60
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

アイレット株式会社Advent Calendar 2024

Day 14

Google Cloud Partner Top Engineer 2025 Fellowに選出されるためにやったこと全まとめ

Last updated at Posted at 2024-12-13

はじめに

2024年11月20日にGoogle Cloud Partner Top Engineer 2025が発表されました。
Google Cloud Partner Top Engineer(以降PTEと略します)は、Google Cloudのパートナー企業所属のエンジニアをGoogle Cloudのビジネス貢献において表彰する日本独自のプログラムです。

ありがたいことに、今回その中でも特に貢献の高かった10名に贈られるGoogle Cloud Partner Top Engineer 2025 Fellowに選出いただくことができました!

自身の活動の振り返りとともに、今後目指して行きたいと思うかたの一つの指標になればと本記事にやったことをまとめます。

クライテリア(応募要件、評価基準)

下記が2024年度のクライテリアです。

クライテリアはPTE 2025については今年6月発表されました。
毎年マイナーチェンジや追加の要件が加わることがありますが、Google Cloudのビジネスに貢献という大きな軸は変わっていません。

2024年度のクライテリアから要件と審査基準を確認していきます。

※注意
あくまで筆者が推察したものであり、選考結果を保証するものではありません。
また2025年度のクライテリアがこのようなものである保証もありません。

必須条件

  • アワード発表時点において、Google Cloud の Partner Advantage プログラムにおいて Partner レベル以上の企業に所属していること
  • 2024 年 9 月末時点で有効な Google Cloud 認定資格 (プロフェッショナル認定資格) を保持していること
  • 申請フォーマットに従い、自薦・他薦でお申し込み頂いていること

PTEに応募するためにはGoogle Cloudパートナー企業に属している必要があります。
どれだけGoogle Cloudに取り組んでいてもパートナーのアワードプログラムである以上これは仕方ありません。

また、Google Cloud認定資格のプロフェッショナルレベルを最低一つ取得している必要があります。

申請は所定の応募方法によって行う必要があります。

発表が近づくとGoogle Cloudの公式ブログでアナウンスがありますので、チェックしておきましょう。
PTE 2025はGoogleフォームと実績を記述するスプレッドシートを組み合わせてエントリーする方式でした。

望ましい経験・スキル

  • Google Cloud や Google Workspace のテクノロジーの魅力を社内のエンジニアに普及した経験
  • Google Cloud や Google Workspace に関連したイベントやブログ等のメディアを通じた技術情報の発信
  • Google Cloud や Google Workspace の開発プロジェクトへの参画やソリューション開発の経験
  • Specialization や Expertise といったパートナー認定の取得に関わった経験

当然ですが上記のように何かしらGoogle CloudまたはGoogle Workspaceに関してビジネスに貢献した活動を行っている必要があります。

簡単に言い換えると。

  • 社内への普及活動(社内登壇、勉強会など)
  • オープンな場でのブログ、登壇発信
  • 開発プロジェクトへの参画、サービス開発
  • パートナー認定取得への貢献

が必要といえます。
すべて満たしていることが高得点の鍵であることは想像に難くありませんが、観測範囲ではすべてを満たしていなくてもPTE 2025に選ばれているケースもありました。

アワード対象・審査方法

  • アワード対象:パートナー企業様におけるエンジニア、技術職の方
  • 審査方法:申請フォーマットにてご提出頂いた実績を元に、Google Cloud Japan にて厳正な審査の上、選出させて頂きます。

審査基準

この審査基準に基づき上位の応募者から表彰されます。
応募総数は公開されていませんがPTE 2025は170名が選出されています。

その中で新卒3年以内の方で最も評価が高かった方がRookie of the Year (最優秀新人賞)
評価の高かった上位10名がPartner Top Engineer Fellowとして選出されています。

  • 活動対象期間:2023 年 10 月 1 日 〜 2024 年 9 月 30 日

クライテリアに基づいて評価される活動対象期間は10月1日〜9月30日なので、クライテリア発表前から準備して活動実績を積み上げておくことが重要でしょう。

  • 下記ポイントに基づき、技術的観点から Google Cloud の普及に如何に貢献したかを総合的に判断します。
    • 審査ポイント① 資格数
      • Google Cloud 認定資格 (プロフェッショナル認定資格)の所有数
      • ベータ版を除くプロフェッショナルの全認定資格取得者は加点対象

プロフェッショナル資格は応募のために必ず一つは取る必要がありますが、その他の資格も取ることで加点になります。
また全冠することでの加点も言及されています。
ここは個人の努力で達成できる部分です。

  • 審査ポイント② 普及への貢献
    • 書籍、ブログなど各種メディアへのテクニカルな記事投稿の質と量 (PV 数など)
    • コミュニティ・勉強会などを通して発表した内容と回数、リーチした人数、資格取得に向けた貢献

いわゆる書籍、ブログ、メディア、登壇などのアウトプットの実績、つまり量と質(PVやいいね、CSATなど)です。
ここも機会創出が必要な部分もありますが個人の努力によって引き上げが可能と言えるでしょう。

  • 審査ポイント③ 案件やソリューション開発への貢献
    • Google Cloud のソリューション開発
    • Google Cloud 大規模案件や公開事例への貢献
    • Specialization / Expertise の取得

