はじめに
インフォメティス株式会社では社内のコミュニケーションツールとしてSlackを活用しています。その使い方の一つとして、比較的ユニークな取り組みをしているので紹介します。2016年あたりから導入しており、当時はリモートワークではなかっです。今はリモートワーク中心になり、Slackでのコミュニケーションがより重要になっています。
先行事例
元となったアイデアはいくつかあります。
「分報」はその後さまざまなところでも採用されているようですね。
リモートワークという言葉では収まらない、さまざまな先進的な取り組みをしているソニックガーデンのソリューションです。
インフォメティスでのSlack活用
通常のSlackの使い方に加えて、上記の先行事例を参考にした「Room」という使い方を紹介します。
Roomは「独り言部屋」とも呼んでいます。Roomは分報と同じように各メンバー用に作るチャンネルです。 #room_<人の名前>
という命名規則でチャンネルを作っています。
Roomは独り言を書くためのチャンネルですが、いくつかルールがあります。基本チーム全メンバーをチャンネルに参加させますが、各メンバーは(本人以外)チャンネルをミュートすることを前提とします。そのため、独り言をいくら書き込んでも他の人に通知されません。
他人のRoomを見に行って書き込むこともできます。ちょっとした仕事の話や雑談などができますし、それは他のメンバーも見ることができるオープンな場になります。自分のRoomで他の人をメンションすることもできます。ミュートしたチャンネルでもメンションすると即時性はないですが、大抵気づくことができます。
気分的には、Roomはオフィスの自席のような感じで、普段はそのチャンネルを開いて、何かあればそこに書き込む感じになります。離席するような場合も、軽くメッセージを残しておくことができます。他の人は、その人が今どういう状況かと思ったら、その人のRoomを覗きに行くことになります。
スクリーンショット
サイドバーの一部だけですが。
なんとなくイメージが掴めれば幸いです。
Roomの運用を浸透させるための施策
Roomを導入した初期の頃は、社内での先行事例がないため、使い方にみんなが困る感じでした。特に、独り言を書き込むのを忘れる、何を書いていいかわからないなどの問題がありました。
当初は、発案者である私が適宜巡回して、質問を投げかけたり、「書き忘れてますよ」と声がけをしたりしていました。そのうち、手間がかかり面倒になったので、ボットを作り、ボットが声がけをするようにしました。
今では、Roomがいくつも存在しすでに多くの書き込みがあるため、新規メンバーにも雰囲気や使い方が伝わるようになりました。
運用してみた感想など
当初は独り言用の専用ツールを導入もしくは開発しようかと思ったこともあるのですが、結果としてSlackでやりたいことができたのは大きな発見でした。Slackは常に業務で使っているものであり、新たなツールなどを開かなくても良いのは最大のメリットです。ボットの活用も有益だと思います。
初めは使い方やその意義が分からなかったメンバーも、段々慣れてきて、今ではなくては困る仕組みになったようです。リモートワークに移行する前からその状況は出来上がっていて、リモートワークに移行してからもメンバー間のコミュニケーションの促進に役立っていると感じます。
おまけ
Slack以外にも、リモートワークを助けるためにRemote Facesというツールを使っています。
最後に、インフォメティス株式会社の採用情報はこちらにありますので、ご興味をお持ちになられた方は是非ご覧ください。