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IPA高度区分試験攻略法:PMその②:IPAの定める「プロジェクトマネージャ」の定義

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Last updated at Posted at 2026-01-29

はじめに

前回の記事では、PM試験に限らず、
IPA高度区分試験に共通する前提として、

  • 午後が試験の本命であること
  • 午後Ⅰと午後Ⅱはまったく別の試験であること

を整理しました。
(PMの話を書くつもりが、ST/AUにも通用する内容になってしまいましたが……)

今回はそこから一歩進み、
PM試験で想定されている「プロジェクトマネージャ像」
について整理していきます。

この認識がズレたまま午後問題、特に午後Ⅱに挑むと、

「書いていることはあっているのに、なぜか評価されない」

という状態に陥りがちです。


IPAの言う「プロジェクトマネージャ」の定義を抑える

まず前提として押さえておきたいのが、

IPAが定義している「プロジェクトマネージャ」とは何か

を抑えるということです。

なぜかというと、プロジェクトマネージャの定義が会社や人によって
あまりにもバラつきがあるためです。

  • 開発も設計もバリバリやるプロジェクトマネージャ
  • 顧客調整と進捗管理がメインのプロジェクトマネージャ
  • 実態はPLやSEが回している、名ばかりのプロジェクトマネージャ

どれも現実には普通に存在します。

しかし、試験で問われるプロジェクトマネージャは、
IPAのシラバスにて明確に定義されています。

ここを取り違える(役目を間違える)と、午後Ⅰ・午後Ⅱともに
不正解になってしまいます。


IPA試験におけるプロジェクトマネージャは「管理する側」

PM試験で想定されているプロジェクトマネージャは、
一言で言うと、

「プロジェクトを回す人ではなく管理する人」

です。

午後Ⅰの設問を読んでいると分かりますが、

  • 詳細設計をゴリゴリ書く
  • コードを書いて問題を直す
  • 自分でテストを回す

こういった行動は、
プロジェクトマネージャの仕事としては基本的に想定されておらず、
主にプロジェクトリーダーやメンバの作業として定義されています。

プロジェクトマネージャの仕事は、経営層・顧客からの指示や、
プロジェクトリーダーやメンバが実施した作業や状況を踏まえて、

  • 状況を把握する
  • 問題を認識する
  • 方針を決める
  • 指示を出す
  • 必要に応じてエスカレーションする

という、判断と意思決定です。

特に午後Ⅱでは、

プロジェクトマネージャが自分で手を動かすと、一発レッドカード

と言っても過言ではありません。

具体的なIPAのPM像を把握するため、1度、IPA公式の
シラバスを通読されることをおすすめいたします。
(ものすごく読みづらいですけど、頑張って読みましょう…)。

前述の通り、会社や客先の「プロジェクトマネージャ」との
定義が異なる場合もあるかと思いますが、本試験はあくまで
IPAの試験ですので、IPAの定義に合わせた回答を意識しましょう。


PM試験の前提知識:PMBOK6 / PMBOK7 / アジャイル

次に、PM試験の前提となる知識は、次の三層構造です。

  • PMBOK第6版(ウォーターフォール型)
  • PMBOK第7版(原理・価値・概念寄り)
  • アジャイル開発手法

PMBOK6について

PMBOK8のある今、既に過去の過去となったPMBOK6ですが、
ウォーターフォール開発において経典であることには変わりはありません。

  • 10の知識エリア
  • 5つのプロセス群

この構造は、午前・午後問題の思考フレームとして
今でも普通に使われており、出題されています。

実際、午後Ⅱでは
PMBOK6の知見で書ける問題が 1題は出る可能性が高い と感じています。

※なお、最初から最後まで読む必要はありません。参考書の抜粋、
 知識エリアとプロセス群のマップ、概要を抑えておけばOKです
 私も全量は読んでいません


PMBOK7とアジャイルの位置づけ

PMBOK7は、

  • 8つのパフォーマンス領域
  • 12の原理・原則

といった、考え方の軸を提供するものです。

ただし、PMBOK7だけでアジャイルを理解しようとすると、
どうしても抽象的になりがちです。

そのため、試験対策という意味では、
アジャイルの具体像を知っている方が圧倒的に有利
だと感じました。

その補完として、

  • チームの役割分担
  • 合意形成の考え方
  • プロダクト志向
  • スプリント(ないしはイテレーション)の回し方

を理解するために、
アジャイル開発の書籍を1冊読むことをおすすめします。

定番ですが、

  • 『アジャイルサムライ』

は、試験対策以前に
読み物としても面白いので非常におすすめです。


最近の傾向と、IPAの「迷い」

若干余談ですが、令和以降のPM試験は、

  • PMBOK7寄り
  • DX文脈
  • アジャイル前提

にシフトしています。
(過去問は令和の問題を中心に行いましょう)。

一方で、IPAは
アジャイル開発におけるPMの立ち位置を明示していません。

  • スクラムマスターはシステムアーキテクトが担うと明言
  • プロダクトオーナーは顧客側が担うことが多い

その結果、

  • アジャイル特化の午後Ⅱ問題は出しづらい
  • しかし、アジャイルを無視もできない

という、やや歪んだ状態になっています。

午後Ⅱの設問を見ていると、

「ウォーターフォールでも書けるし、アジャイルでも書ける問題」

が多く、
IPAがPMBOK7でのPMの立ち位置に悩んでいるという印象を受けました。

みよちゃん本に書いていた「アジャイル開発を経験した人が絶対的に少ない」
という事情もあるかもしれませんね。


次回予告

ここまでが「午後問題を読むための前提」となります。

  • PMは管理者である
  • 判断・指示・調整が仕事
  • 自分で手を動かさない
  • PMBOK6/7は思考フレーム
  • アジャイルは補助線として理解する

次回はこれを前提に、

PMの午後Ⅰは、どう読めばいいのか

を、具体的な設問構造とともに解説していきます。


あとがき

最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事がどなたかの受験のヒントになればうれしいです。
今後も試験対策や実務で役立つ情報を発信していきますので、
よければフォローやLGTMをお願いします!


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