅ スプレッドシートと自動連携(データを更新すればダッシュボードも更新)
- ✅ URLを共有するだけで誰でも閲覧可能
この記事では、サンプルの売上データから月次売上ダッシュボードを作る手順を解説します。所要時間は30分程度です。
完成イメージ
作るのは以下の4パーツで構成されたダッシュボードです。
- スコアカード:今月の売上合計・前月比
- 時系列グラフ:月別売上の推移
- 円グラフ:カテゴリ別の売上構成
- 表:商品別売上ランキング
Step 1:データを準備する
スプレッドシートに以下の形式でデータを用意します。
| 日付 | 商品名 | カテゴリ | 数量 | 売上金額 |
|---|---|---|---|---|
| 2025/04/01 | 商品A | 食品 | 10 | 15000 |
| 2025/04/01 | 商品B | 雑貨 | 3 | 4500 |
| 2025/04/02 | 商品C | 食品 | 7 | 9800 |
データ準備のポイント
- 1行目は必ずヘッダー(項目名)にする
- 日付列は日付形式に統一する(文字列だと時系列グラフが作れない)
- 金額列に「円」などの単位文字を入れない(数値のみ)
- セル結合は使わない
この「データの持ち方」がダッシュボード作りの9割を決めます。1行1取引の「縦持ち」形式が鉄則です。
Step 2:Looker Studioに接続する
- lookerstudio.google.com にアクセス
- 「作成」→「レポート」
- データソースの選択画面で「Googleスプレッドシート」を選ぶ
- 対象のスプレッドシート → ワークシートを選択
- 「追加」をクリック
これでデータが接続されました。
Step 3:4つのパーツを配置する
① スコアカード(今月の売上)
- 「グラフを追加」→「スコアカード」
- 指標に「売上金額」を設定
- 期間のディメンションに「日付」を設定
- 右パネルの「デフォルトの日付範囲」→「今月」
前月比を表示する
スタイルではなく「設定」タブ →「比較期間」→「前の期間」を選ぶと、自動で増減率が表示されます。
② 時系列グラフ(月別売上推移)
- 「グラフを追加」→「時系列グラフ」
- ディメンション:「日付」
- 指標:「売上金額」
- 日付を月単位に集約したい場合:ディメンションの「日付」をクリック →「月」を選択
③ 円グラフ(カテゴリ別構成)
- 「グラフを追加」→「円グラフ」
- ディメンション:「カテゴリ」
- 指標:「売上金額」
④ 表(商品別ランキング)
- 「グラフを追加」→「表」
- ディメンション:「商品名」
- 指標:「売上金額」「数量」
- 並べ替え:「売上金額」の降順
Step 4:フィルタを付ける
ダッシュボード上部に期間フィルタとカテゴリフィルタを置くと、見る人が自分で絞り込めるようになります。
- 「コントロールを追加」→「期間設定」→ 配置
- 「コントロールを追加」→「プルダウンリスト」→ ディメンションに「カテゴリ」を設定
これだけで「先月の食品カテゴリだけ見たい」といった操作が閲覧者側でできるようになります。
Step 5:共有する
右上の「共有」から、Googleドキュメントと同じ感覚で共有できます。
- リンクを知っている全員が閲覧可にすれば、URLを送るだけで共有完了
- 特定のメールアドレスだけに限定することも可能
- 「ダウンロード」からPDF出力もできるので、定例会議資料にも使えます
よくあるつまずきポイント
① 数値が「合計」ではなく「個数」で集計される
→ データソース側でフィールドのタイプが「数値」になっているか確認。文字列として認識されていると正しく集計されません。
② 日付でグラフが描けない
→ スプレッドシート側の日付列に文字列が混ざっている可能性。2025/4/1 と 2025-04-01 の混在もNGです。
③ データを更新したのにダッシュボードに反映されない
→ Looker Studioのデータは最大15分キャッシュされます。右上の「更新」ボタン(円矢印)で手動更新できます。
まとめ
- Looker Studioは無料でスプレッドシートと自動連携できる
- データは「1行1取引の縦持ち」で準備するのが鉄則
- スコアカード・時系列・円グラフ・表の4点セットで売上ダッシュボードの基本形が作れる
- フィルタを付ければ閲覧者が自分で絞り込める
一度作れば、あとはスプレッドシートを更新するだけでダッシュボードが最新化されます。「毎月のレポート作成作業」自体をなくせるのが最大のメリットです。
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