はじめに
ちょうど1年ほど前に「procs:新しいプロセス表示・検索ツール」の初期バージョンを公開しました。その後54回のリリースを経て、昨日v0.9.0になりました。
ちょうどきりがいいのでこの1年間のアップデート内容をまとめて紹介します。
特徴
procsはpsコマンドの代替となるプロセス一覧の表示ツールです。主な特徴は以下の通りです。
- 色・単位付きの表示
- キーワードによる絞り込み
- psで表示できないカラムに対応
- TCP/UDPポート
- ディスクのRead/Write速度
- Dockerコンテナ名
- ページャ対応
- topのような定期更新モード
- ツリービュー
アップデート
Linux版の大幅な高速化
これは高速化を頑張ったというより異常に遅い箇所を見過ごしていたものです。最近気づいて修正したところ10倍ほど高速化しました。
体感できるレベルの差があるので、古いバージョンをご利用の方は最新版へのアップデートをお願いします。
macOS/Windows対応
初期リリースではLinuxのみ対応でしたが、macOSとWindowsにも対応しました。ただしLinux版より表示できるカラムが若干少なくなっています。
各種パッケージ提供
いくつかのパッケージマネージャに対応して簡単にインストールできるようになりました。
- Nixpkgs
- snapcraft
- homebrew
- Alpine Linux
- Cargo
具体的なコマンドはこちらにまとまっています。
新しいカラム
psに存在しないカラムをいろいろ追加しました。一覧はこちら。
個人的にはDockerコンテナ名表示をよく使っています。
ページャ対応
出力をページャ(デフォルトはless)に通すようにしたので狭い画面でもスクロールするなどして見やすくなりました。
パイプを通す場合は自動で無効化されます。
定期更新モード
topコマンドのように定期更新されるモードを追加しました。
procs -w 10
で10秒ごとに更新されます。
キー入力でソートするカラムを変更できることもできます。
ツリービュー
プロセスの依存関係をツリーで表示することができます。