LoginSignup
2
2

More than 3 years have passed since last update.

Heroku上の画像をAWSのS3へ保存する方法

Posted at

はじめに

AWSはAmazon Web Servisesの略で、Amazonが提供しているクラウドサーバーのサービスです。
多くの人や企業で使用されているサービスであり、使う容量や期間によっては完全に無料で使うことができます。

Heroku上の画像をAWSに保存する理由

Herokuに保存した画像は24時間に一度リセットされる仕様になっています。
画像を外部のサーバーに保存することで、画像が消えてしまうという現象を防ぐことができるため、今回は外部サーバーとしてAWSを利用します。

S3とは

AWSのサービスの一つで、12ヶ月間、5GBまでのストレージを無料で利用することができるサービスで、画像などを保存しておくことができます。

今回の手順

AWSへの登録はできている前提で進めます。(登録していない方はAWSで検索して、新規登録してください。)

  • IAMユーザーを作成する
  • S3に画像の保存先を用意する
  • ローカル環境で画像の保存先をS3に変更する
  • 本番環境で画像の保存先をS3に変更する

IAMユーザーを作成する

IAMとは

IAMとはAWSのサービスの一つです。
AWSで作成したアカウントはすべての権限を持つルートユーザーとなり、万が一、情報漏洩してしまうと悪用されてしまうリスクがあります。
そのため、使える権限を制限したユーザーを作成し、通常の作業はそのユーザーで行うようにします。
その制限された権限を持つユーザーを作成する機能を持つのがIAMです。

IAMユーザーの作成

IAMで作成されるユーザーをIAMユーザーと呼びます。
まず、AWSのサービス検索でIAMを検索し、IAMページへ遷移します。
サイドバーのユーザーから「ユーザーを追加」をクリックします。
そして、任意のユーザー名を入力し、プログラムによるアクセスにチェックを入れ、「次のステップ」をクリックします。
既存のポリシーを直接アタッチを選択し、ポリシーのフィルタにamazons3と入力し、、「AmazonS3FullAccess」にチェックを入れ、「次のステップ」をクリックします。
タグの追加はやりたい人のみやって、「次のステップ」をクリックします。
設定の確認画面が出るので、問題なければ「ユーザーの作成」をクリックします。
この時に出てくる「.csvのダウンロード」は忘れずに、行います。(後々、使うため。)

IAMユーザーのパスワードを設定

上で作成したAWS上のIAMユーザーの中で、認証情報のタブをクリックすると、コンソールのパスワード欄があります。
ここの管理をクリックした後に出てくるページで、コンソールへのアクセスは有効化、パスワードの設定は自動生成パスワードを選択し、適用します。
そうすると、パスワードが生成されます。
この時に出てくる「.csvのダウンロード」は忘れずに、行います。(後々、使うため。)

S3に画像の保存先を用意する

バケットの作成

S3で実際にデータが格納される場所のことをバケットと呼びます。
AWSにログイン後、サービス検索でS3のページに遷移すると、バケットという文字が出てきます。
サイドバーのバケットという項目の中には「バケットを作成する」というボタンが存在するので、そのボタンをクリックします。

バケット名とリージョンの設定

バケット名とリージョンの入力画面に遷移するため、自身で考えたバケット名を入力します。
※バケット名はAWSを使う誰かのバケットと同じ名前はつけられません。

リージョンは地域という意味ですが、ここではサーバーの場所を表します。
日本人ならアジアパシフィック(東京)を選択で良いと思います。

オプションの設定

オプションを設定したい方はここで設定します。
設定が終われば、次へをクリックします。

アクセス許可の設定

デフォルトでは「パブリックアクセスをすべてブロック」にチェックが入っています。
このチェックを外すと、パブリックアクセスのお好みの設定ができます。
設定が終われば、次へをクリックします。

確認

確認ページではこれまで行った設定の一覧が表示されるので、問題なければ、「バケットを作成」をクリックします。

バケットポリシーの設定

バケットポリシーとは、どのようなアクセスに対してS3への保存やデータの読み取りを許可するか決められる仕組みです。
今回は先ほど作成したIAMユーザーからのアクセスを許可します。

まず、IAMユーザーのARNをコピーして、どこかにメモしておきます。

作成したバケットから、アクセス権限をクリックし、バケットポリシーをクリックし、以下を記述します。

{
   "Version": "2012-10-17",
   "Id": "Policy1544152951996",
   "Statement": [
       {
           "Sid": "Stmt1544152948221",
           "Effect": "Allow",
           "Principal": {
               "AWS": "コピーしたIAMユーザーのARN"
           },
           "Action": "s3:*",
           "Resource": "arn:aws:s3:::バケット名"
       }
   ]
}

保存すれば、完了です。

ローカル環境で画像の保存先をS3に変更する

Gemのインストール

rubyでS3を使用するためにaws-sdk-smというGemをインストールします。

Gemfile
一番下に下記を追記
gem "aws-sdk-s3", require: false

その後、ターミナルでbundle installを入力します。

保存先を指定する

config/environments/development.rb
config.active_storage.service = :local

上の記述を以下に変更

config.active_storage.service = :amazon
config/storage.yml

以下のコードを追記

amazon:
 service: S3
 access_key_id: <%= ENV['AWS_ACCESS_KEY_ID'] %>
 secret_access_key: <%= ENV['AWS_SECRET_ACCESS_KEY'] %>
 region: ap-northeast-1
 bucket: ご自身のバケット名

※regionのap-northease-1はアジアパシフィック(東京)の番号

環境変数の設定

ターミナル
% vim ~/.zshrc

iを押して、以下を追記

export AWS_ACCESS_KEY_ID="ここにCSVファイルのAccess key IDの値をコピー"
export AWS_SECRET_ACCESS_KEY="ここにCSVファイルのSecret access keyの値をコピー"
(CSVファイルはIAMユーザー作成時にダウンロードしたファイルのこと。)

:wqで保存する

ローカル環境で、アプリケーションから画像を投稿し、問題なくS3に保存されていることが確認できたら、本番環境でも画像の保存先をS3に変更します。

本番環境で画像の保存先をS3に変更する

保存先を指定する

ローカル環境と同様の作業を行います。

config/environments/production.rb
config.active_storage.service = :local

上の記述を以下に変更

config.active_storage.service = :amazon

環境変数の設定

本番環境にはHerokuを用いるため、Heroku上で環境変数を設定します。
heroku config:setコマンドで環境変数の設定をすることができます。

ターミナル
% heroku config:set AWS_ACCESS_KEY_ID="ここにCSVファイルの「Access key ID」の値をコピー"
% heroku config:set AWS_SECRET_ACCESS_KEY="ここにCSVファイルの「Secret access key」の値をコピー"

環境変数が設定できたか確認するときは
% heroku config

編集内容をHerokuに反映させる

ターミナル
% git push heroku master

参考

テックキャンプのカリキュラム
「AWSに画像をアップロードする」

最後に

本投稿が初学者の復習の一助となればと幸いです。

2
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
2