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【自己診断付き】DeNAのAIスキル5段階評価「DARS」で自分のレベルを測ってみた

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Last updated at Posted at 2026-04-14

「AIを使いこなせてる」と思ってるけど、実際どのレベル? DeNAが全社導入したAIスキル評価指標「DARS」が、その答えを出してくれる。開発者・非開発者・組織の3軸×5段階。この記事を読みながら自分のレベルを測って、次に何をすれば1つ上がるかがわかる。

この記事でわかること

  • DARSの5段階レベルの具体的な定義(開発者/非開発者/組織)
  • 自分が今どのレベルにいるか(セルフチェック付き)
  • 次のレベルに上がるために具体的に何をすればいいか
  • Claude Code等のAIツールとDARSレベルの対応関係

対象読者

  • AIツールを使ってるけど「自分のレベル」がわからない人
  • 社内のAI活用を推進したい人
  • 「AIスキル」をどう評価すればいいか悩んでる人

目次


DARSとは何か

DARS(DeNA AI Readiness Score) は、DeNAが2025年8月に全社導入したAI活用スキルの評価指標。

3つの特徴:

  1. 開発者と非開発者で別の基準 — エンジニアと企画職では「AIを使いこなす」の意味が違う。それぞれに合った尺度を設計
  2. 人事評価には直結しない — 等級別の「推奨要素」として位置づけ。罰則ではなく成長の指標
  3. 半期ごとに目標設定 — 評価サイクルごとに現在地を可視化して、次の目標を立てる

DeNAは2025年2月に「AIにオールイン」を宣言。DARSはその実行手段として導入された。

💡 DARSの本質は「AIを使えるかどうか」ではなく「どう使えているか」を段階的に定義したこと。 「AI使ってます」と「AIで業務を変革してます」は全然違う。

参考: DeNA公式発表 / フルスイング(DeNA公式ブログ)


個人レベル: 非開発者の5段階

ビジネス職、クリエイティブ職、マネージャー等の「コードを書かない人」向けの評価軸。

Lv 状態 具体的にやってること
1 試し始めた ChatGPTやClaude等を触ったことがある。たまにメールの文面やアイデア出しに使う
2 日常的に使ってる 毎日の業務でAIを使う習慣がある。議事録要約、資料作成、リサーチ等
3 業務プロセスを設計できる 「この業務フローのここにAIを入れたら効率化できる」と自分で設計できる
4 ツール横断で活用できる 複数のAIツールを組み合わせて使う。既存SaaSとAIを連携させる
5 他者の生産性まで引き上げる 自分だけでなく、チーム全体のAI活用レベルを上げる仕組みを作れる

Lv.1→2は「習慣化」、Lv.2→3は「設計力」、Lv.3→4は「統合力」、Lv.4→5は「リーダーシップ」。レベルが上がるごとに求められる能力の質が変わる。


個人レベル: 開発者の5段階

エンジニア向け。AIツールの活用度がそのまま段階になっている。

Lv 状態 具体的にやってること
1 対話型AIで補完 ChatGPTやClaudeにコードの質問をする。エラーメッセージを貼って解決策を聞く
2 IDE連携と生成の基礎 GitHub CopilotやCursorでコード補完を使う。AIにテストやドキュメントを書かせる
3 補佐的エージェント活用 Claude CodeやDevin等のAIエージェントを使って、一連のタスクを任せる
4 チーム連携の自動化 複数のエージェントを連携させる。CI/CDにAIを組み込む。LLMOpsの知識がある
5 AIエージェントの設計・展開 AI Platform/フレームワーク/ツールをオーケストレーションし、AIエージェントを設計。全社的な開発生産性を向上させる

Lv.3の「エージェント活用」が今の境界線。ここから上は「AIに指示を出す側」から「AIの仕組みを設計する側」に変わる。


組織レベルの5段階

チーム・部署単位での評価。

Lv 状態 具体的な特徴
1 試し始めている チーム内でAIを試す人がいる。個人の取り組みレベル
2 日常的に利用 チーム全員がAIを日常業務で使っている
3 リード人材がいて継続運用 AI活用をリードする人がいて、ナレッジが蓄積・共有されている
4 業務・組織構造が変わった AIの導入によって既存の業務プロセスや組織構成が実際に変容した
5 AI前提で戦略設計 AIだからこそ可能な戦略が実行されている。KPIもAI前提で再設計

DeNAの目標: 2025年度末までに全組織がレベル2に到達。


自己診断: あなたは今どのレベル?

