はじめに
最近、金融業界ではデジタルアセット、ステーブルコイン、セキュリティトークン、RWA(Real World Assets)の話題が増えています。
しかし実際のところ、
- ブロックチェーンの概念は理解している
- ビットコインやEthereumも聞いたことがある
- でも実際に何が起きているのかはよく分からない
- デジタルアセットとどう繋がるのか説明できない
という方も多いのではないでしょうか。
私自身も同じ状況でした。
最終的な目標は、
お客様にデジタルアセット関連の提案ができるようになること
です。
そのために技術そのものを深掘りするのではなく、
「デジタルアセットの仕組みを理解するためにブロックチェーンを触る」
という順番で学習を進めることにしました。
また、Claude Codeを活用することで、環境構築やサンプルコード作成の手間を大幅に削減できると考えています。
以下の「学習方針/学習ロードマップ」はClaude Codeが提案したものです。これに従って実際に自分のMacbook上で環境を構築して学習を進めていき、理解できた部分を更新していきたいと思います。
学習方針
ブロックチェーン学習というと、
- P2Pネットワーク
- コンセンサスアルゴリズム
- ハッシュ計算
- マイニング
から入るケースが多いです。
しかし金融業界で重要なのはむしろ以下です。
- 誰が資産を発行するのか
- 誰が台帳を管理するのか
- なぜ権利移転できるのか
- なぜ二重譲渡を防げるのか
- なぜ監査できるのか
つまり、
Blockchain
↓
技術
ではなく、
Asset
↓
Rights(権利)
↓
Ledger(台帳)
↓
Blockchain
の順番で理解した方が、金融ビジネスとの接続がスムーズです。
学習ロードマップ
学習ロードマップ
- ローカルEthereum環境構築
- ERC20トークン作成
- ステーブルコイン実装
- セキュリティトークン実装
ローカルBlockchainを動かす
目的
まずは、
ブロックチェーンとは結局何なのか
を理解します。
構築するもの
- Hardhat
- ローカルEthereum
- Counter Contract
- デプロイ
- トランザクション実行
Claude Codeへの依頼例
私はBlockchain初心者ではありません。
概念は理解しています。
デジタルアセットを理解するため、
Ethereumのローカル開発環境を構築したいです。
Mac M1環境で以下を自動生成してください。
- Hardhat環境構築
- Counter Contract
- デプロイスクリプト
- トランザクション実行
- ブロック確認方法
なぜそう動作するのかも説明してください。
この段階で理解すること
- Account
- Transaction
- Block
- Smart Contract
- Gas
ここではコンセンサスアルゴリズムなどは後回しで構いません。
学習時間
2~3時間
検証結果はこちらの記事でまとめています↓
ERC20トークンを作る
Step1では練習用にCounter Contractを作成しましたが、今回はERC20トークンのサンプルを作成します。
ERC20とは、Ethereum上で発行される「トークンの共通ルール(標準仕様)」です。
一言でいうと、「Ethereum版のデジタル通貨を作るための統一規格」
Claude Codeへの依頼例
ERC20トークンのサンプルを作成してください。
以下を実装してください。
- トークン発行
- 残高確認
- 送金
- イベントログ出力
ローカル環境で実行できるようにしてください。
学ぶこと
例えば、
Alice: 100
Bob: 0
という状態から、
Alice -> Bobへ10送金
すると、
Alice: 90
Bob: 10
になります。
ここで初めて、
預金残高とは何か
トークン残高とは何か
が見えてきます。
学習時間
3時間程度
検証結果はこちらの記事でまとめています↓
ステーブルコインを作る
ここで金融業界の話との接続が見えてきます。
実装イメージ
100万円入金
↓
100万円相当のトークン発行
Claude Codeへの依頼例
ステーブルコインを模したサンプルを作ってください。
以下を含めてください。
- 発行(Mint)
- 償還(Burn)
- 残高照会
- 管理者権限
理解できること
銀行の世界では、
預金
↓
銀行台帳
ですが、
デジタルアセットでは、
預金
↓
トークン発行
↓
ブロックチェーン台帳
という構造になります。
学習時間
3時間程度
検証結果はこちらの記事でまとめています↓
セキュリティトークンを作る
ここからProgmatやRWAの世界に近づきます。
例
100億円の不動産を
100万口
に分割するケースを考えます。
Claude Codeへの依頼例
不動産を表現する
セキュリティトークンのサンプルを作成してください。
以下を実装してください。
- トークン保有者管理
- 譲渡制限
- 管理者承認
- 保有割合算出
学ぶこと
- Tokenization
- RWA
- Securities Token
- Ownership
多くの金融機関が目指している世界観を実感できます。
学習時間
5時間程度
検証結果はこちらの記事でまとめています↓
まとめ
私が今後進めようと考えているロードマップは以下です。
学習ロードマップ
- ローカルEthereum環境構築
- ERC20トークン作成
- ステーブルコイン実装
- セキュリティトークン実装
単なる「ブロックチェーン学習」ではなく、
実際の動きを理解した上で「デジタルアセットを提案できるレベルになるための学習」
として進めていきたいと思います。
そして、お客様から、
デジタルアセットって結局何が変わるの?
と聞かれた時に、
ブロックチェーンで管理します
ではなく、
従来は権利移転や決済に複数のシステムと
多数の手続きが必要でした。
デジタルアセットでは権利そのものを
トークン化し、プログラムで管理できます。
その結果、
- 発行コスト削減
- 決済期間短縮
- 流動性向上
- 透明性向上
が期待できます。
と説明できる状態を目指したいと思います ![]()