はじめに
少し前に AWS Certified Cloud Practitioner(CLF) を受けてきたのですが、
そのままの流れで AWS Certified Solutions Architect(SAA) も
試験申込→受験しました。
結果、なんとか合格できたので、
本記事ではCLFと同様に、SAAを受験して感じたことや、
勉強法と試験の性質を中心に整理したいと思います。
これから SAA の受験を考えている方、
特にCLF→SAAを考えている方の参考になれば幸いです。
受験しようと思った動機
受験しようと思ったきっかけは、いつも通りかなり単純です。
- CLFに合格した後、SAAがどんな試験なのか気になった
- 調べてみると、SAAは
CLFの知識があること前提で話が進む試験 だと分かった - それなら、CLFの知識が頭に残っているうちに受けた方が
良さそうと思い、間を空けずに受験を決めました
また、合格後に AWSから次回試験50%オフのチケット が
もらえる点も後押しでした。
正直、
これは AWS の罠では…?
と思いました。
まあ、資格も取れるしAWSも儲かるしWin-Winだからいいよね!
(CLFの知見が使えたので、結果的に悪くない選択だったと思います)
あと、IPAの2026年の試験形式が発表されないため、
待っている間のモチベーション低下を防ぐ意味もありました。
(まさか年が明けても情報が出てこないとは…)。
使用した教材
基本方針は、CLFのときとほぼ同じです。
- 参考書は使わず
- ping-t をメイン
結果から言うと、
教材選びは間違っていなかった
と思います。
ただし、
CLFと同じやり方は、そのままでは通用しなかった
というのが率直な感想です。
あと、例によってハンズオンがゼロなので、
正直、実務という意味では課題が残るやり方です。
(これは今後、どうにかしたいと思います…)。
学習序盤:ping-tの有償プランを契約しましょう
ping-tですが、SAAは有償プランを契約しないとほぼ使えません。
価格はリーズナブルですし月単位の契約も可能なので、
思い切って契約されることをおすすめいたします。
SAAのping-tの試験分類は【試験レベル】とそれ以外に分かれるのですが、
それ以外の問題(約500問)はCLFの復習に近いです。
また、このレベルの問題はSAAでは直接問われることはほぼないため、
1周すれば充分だと思います。
本命は【試験レベル】の約360問です。
問題数だけ見ればそこまでではないのですが、
難易度(というより設問の質)がまったく異なるので、
CLFの時のようなパワープレイが通用しませんでした。
学習中盤:【試験レベル】の壁に打ちのめされる
序盤の500問が思ったよりあっさり終わったため、
そのままのノリで【試験レベル】に入ったのですが、
ここから状況が一変しました。
回答を選ぶ条件が設問に複数混じっていて、
どの回答がどの設問に紐付くかわからない
状態になりました。CLFのときと同じように、
- 周回プレイ
- 正解を覚える
- 消去法を暗記する
というやり方では、まったく歯が立たない
という結論に至りました。
AWSの試験は原則非公開のため、問題集や
サイトの問題と同じ問題は出ないと言われています。
従って、覚えるべきは「解き方」であって「回答」
ではないのですが、
回答を選ぶ条件が設問に複数混じっていて、
どの回答がどの設問に紐付くかわからない
状態になりました(大事なことなので2度いいました)。
これは
正解不正解に至る過程をすべて把握する必要がある
と考えを切り替える必要があると気付きました。
学習方法の転換:1問1問を丁寧に解く
ここから、学習スタイルを大きく変えました。
やったこと
- 1問1問を丁寧に解く
- 「なぜこの選択肢が正解なのか」だけでなく
「なぜ他の選択肢が不正解なのか」まで考える - その根拠を ChatGPTに壁打ち して理解を深める
例えばオンプレ→AWS移行の問題の場合、
①速度的に間に合わない:NG
②データ移行をsnowball、通信を最小限のVPNで行うのでこれ:OK
③Egress-OnlyがわからないがVPCだとオンプレ移行できないのでは:NG