非開発者向けセルフチェック

以下に当てはまるものを全部チェック:

  • AIツール(ChatGPT, Claude等)を使ったことがある → Lv.1以上
  • 週3回以上、業務でAIを使っている → Lv.2以上
  • 「この業務はAIに任せたほうが早い」と判断して、実際にフローを変えた → Lv.3以上
  • 複数のAIツール/サービスを連携させて使っている(例: AI + Notion, AI + Slack連携) → Lv.4以上
  • チームメンバーにAI活用を教えている。仕組み化して他の人も使えるようにした → Lv.5

開発者向けセルフチェック

  • ChatGPTやClaudeにコードの質問をする → Lv.1以上
  • CopilotやCursorでコード補完を日常的に使う → Lv.2以上
  • Claude CodeやDevin等のAIエージェントにタスクを丸投げできる → Lv.3以上
  • 複数エージェントの並列実行やCI/CDへのAI統合をやっている → Lv.4以上
  • AIエージェントの設計・Skill作成・オーケストレーションを組織的に展開 → Lv.5

組織向けセルフチェック

  • チームに1人はAIを使ってる人がいる → Lv.1以上
  • チーム全員が日常的にAIを使っている → Lv.2以上
  • AI活用のリーダーがいて、ナレッジが共有されている → Lv.3以上
  • AIの導入で業務プロセスが実際に変わった → Lv.4以上
  • AI前提でKPIや戦略を設計している → Lv.5

次のレベルに上がるためのアクション

レベルごとに「次にやること」を具体的に書く。

Lv.1 → Lv.2: 「たまに使う」から「毎日使う」へ

やること 具体例 工数
AIを「最初の相談相手」にする メール返信、議事録要約、調査の初手をAIで 0分(習慣の変更)
ブラウザのホームをAIチャットに 毎朝開くページをChatGPT/Claudeにする 1分
1日3回AIに何か聞く 何でもいい。「聞く習慣」を作る 0分

Lv.2 → Lv.3: 「使ってる」から「設計できる」へ

やること 具体例 工数
自分の業務フローを書き出す 1日の作業を全部リストアップ 30分
「AIに任せられる箇所」を特定 リストの中で反復・テンプレ化可能な作業 15分
実際にAIで1つの業務を自動化 例: 週報のドラフト自動生成 1時間

Lv.3 → Lv.4: 「1つのツール」から「複数の連携」へ

やること 具体例 工数
MCP(Model Context Protocol)を学ぶ AIがNotionやSlack等と直接連携する仕組み 2時間
2つ以上のツールをAIで繋げる 例: Gmail → AI要約 → Notion自動記録 半日
定期実行の仕組みを作る スケジュール実行で人手を完全排除 1日

Lv.4 → Lv.5: 「自分が使う」から「組織を変える」へ

やること 具体例 工数
Skillファイルを作る 自分のAI活用パターンを再現可能な形式で文書化 2時間
チーム勉強会を開く 「自分はこう使ってる」を共有する場を作る 1時間
AI活用のテンプレートを配布 誰でもコピペで使えるプロンプト集を作る 半日

Lv.3→4が一番ハードルが高い。 単体のAIツールを使うのと、複数を連携させるのでは、必要な知識量が全然違う。ここを超えるにはMCPやAPI連携の基礎知識が必要になる。


DARSを自社に導入するなら

DeNAのDARSをそのまま使うのは難しい(DeNAの文脈に特化してるから)。でもフレームワークとして参考にするのは有益。

導入のポイント

DeNAがやったこと:

  1. 人事評価とは切り離した — 「AIを使ってないと減点」ではなく「成長の指標」として位置づけ
  2. 開発者と非開発者で分けた — 同じ尺度で測ると不公平になる
  3. 半期ごとに更新 — AI技術の進歩が速いので、基準自体を更新していく

自社で使うなら最低限やること:

  1. 上の5段階を自社の職種に合わせてカスタマイズ
  2. 全社員に「自分は今どのレベルか」を自己申告してもらう
  3. 「次のレベルに上がるための研修/リソース」を用意する

💡 大事なのは「測ること」自体ではなく「次のアクションが明確になること」。 レベルだけ測って放置すると形骸化する。


まとめ

DARSで見えた「AIスキルの構造」

Lv.1 Lv.2 Lv.3 Lv.4 Lv.5
非開発者 試す 日常化 設計する 統合する 組織を変える
開発者 チャットで聞く IDE補完 エージェント活用 チーム自動化 オーケストレーション
組織 個人の試行 全員利用 リーダーがいる プロセスが変わる 戦略がAI前提

今日からやること

  1. 今日(3分): 上のセルフチェックで自分のレベルを確認する
  2. 今週: 「次のレベルに上がるためのアクション」から1つ選んで実行する
  3. 今月: チームメンバーにもセルフチェックを共有して、チーム全体のレベルを把握する

レベルを知ることが目的じゃない。「次に何をすれば上がるか」がわかることに価値がある。


参考ソース:

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