はじめに
procsというpsコマンドの代替ツールを作っているのですが、
久しぶりに大きなアップデートをしたので紹介します。
ツールの基本的な紹介や過去の更新は以下をご覧ください。
あとYouTubeで紹介してくれている人がいるようです。
英語ですが、10分以上にわたって使い方や設定の書き方など解説してくれています。
Procs: Nothing Is Safe From A Rust Rewrite Not Even Ps
特徴
procsはpsコマンドの代替となるプロセス一覧の表示ツールです。主な特徴は以下の通りです。
- 色・単位付きの表示
- キーワードによる絞り込み
- psで表示できないカラムに対応
- TCP/UDPポート
- ディスクのRead/Write速度
- Dockerコンテナ名
- ページャ対応
- topのような定期更新モード
- ツリービュー
更新内容
ターミナルの背景に応じたテーマ切り替え
procsは出力を色付けするのですが、デフォルトの色は黒背景のターミナルを前提としていました。
そのため白背景のターミナルでは一部の表示が見づらくなってしまっていました。
「コンフィグで色をカスタマイズできるので白背景の人はそれで変えてもらえばいい」という想定でしたが
やはりデフォルト状態で実行したときの見栄えが悪いのは良くないので、背景色を自動検出して
それに応じたテーマを適用するようにしました。
以下はGNOME-terminalで白背景と黒背景にした例ですが、特に設定変更することなく自動で切り替わります。
ちなみに自動検出の方法は以前記事にしたので方法に興味のある方はご覧ください。
スレッド情報を表示する
これはかなり以前からの要望だったのですが、スレッドの情報も(特にツリーモードで)表示したいというものがあり、今回Linux限定ですが対応しました。
下のようにPIDが[]
で囲まれたものがスレッドです。