参画プロジェクトや、ソリューション開発、公開事例への貢献、パートナー認定の取得など、こちらは所属会社での立場や機会に恵まれないと難しい部分もありますが、自身の組織への働きかけや貢献によって掴めるチャンスもあると思います。

  • 審査ポイント④ Google Cloud ビジネスに対する情熱
    • Google Cloud ビジネス拡大に向けた今後の取り組み
    • 上記取り組みがもたらすインパクト

こちらはPTE 2025の申込みでは「今後の抱負」という形で問われました。

Google Cloudのビジネス貢献のための熱い思いをマルチスケール思考で表現して、この人をPTEにしたいと思ってもらえるように私は書きました。

  • 加点要素 GenAI のエキスパートレベルの Skill Badge 獲得
    • Google Cloud Skills Boost において、下記のラボを完了し Skill Badge を獲得した方には加点します (A/B 方式共通)
      • Build and Deploy a Generative AI solution using a RAG framework

こちらはGoogle Cloud Skills Boost for Partnersにて所定のラボをクリアすることで得られるSkill Badgeを所有することで加点対象になるものです。

個人の努力で達成できるものではありますが、なかなか難易度の高いハンズオンで加点要素にふさわしいものだったと思います。

やったこと

ここからは上記の審査基準に対して私が活動したことを棚卸ししていきます。

※注意
この通りやればPTE選出を保証するものではありません。

審査ポイント① 資格数

やれることは全てやっておこうの精神で全冠取得を行いました。
AWSも含みますが別途記事にまとめてますので詳細はこちらをご確認ください。

最近新たにベータ資格が2つリリースされました。
こちらがGAされた場合は要件に追加される可能性が高そうですね。

審査ポイント② 普及への貢献

ブログについてはPV数、登壇についてはCSAT(アンケート結果)などの指標は可能な限り取って記載するようにしましょう。
登壇はオープンなものだけでなく社内勉強会も記載できます。
Jagu'e'rなどのコミュニティに参加することで登壇機会を創出できるので積極的に参加することをおすすめします。

書籍、ブログなど各種メディアへのテクニカルな記事投稿の質と量 (PV 数など)

書籍の執筆は行っていませんが、ブログについては27件ありました。
ブログメディア媒体の縛りはないので、自社のオウンドメディアでも、QiitaやZennなどでも構わないと思います。
但し応募者本人であることを何らか示せるようにプロフィールなど作り込んでおくべきだと思います。

コミュニティ・勉強会などを通して発表した内容と回数、リーチした人数、資格取得に向けた貢献

登壇についてはあまりできませんでした、社内の登壇についてはブログ化してもらえたのでエビデンスとして記載することができました。

審査ポイント③ 案件やソリューション開発への貢献

こちらの項目では自身が担当した案件やソリューション開発を書くのはもちろんのこと、それに自身がどのように貢献したか(プロジェクトでの立場など)、また顧客やGoogle Cloudへのビジネス貢献はいかほどだったのかを記載しました。

下記の項目が応募用のスプレッドシートには用意されていました、IDや案件規模については自分だけではわからない場合があるので、自社の営業やアライアンスと連携して調べておくことが重要です。

  • 活動内容
  • 活動結果
  • Specialization/Expertise ID
  • Opportunity ID
  • 案件規模 (単位:USD/年)

Google Cloud のソリューション開発

部署で進めていたソリューション開発について言及

Google Cloud 大規模案件や公開事例への貢献

自身が、プリセールスやPM、エンジニアとして参画した案件と、その中での貢献について記載。
公開事例化しているものについては事例ページも記載しました。

Specialization / Expertise の取得

担当していたプロジェクトで取得があったのでそこへ参画したことを記載。

審査ポイント④ Google Cloud ビジネスに対する情熱

こちらは(恥ずかしいので)割愛。

加点要素 GenAI のエキスパートレベルの Skill Badge 獲得

まとまった時間を取らないと取り組めない性質のものだったため休日を犠牲にしてクリアしました。
前述のとおり一朝一夕では解けないなかなかハードなラボでした。

振り返って何が評価されたのか考察

バランスよく応募要項を満たす成果を書けたことが大きいように思います。
特に案件の関与においては公開していないものも含むと11件あり、いろいろな立場で多数のプロジェクトに関わり、そこで得た知見を多数アウトプットしていったのが、ビジネス貢献と普及という意味において評価いただけたのではないかと思いました。

おわりに

2024年に選出されるアワードでありながらGoogle Cloud Partner Top Engineer 2025と2025が名前についているのは、アワード選出することで向こう1年も更に精力的にGoogle Cloudのビジネスに貢献する活動をしてもらいたいという思いがあるからだそうです。

その名に恥じぬよう、また来年も選んでいただけるよう今年以上に活動していこうと思います!

また、選出されることができたのは私自身の努力に依るものだけでなく、会社や部門の仲間、Googleのパートナー担当のバックアップがあればこそで、案件貢献もプロジェクトに参画した皆の努力のお陰で達成できたものです。

天狗にならず、選ばれることによって得られる価値を組織にも還元し、来年は私以外のPTEを自社から更に選出できるよう、この記事を送りたいと思います。

ありがとうございました!

60
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
60
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?