はじめに
最近、NotebookLM に「Data Table」という新しいアウトプット形式が追加され、さらに スプレッドシートへのエクスポートにも対応しました!
- 表形式での整理
- ワンクリックでのスプレッドシート化
これにより、データの表形式への整理が一気に楽になります!
公式ポストはこちら↓
実際に、データソースから情報を抽出して、表にまとめ → そのままスプレッドシート化しているポストもありました。
これを見てふと思いました。
Gemini の知識 × NotebookLM のデータ参照 × Data Table
「セキュリティチェックリスト回答」みたいな作業に最適では?
ということで、ありがちなシチュエーションを想定して試してみました。
やってみた
今回は、 Google Cloud でシステムを構築する際のセキュリティチェックリストを
NotebookLM に回答させてみます。
チェックリストにはIPA が公開している「構築時・運用時チェックリスト」を使用します。
この Excel を Google スプレッドシートに変換し、NotebookLM に取り込みます。
次に、以下のプロンプトを追加して Data Table を生成します。
構築時チェックリストの各項目全てに対する回答を記載する
全部で14項目
列の内容は以下
要件NO セキュリティ対策要件(構築時) 区分 自社で対応可能な要件 外部委託先の活用で対応すべき要件
Google Cloudのベストプラクティスを検討し「自社で対応可能な要件」、「外部委託先の活用で対応すべき要件」に回答し、その他の列は値をコピーすること
結果
実行すると、1〜2分程度で結果が生成されました。
- 元のチェックリスト構造を維持
- Google Cloud のベストプラクティスを踏まえた内容
- 「自社対応 / 外部委託」の切り分けも自然
初稿としては十分使えそうな出来栄えです!
スプレッドシートへのエクスポートもワンクリック
生成された Data Table は、ワンアクションでそのままスプレッドシートに書き出し可能です。
- そのまま提出用資料に
- 社内レビュー用のたたきに
- 追加修正・コメント付けも簡単
- Excel変換可能
「AIで作った後どうするの?」的な問題が、ここで一気に解消されます。
精度をさらに上げるには?
今回は Gemini 自身の知識で回答させていますが、
- 構築するシステム構成図、システム仕様、提案依頼書
- 採用している Google Cloud サービス
- 組織のセキュリティポリシー
といった情報を 追加データソースとして与えることで、
- 回答精度の向上
- 「なぜその対応なのか」の根拠提示
- 参照元(公式ドキュメント等)の明示
といった、より実際のレビューに耐える回答も期待できそうです。
他にも使えそうな活用例
今回のチェックリスト以外にも、例えば、
- ISMS / SOC2 / PCI DSS チェックリストの一次回答
- クラウド設計レビュー観点表の作成
- RFP・要件定義書の比較表作成
- 複数ドキュメントの差分整理
- 社内ルール・ガイドラインの棚卸し
「読む → 整理する → 表にする」作業全般で活躍しそうです。
ますます便利になる NotebookLM。
来年もどんなアップデートがあるか楽しみですね。


