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Jetson Linux 36.3にIntel Wi-Fiドライバをインストールする

Last updated at Posted at 2024-01-03

はじめに

reComputer J4012セットアップ(ハードウェア編)ではWi-FiモジュールとしてIntel Dual Band Wireless-AC 8265(https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01KT3VI7Q/)を使用しており、JetPack 5.1.1(Jetson Linux 35.3.1)、JetPack 5.1.2(Jetson Linux 35.4.1)ではプリインストールドライバで無線LAN機能が使用できていました。

一方、JetPack 6.0 GA(Jetson Linux 36.3)では、Intel Dual Band Wireless-AC 8265がプリインストールドライバで使えなくなってしまっていました。そのため、Intel Wi-Fiドライバをソースビルドでインストールする方法を紹介します。

動作確認環境

前準備

Jetson Linuxインストール直後はWi-Fi機能が使えないため、インターネットによる時刻同期が行われず、日付が1970年1月1日になってしまっています。後述するドライバビルド時に問題が生じるため、一旦時刻を手動で合わせた後、時刻同期を有効化します。

ドライバインストール

別マシンでhttps://backports.wiki.kernel.org/index.php/Releasesからbackports-5.15.81-1.tar.xzをダウンロードしておき、USBメモリ等を使ってJetsonデバイスにコピーします。その後、以下のコマンドを実行して、iwlwifiモジュールをビルド、インストールします。

tar Jxfv backports-5.15.81-1.tar.xz
cd backports-5.15.81-1
make defconfig-iwlwifi
make -j8
sudo make install

インストール後、/etc/modprobe.d/iwlwifi.confで以下の行を追加します。

options iwlwifi 11n_disable=1

その後、iwlwifiモジュールを読み込むためにOSを再起動します。

sudo reboot

OS再起動後、Wi-Fi機能が動作することを確認します。

備考

ソースビルドせずにaptでもbackport-iwlwifi-dkmsパッケージをインストールすることができます。ただし、OS起動後にしばらくWi-Fiデバイスが認識されない現象が報告されているようです。
https://forums.developer.nvidia.com/t/jetpack-6-wifi-slow-startup-with-backport-iwlwifi-dkms/297967

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