vExpert Advent Calender 2023のエントリー
この記事は、vExpert Advent Calender 2023のエントリー記事になります。
vExpert Advent Calender 2023
私の前が伝説のvExpertのくどーさんで、後ろが現役CTO Ambassadorsのyukiさんなので、中途半端な記事を書くと一生言われそうで怖い・・・。
vExpertとはなにか?はこちらをご参照くださいませ。
日本のvExpertは59名です。
https://vexpert.vmware.com/
はじめに
少し前(VMware Exploer 2023 Las Vegas)あたりから噂だけはあったディスクレスのVMware Cloud on AWSの新インスタンスが、なんとAWSのre:Invent 2023で発表されました。今年、ご縁があり夏のLasVegasも冬のBarcelonaも参加することができたんですが、まさかのAWSのイベントで発表されたので驚きしかなかったのです。そして冬のreInventも実は現地で参加していたので、ライブで聞くことができました・・・。
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そしてM7i.metalが発表された、re:Invent 2023。寝不足の地獄の中FSx For NetAppとともにで目が覚めた発表だった・・。
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VMwareの発表されたBlogはこちら
https://vmc.techzone.vmware.com/vmware-cloud-aws-m7i
https://vmc.techzone.vmware.com/closer-look-m7i-instance-vmware-cloud-aws
VMware Exploer 2023 Tokyo直後に、VMware Cloud on AWSのFSx for NetApp ONTAPのためのVPC Peeringのサポートが発表されており、ディスクレスのインスタンスは今年はないかなーと思った矢先の発表でした。
新インスタンスM7i.metalについて
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まだGAはしておらず発表されただけです。VMwareのQ4(2023/11~2024/1)に予定されているとのこと。正確にはBroadcomの2024/Q1とのこと。正月前に発表されるとオレの正月の宿題になってうれしいw。
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VMware Cloud on AWSは、i3.metal/i3en.metal/i4i.metalといずれもメタルのインスタンスに、ESXiを動かし、VSANでストレージを組み、vCenterとNSXをデプロイして提供されるサービスで、標準のデータストアといえばVSANです。去年から今年にかけて、VMware FlexStorageやAWSのFSx for NetApp ONTAPが外部データストアで利用可能になったりしていますが、今回のM7iはディスクレスのインスタンスのため、外部データストアが必須となります。
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VMware Exploer 2023 Tokyo直後にGAしたSDDC1.24でVMkernelのJumboFrameのサポートとVPC Peeringのサポートが開始されたため、これを待ってのローンチにだと推察されますが、VSANのように低遅延で高速なディスクアクセスというよりも、大玉系のストレージが必要はVMに向いていると想定しています。(NVMEのVSANは爆速ですが、i3.metalは2ホストでも3ホストでもストレージポリシーがRAID1となるため実はディスクが結構な勢いで消費します。)
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FSx for NetAppも高速版がre:Invent2023でローンチしたのでIOは強化されてます。(これはまたの機会に・・)
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まだEA(Early Access)もないようです。(AWSさんとVMwareさんに聞いてみた)
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それぞれのインスタンスと比較するとこんな感じ。
従来のインスタンス
今回のインスタンス
ディスクレスなのは分かるかと思います。 -
注目していること
i3.metalとm7i.metalは価格がほとんど同じです。VMware Cloud on AWSはi3.metalの1年/3年のRIは終売しており、i4i.i3enへのリプレイスが始まりつつありますが、ディスクをFSx for NetAppにマイグレしてM7iという選択肢もありか?と思ってたりします。あとM7iの2ホストはWitnessが不要、VSANのEnterpriseのライセンスもいらないので価格も若干(かなり)期待してます。 -
気になっていること
VMware Cloud on AWSの災対ソリューションであるSRMは外部データストアをサポートしていないので、M7iが出たらサポートされるのか?
VMware Cloud Disaster Recoveryも外部データストアがサポートされていないため、こちらも同様。
現段階だと、外部データストアをFSx for NetAppを使う場合、NetAppのSnapshotとVMのSnapshotの連動ができないため、SnapMirrorなどが使えないのをどうケアするかも課題・・。SnapCenterが導入できないため。
売る側のお願いw
あまり変なことを書くと怒られそうですが、あえて書いてみる。
- i3.metalが終売方向なので、マイグレ先としてm7i+FSxはまぁまぁいけそうと期待したい。
- SRMとVCDRもこれを気に外部ストレージをサポートしてほしいな。
- FSxのSnapshotがVMのSnapshotと連動できるようにならんかな・・・。
- 1ホスト60日縛りを外してほしいな。(DRのパイロットライトで置いておきたい)
- i3.metalの2ホスト35VMの縛りも外してほしいな・・・。
- VMware Cloud on AWSのチャットサポート復活してくれ!!!!(魂)
おことわり・・・
vExpert Advent Calenderの発表日当日に書いた記事のため、
多少訂正が入る可能性がございます・・・。
売る側の魂の叫びが入っています・・・。
最後までご覧頂きありがとうございました・・・。