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Amazon EVSでVCF 9.1(SELF_DEPLOYED)を構築してみた【2ホスト+FSxN構成】【No.2】

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Last updated at Posted at 2026-08-06

はじめに

先日、Amazon EVSでEVS 9.1の初期セットアップ編を作成しました【No.1】

AWS上にVPCを作成し、EVSのVLAN構成を作成し、ESX用のMetalのインスタンスをデプロイするまでが前回のポストです。今回はセットアップされたESXにVCF Installer(SDDCマネージャー)をデプロイし、VCF環境を作成していきます。

本Blogは、エンジニア向けのナレッジ提供を目的としております。
記載された内容は極力”実稼働”させてフィジビリティをとっておりますが、本番で稼働させる場合は専門家にご相談ください。(弊社でも可能です・・・)

前提条件

事前に準備しておいたほうが良いことをまとめておきます。

事前に準備しておくこと

  • 作業用データストアのセットアップ
    No.1でも説明していますがESXのホストに作業用のデータストアを作成しておきます。
    難しく書いていますが、EVSをセットアップするAZに300GBのEBSを作成しESXホストにアタッチします。
    ESX上からはブロックデバイスとして認識されますので、フォーマットしてデータストアを作成します。
    なお、このデータストアにVCFインストーラをデプロイしてください。(VLAN20も事前に作成が必要です)

事前に意識しておくこと

  • VCF Installerの挙動:
    VCF Installerはセットアップ完了後、そのまま SDDCマネージャー に変わります(VCF 5.x系は Cloud Builder と SDDCマネージャー は別アプライアンスでした)。
  • MTUサイズ:
    MTUは 8500 で作成します(AWS VPCのMTU上限サイズが8500であるため)。
  • Amazon FSx for NetApp ONTAP のサブネット分離:
    VCF 5.x系だと Service Subnet で作成できましたが、VCF 9.1 はNFS用にVMkernelのインターフェースが作成されるため、独立したSubnetで作成してください。
  • NICのロードバランシングポリシー:
    明示的なActive/Standby」で作成します(vmnic1 をActive / vmnic0 をStandby)。
    ※ESXの初期セットアップ時は標準スイッチ(vss)が作成されて vmnic0 がアタッチされています。VCF Installerデプロイ前のVerify時に vmnic0 をActiveにしておくとエラーになるためご注意ください。VCFデプロイ完了後にポートグループ単位でActive/Standbyを入れ替えます。
  • NTPサーバー:
    外部参照可能なNTPサーバーの指定が必要です。一般的に利用される 169.254.169.123 は、VLAN SubnetやOverlay Subnetからアクセスができないため利用できません。

VCFのセットアップ

ログインと画面構成

VCF Installerのログイン画面からログインすると、以下の画面が表示されます。

  • 左側: VCFをセットアップするためのバイナリダウンロードを管理する画面。Broadcomのポータルでアプライアンスを登録することでダウンロードが可能となります。
    ※ダウンロードするイメージはvCenterやNSXなど数十GBあります。セットアップ開始までにイメージのダウンロードは 完了しておく 必要があります(完了していない場合はVerifyで指摘されます)。
  • 右側: VCFのセットアップウィザード画面。

image.png

ウィザードの設定と事前JSON編集

ウィザードに従ってパラメータを入力していきます。

  • ストレージのマウント:
    途中でデータストアを選択する画面が出てきますが、その場合は事前に FSx for NetApp ONTAP をマウントしておいてください(パラメータ入力後のVerifyでDatastore名を変更する必要があります)。
  • JSONの手動追加(検証スキップ設定):
    Verifyを実行する前に、JSONファイルへ手作業で設定を追加する必要があります。
    AWS環境はゲートウェイ(GW)へPINGが飛ばない点、およびESXのThumbprintのValidationをスキップするため、以下の2行を追加してください。
skipGatewayPingValidation: true
skipEsxThumbprintValidation: true
  • 実際にセットアップのJSONプレビューはこちら
    image.png

セットアップ画面のイメージ解説

VCF 9.1はウィザードを進めるだけで基本セットアップが完了します。ここではポイントとなる画面のみ抜粋して解説します。

1. サイズオプション(Deployment Size)

「シンプル」はラボ用・最小構成です。用途に応じて選択してください。本番構成ではNSXマネージャーが3台デプロイされるため、ホストも最低3ホスト必要となります。

image.png

高可用性(HA)構成を選択した場合は、かなりのリソースが必要となります。

image.png

2. ストレージ選択(Storage)

Amazon EVSで選択できるストレージは vSAN または NFSv3 のみです(FCは不可)。

image.png

  • vSAN ESA: 最小3ホスト構成が必要です。
    image.png

  • NFSv3: 最小2ホスト構成から構築可能です(※本番利用は3ホスト以上を推奨)。
    image.png

3. ネットワーク設定

  • VLAN設定:
    ESX管理ネットワークはNative VLANのため、VLAN IDは 0 で作成します。
    image.png

  • VDS設定:
    先述の通り、明示的なフェイルオーバー(Active/Standby)を指定します。
    image.png

4. 検証(Verify)とデプロイ実行

検証(Verify)が完了すると、デプロイフェーズへ遷移可能です。

image.png

デプロイ時間は、2ホストのNFS構成でおよそ 6〜7時間程度 かかります。

【実際のデプロイ進行画面】(※別環境のためFQDNが異なります)
image.png


セットアップ完了後の作業

パスワードの入手方法

構築時の各種パスワード情報は、デプロイ進捗画面にてJSONまたはCSV形式でダウンロード可能です(再掲)。

image.png

デプロイ完了後は、SDDCマネージャーの以下の画面から取得・確認できます。

image.png

vCenter側での設定調整

vCenterにログインし、VDSの優先ポート(Active/Standby)を変更・分散させておきます。

image.png


まとめ

ここまでの手順で、vCenter、NSX、VCF Operations などの基本コンポーネントのセットアップが完了しました。

ただし、現時点では NSX Edge が未デプロイの状態です。VMware HCX 等を利用して移行を行う場合は、HCXのセットアップ前に NSX Edge のデプロイおよび T0/T1 ルーターの作成 が必要となります。

次回【No.3】では、NSX Edge のセットアップと HCX の構築手順 について解説していきます!

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