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IPA高度区分試験攻略法:PMその③:午後Ⅰは構造を理解すると読みやすくなる

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Last updated at Posted at 2026-02-08

はじめに

これまでの記事では、

  • PM試験は「午後」から考えるべきであること
  • PM試験で想定されている「プロジェクトマネージャ像」

について整理してきました。

今回は、
午後Ⅰ試験の特徴と構造について整理します。


「ストーリー仕立て」の試験である

PM試験の午後Ⅰは、
ほぼ必ずストーリー形式で問題が構成されています。

これは偶然ではなく、
PM試験の性質そのものに起因しています。

なぜストーリー形式なのか

PMにとって重要なのは、

「プロジェクトが進む中で、どう判断したか」

という点が問われるためです。

この「時間の流れ(いつの出来事なのか)」は午後Ⅱでも
重要な要素になるので、常に意識しておくと良いです。

そのため午後Ⅰでは、

  • プロジェクトの立ち上げ
  • 計画
  • 実行
  • 問題発生
  • 調整・対応

といった流れのうち、いずれかのシチュエーションが
時系列に描写される構成になっています。

この「時系列を追わせる構造」は、
ST試験やAU試験にはあまり見られない
PM試験特有の特徴です。

ただ、令和からPMBOK7寄りになったこともあり、
プロジェクト立ち上げ時のチームビルディングの話が
増えてきたような気がします。一見すると
「これってSTの試験問題?」みたいな問題です。
この場合、細かい時系列よりも「なぜその判断に至ったか」
という文脈理解の方が重要になるケースが多いです。


主人公は「プロジェクトマネージャ」

午後Ⅰの問題文には、ほぼ必ず

  • 「S課長」

など、プロジェクトマネージャ本人が登場します。

基本スタンスは、

「主人公であるPMが、問題にどう対応したか」

です。

設問も、

  • PMは何を考えたか
  • PMは何を判断したか
  • PMは何を指示したか

という形で出題されます。
具体的には「(PMは)ある対策が必要と考えた」
「(PMは)PLに対してある指示を出した」などです。


「ステークホルダ」が多い

ステークホルダが多いのもPM試験の特徴です。
ステークホルダとは、経営層や顧客、PLやメンバなど、
プロジェクトに関与する人のことを指します。
(PMBOKの知識エリアにもある用語なので、
早いうちにこの言葉に慣れておきましょう)。

特にステークホルダ系の問題は5-6人の登場人物が
バイネーム(K主任やL課長補佐、CTOなど)で
出てくることが多いので、文字だけでは追い切れなくなります。
図や表が問題文中にある場合はいいですが、そうでない場合、
簡単でいいので体制図を書くことをおすすめいたします。


冒頭に書かれる「プロジェクトの背景」は重要

問題文の最初にはかなりの確率で、

  • 会社・組織の概要
  • プロジェクトの目的
  • なぜそのプロジェクトが立ち上がったのか

が書かれます。

特に令和以降は、

「そのプロジェクトが立ち上がった意味合い」

が重視される傾向が強くなっています。

これは、

  • DX
  • 業務改革
  • 事業変革

といった文脈が増えているためです。

ここは回答として出てくるパターンが多いので、
(特に「なぜそのプロジェクトをやるのか」という文面)
必ずマーキングして覚えておきましょう。


午後Ⅰの「答えの出どころ」

午後Ⅰの設問は、
最大でも 30文字程度 の短文回答が中心です。

ここでは答えの出どころを説明します。

【重要】回答の大半は問題文に書いてある

体感ですが、回答の出どころは以下の割合です。

  • 問題文の文言を組み立てる:約80%
  • 問題文からそのまま抜き出す:約10%
  • 自分で考えて記載する:約10%

つまり、

回答の8〜9割は問題文中に存在する

ということです。

これはおそらく、

「プロジェクトの課題解決に唯一の正解がないため、
問題文に答えの方向性を埋め込まないと採点に時間がかかってしまう」

という、試験設計上の理由によるものだと考えられます。
そのため「答えは文中にある」という前提で、要注意箇所は
必ずマーキングし、その中から設問に当てはまる箇所を探し出しましょう。

ちなみに「文中の抜粋でなくても意味が同じ場合」が
正解になるかどうかは、正直わからないです。
経験則でいえば、正解扱いになると思われるのですが、
そのようなリスクを取る必要はまったくないので、
基本的には文中の文言から回答を組み立てましょう。


【重要】設問の答えは「そこまでの文章」にある

PM試験の午後Ⅰでは、

  • 章ごとに区切って設問が出る

ことが多いですが、

その設問の答えは「その設問の直前まで」にある

ケースが非常に多いです。

体感としては 8割程度 該当します。

「後ろの章まで探しに行く」ことは、
ほぼありません。

これはPM/ST/AU試験ではPM試験のみの特徴なので、
しっかりと意識しておくことをおすすめします。
(ちなみにST/AUは別のアプローチが必要となります)。


ここまでのまとめ(構造編)

PM試験の午後Ⅰは、

  • ストーリー形式
  • 時系列重視
  • PM本人が主人公
  • ステークホルダが多い
  • 答えは問題文中にある
  • 設問の直前までに回答がある

という構造の試験です。

つまり午後Ⅰは、
「文章を読む試験」ではなく「構造を見抜く試験」 だと言えます。

この前提を理解した上で、問題に挑みましょう。


次回予告

次回は、上記の構造を基にした

  • 午後Ⅰの問題の解き方(マーキングの仕方、設問との対応付けなど)

を整理していきたいと思います。

かなり長くなりましたが、午後Ⅰはあと2回くらいで
終わる予定ですので、もうしばらくお付き合いいただけますと幸いです。

あと4回くらいになりそうです…。


あとがき

最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事がどなたかの受験のヒントになればうれしいです。
今後も試験対策や実務で役立つ情報を発信していきますので、
よければフォローやLGTMをお願いします!


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