9
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

IPA高度区分試験攻略法:PMその⑩:午後Ⅱで80点論文を作るための進め方

9
Last updated at Posted at 2026-08-02

はじめに

前回の記事では、

本番で60点を取るためには、事前に80点の論文を準備しておく必要がある

という話をしました。

では、その80点論文はどのように作ればよいのでしょうか。

午後Ⅱ対策を始めたばかりの頃は、

  • 何から手を付ければよいか分からない
  • そもそも合格論文がどのようなものか分からない
  • 自分の論文が合格レベルか判断できない

という状態になることが多いと思います。

本記事では、私が実際に行った

「80点論文を完成させるまでのプロセス」

について説明します。


合格論文の定義はシラバスに書いてある

まず大前提として。

午後Ⅱの合格論文とは何か。

その答えは、IPAのシラバスにすべて書いてあります。

https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/gaiyou.html

シラバスを初めて読んだとき、

  • 当たり前のことしか書いていない
  • 抽象的すぎて、これで論文が書ける気がしない

と感じた方も多いのではないでしょうか。

私も最初はそうでした。

しかし、午後Ⅱ対策を進めていくと、

「シラバスに書かれていることが、結局すべてだった」

という感覚になります。

逆に言えば、

シラバスが抽象的すぎて何を書けばよいか分からない

と感じる場合は、まだ論文を書き込む量が足りていない可能性があります。

午後Ⅱは、

「当たり前を、PMとして当たり前に書けるか」

を問う試験だと考えています。


まずは「80点論文」を1本作る

前回・前々回で触れた通り、
他人の合格論文はそのまま真似しても
「自分が本番で再現できる論文」にはなりません。

ここでは、その前提のもとで具体的に
どう1本を完成させるかを説明します。

やることはシンプルです。

まずは1本、80点論文を作ることです。

この段階では、完璧な論文を目指す必要はありません。

まずは、

  • 設問要求を外していないか
  • シラバスの評価観点を満たしているか

を意識しながら、

最後まで書き切ること

を目標にしましょう。

多くの受験者は、

  • 書き始める前に悩みすぎる
  • 途中で「これでいいのだろうか」と止まってしまう

という状態に陥ります。

しかし、午後Ⅱでは

まず1本、最後まで書き切ること自体が大きな壁

です。


必ず第三者の視点を入れる

ここが午後Ⅱ最大の難所だと思っています。

それは、

自分の論文を、自分一人で評価しようとしないこと

です。

午後Ⅱでは、

  • 正解が公開されていない
  • 講評も抽象的

ため、初学者が自分だけで

「この論文は合格レベルか」

を判断することは、ほぼ不可能です。

そのため、

  • 添削サービスを利用する
  • 合格者に見てもらう

など、

必ず第三者の視点を入れること

をおすすめします。

自分では書けていると思っていても、

  • 設問要求を外している
  • 具体性が不足している
  • PMとしての視点が弱い

といった指摘を受けることは少なくありません。

ちなみに私自身も、最初の80点論文を仕上げるまでに
3回ほど添削を受けました。

題材は実体験がベースですが、
正直なところ1つのプロジェクトそのままではなく、
複数の案件で経験した内容を組み合わせたもので、
一部はフィクションも混じっています。
(この点は後の記事で改めて触れます)

「これなら合格水準だろう」

と思えた瞬間を振り返ると、文章の巧拙よりも

設問と問題文で問われていることを、回答の中できちんと書き切れている

という確信が持てたタイミングでした。
逆に言えば、添削で指摘を受けていたのは
「文章が下手」ということより、
「聞かれていることに対して答えが漏れている、
または論理が飛んでいる」という点が
ほとんどだったように思います。


第三者の視点を得るのが難しい場合

もちろん、

  • 添削サービスは費用がかかる
  • 合格者に何度も添削をお願いすることは難しい

という事情もあると思います。

その場合は、参考書に掲載されている合格論文や解説を参考にしながら、
自分の論文を見直していくことになります。

ただし、前回の記事で説明した通り、

参考書の論文は「本番で書ければ合格できる論文」

であることが多いため、それだけを基準に
論文の完成度を判断するのは難しい面もあります。

可能であれば、一度でもよいので第三者の視点を入れることをおすすめします。

自分では気付けなかった設問要求とのズレや、
PM視点の不足を指摘してもらえることが多く、学習効率は大きく変わります。

なお、最近では生成AIを活用して論文のレビューを行う方法もあります。

生成AIは、

  • 文章の整理
  • 論理の整合性確認
  • ブレインストーミング
  • 作成済み論文の横展開

といった用途では非常に有効です。

一方で、初学者が生成AIだけを頼りに

「この論文は合格レベルか」

を判断するのは、あまりおすすめしません。

PM午後Ⅱでは、

  • PMとしての視点になっているか
  • 設問要求に正しく答えているか
  • シラバスの評価観点を満たしているか

を確認する必要があります。

そのため、最初のうちは可能であれば人間の添削を受け、
合格水準の論文が1本できた後に、ブラッシュアップや横展開に
生成AIを活用する方が効果的だと考えています。


「合格水準の1本」ができれば、後は横展開できる

第三者の添削を受けながら修正を繰り返すと、

ある時点で、

「これなら合格水準だろう」

と思える論文が1本できあがります。

ここまで来れば、午後Ⅱ対策はかなり楽になります。

なぜなら、

  • 論文構成の型
  • PMとして求められる視点
  • 自分の弱点

が見えてくるからです。

そして、

書く → 添削 → 修正

を繰り返すことで、他のテーマにも横展開できるようになります。

特別な近道はありません。

しかし、

このプロセスが、最も再現性の高い学習方法

だと私は考えています。


まとめ

午後Ⅱ試験は、

  • 才能試験ではありません
  • 奇抜な論文を書く試験でもありません
  • 地道に80点論文を作り上げる試験です

重要なのは、

自分が本番で再現できる論文を作ること

です。

そして、そのためには、

まず1本、合格水準の論文を完成させること

が出発点になります。


次回予告

次回からは、いよいよ論文の中身に入ります。

まずは、

  • 設問ア・イ・ウの役割
  • 午後Ⅱ論文の基本構造
  • 論文全体をどのように組み立てるか

について整理していきます。


あとがき

最後までお読みいただきありがとうございます。

この記事が、午後Ⅱ対策の方向性を考えるうえで、少しでも参考になれば幸いです。

今後も試験対策や実務で役立つ情報を発信していきますので、よろしければフォローやLGTMをお願いします。

9
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
9
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?