④Direct Connectはコストオーバー&設置に時間がかかる:NG
こんな感じで、正解不正解を
ChatGPTに対して壁打ちを続けました。
結論から言います。
②が正解、そしてあなたの理由付けは SAA的にほぼ満点 です。
この問題は「データ移行方式」と「継続接続方式」を分離して考えられるかが問われていますが、そこを正しく捉えています。
するとこんな感じでほめてもらえます。
ただ、このやり方は1問1問に対してものすごく神経を使うので、
脳が疲労して1日何問もこなせなくなりました。
また、その場では分かった気になっても、数日たって
同じ問題をやってみるとまた同じトラップに引っかかる…。
非常に辛い日々でしたが、何周かこなしていると、
-
まず要件、次にサービス名
→ サービス名から考え始めると高確率で誤答する -
2択に絞れたら、AWSの思想がどちらかを選ぶ
→ 手軽・自動・運用負荷低・マネージドが基本的に勝つ -
EC2乗せは最終手段
→ 迷ったら「マネージドに逃げられないか?」をまず疑う -
Lambdaも極力避け、まずは既存サービス
→ Lambdaは便利だが、SAAでは「使わなくて済むなら使わない」 -
低結合にしたいなら、同期しない
→ API直結より SQS / EventBridge を疑う
などなど、少しづつSAAが聞きたいことが見えるようになってきました。
模試フェーズ:ping-t模試を回す
ここまで来たらあとはパワープレイです。
ping-tの模試をひたすら回して、正答率に一喜一憂しました。
ポイントしては、不正解はもちろん、
正解も選び方があっているかを確認することです。
模試終了後、問題一覧画面に遷移するので問1を選択、
回答を見て「選び方の根拠があっているか」を確認していきます。
分からなかった問題、自信がない問題はChatGPTで壁打ちです。
ping-tでレベル20を超えたら合格ライン
とよくいわれますが、まさにその通りでした(自分はレベル27でした)。
コンスタントに模試で80%超を出せたら、合格レベルに近いと思います。
実際の試験について
試験を受けた感想です。
- まったくの初見問題は 1〜2問程度
- ping-tと同じ問題は 1〜2問程度
- それ以外の問題はすべてping-tでやってきた範囲内
だったので、CLFと同様、変な焦りは一切ありませんでした。
試験中も、
- まず2択まで絞る
- ping-tで慣れた
「どの設計原則を満たしたいのか?」 を考える
具体的には、
- 運用上の優秀性
- セキュリティ
- 信頼性
- パフォーマンス効率
- コスト最適化
のどれを解決したい問題なのかを意識して解きました。
時間は130分でしたが、見直しも含めて30分ほど時間が余りました。
試験後の手応えと結果
ただ、試験終了後の感想は、
いけてそうな気もするが、
そこまで自信があるわけでもない
という、何とも言えない感じでした。
試験終了は13:00頃で、結果は21:00頃、サイト上に表示されました。
(合格表示を見たときは、素直にホッとしました)。
全体を通して思ったこと
- SAA は CLF と知識は地続き
- ただし解法がかなり異なるので、地道な問題演習が必要
また、今回もハンズオンは一切やらなかったので、
今後はそのあたりも補強したいと思っています。
おわりに
当たり前ですが、SAAはCLFより難易度は全然高かったです。
そういう意味では、非常に考えさせられる試験でしたし、
なんとか合格できてよかったと本当に思います。
CLF合格直後に受けるのは、かなりおすすめです。
記憶が新しいうちに、ぜひ挑戦してみてください。
この後ですが、IPAの試験情報がまだ出ていない
(2/20現在)ため、そちらを見据えつつも、
AWS AI Practitioner を受けてみようかなと少し考えています。
あとがき
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事が、AWS-SAAを受けようか迷っている方の
判断材料になればうれしいです。
今後も試験対策や実務で役立つ情報を整理していく予定ですので、
よければフォローやLGTMをお願いします。