はじめに
今回は前回の記事、
- PM試験午後Ⅰ実況:令和7年問1を解いてみた(前編)
の続きになります。
【STEP5】最後の章を読んでみる
では、最後の章〔プロジェクト目標の達成に向けたリスク対策〕に入ります。
ここまで読んで、この問題は令和以降の定番問題、
「目標設定 → 計画方針 → リスク対策」という典型的な流れだと判断できます。
ちなみにプロジェクトマネジメント試験の「リスク」は
一般的な「リスク」と少々意味合いが異なります。
(というより、一般的なリスクの意味が間違っている?)。
「リスク」は「問題が発生する要因となり得るもの」です。
「問題」そのものを指す訳ではありませんので、注意しましょう。
- 採点の信頼性が低い、または継続して高められないリスク
-
リスク①:学習データが不十分の場合、採点の信頼性が
過去と同等にならない -
対策①:講師の提供データに加え、キーワード集などの
関連情報も学習させる - リスク②:追加学習できず、継続的に採点の信頼性が高められない
- 対策②:毎回の習熟度テストの各種情報を学習させる
- (特に変わった所はないけど、リスクと対策はマークしておこう)
- 講師の作業負荷を軽減することができないリスク
-
リスク③:生成AIの効果に納得していない教師はプロジェクト目標の
作業負荷軽減が達成できない - 対策③:実際に使ってもらって負荷軽減を実感してもらう
- (達成できない理由がよくわからない)
- (使ってもらえないってこと? 使いこなせないってこと?)
- (対策が「使ってもらうこと」っぽいので、前者なのかな…)
【STEP6】マークした箇所を再度整理します
-
リスク①:学習データが不十分の場合、採点の信頼性が
過去と同等にならない -
対策①:講師の提供データに加え、キーワード集などの
関連情報も学習させる - リスク②:追加学習できず、継続的に採点の信頼性が高められない
- 対策②:毎回の習熟度テストの各種情報を学習させる
-
リスク③:生成AIの効果に納得していない教師はプロジェクト目標の
作業負荷軽減が達成できない - 対策③:実際に使ってもらって負荷軽減を実感してもらう
特に変わったところはないですが、念のためにマークしておきます。
【STEP7】いよいよ設問3に入ります。
設問3に入ります。設問3は以下の3問です。
設問3
〔プロジェクト目標の達成に向けたリスク対策〕について答えよ。
(1)R 課長が、最新の入試問題への対応などに向け、
習熟度テストの問題と採点基準、補足情報などでは不足する
用語や記述スタイルを学習データとして生成AI に学習させることに
よって、どのような効果を狙ったのか。30 字以内で答えよ。
- (最新の入試問題に対応するためだよね)
- (マークした箇所を確認してみよう)
- (この章に新たな情報はないので、前の章にある気が)
- (あった。「網羅性が不足する領域の学習データの追加」)だ
-
(問われているのは「効果」なので
「網羅性が不足する領域の学習データを追加する効果」かな)
(2)R課長が、継続的に採点の信頼性を高めるために、
生成AIに追加で学習させる学習データとして、毎回の
習熟度テストの問題と採点基準、補足情報、答案、採点結果が
利用可能と考えた理由は何か。30字以内で答えよ。
- (講師が作成したデータなので、そりゃそうでしょうよ)
- (マークした箇所を確認してみよう…)
- (あった。「全ての講師が、正確性を担保した新たな学習データ」だ)
-
(問われているのは理由なので
「全ての講師が正確性を担保した新たな学習データであるため」かな) - (文字数ギリギリだけど削れそうな箇所はないなあ…)
(3)R課長が、生成AIの効果に納得していない講師が、
作業負荷軽減を達成できないリスクがあると考えたのはなぜか。
生成された補足情報の正しさや作業負荷の軽減を実感させる対策を
取ったことを踏まえ、その理由を 25 字以内で答えよ。
- (問われている内容がよくわからない…)
- (対策が「実感させる」なので、原因は“納得していないこと”だな)
- (使ってもらえない理由は何かってことかな。マークを追ってみよう)
-
(「生成AIの効果に納得していないので、今のやり方に固執する
可能性がある」かな。文字数が入りきらない) - (「今のやり方に固執する可能性があるから」かな? わからない…)
【STEP8】回答を再度見直します
これで一周したので、一旦、回答を見直します。
- 末尾が設問に対応する記載になっているか
- 異なる設問で同じ回答を用いていないか
- 文中のマイナス要素はすべて解消できているか
末尾は焦るとつい間違えてしまうので、回答を記載した後、
必ず再チェックしましょう。
同じ回答は書く段階で気づくと思いますが、
その場合はどちらかの回答が間違えている可能性大です。
文中のマイナス要素(私は分の頭に×印をつけてます)は
すべてチェックし、文中、ないしは回答で解決できているかを
チェックしましょう。PM試験は基本的に、ほぼ解決となるはずです。
ここまでで解決されていないマイナス要素は
「アルバイトのレベル差」ですが、生成AIに代替することで
対応するため、問題ないと判断します。
【STEP9】残った問2-1を考える
保留にしていた問2-1ですが、
(1)R課長が、プロジェクト計画の作成に先立ち、
表1 にプロジェクトに関わる各プロセスにおける
作業の違いをまとめた目的は何か。35 字以内で答えよ。
- (SaaSの差異については言及がなかった)
-
(あえて言えば「作業の内容や進め方に大きな違いがあると考えた」
だが、「違いをまとめた目的は、違いがあると考えたため」は
日本語的におかしいしなあ…) - (これはオリジナル回答かな)
- (「SaaS導入プロジェクトとの違いをまとめて計画を検討するため」
- かな。絶対違う気がする…)
みたいな感じで、1-2問くらいは「わからない」問題が混じります。
とはいえ、満点は狙えない試験なので「そういうもんだ」の精神で
乗り切りましょう。
【STEP10】答え合わせをしましょう
回答を一通り埋めた後、軽く見直してから答え合わせをします。
私の回答は以下の通りです。
- 設問1:生徒の理解度を高める効果
- 設問2-1:SaaS導入プロジェクトとの違いをまとめて計画を検討するため
- 設問2-2:学習データの正確性を担保するため
- 設問2-3:全ての講師が運用・保守に参画する体制を整える狙い
- 設問2-4:一部役員の生成AIの導入には時期尚早という意見を見直してもらう狙い
- 設問3-1:網羅性が不足する領域の学習データを追加する効果
- 設問3-2:全ての講師が正確性を担保した新たな学習データであるため
- 設問3-3:今のやり方に固執する可能性があるから
IPAの回答は以下の通りです。
- 設問1:生徒の理解度を高める効果
- 設問2-1:作業の違いを踏まえてプロジェクト計画をテーラリングするため
- 設問2-2:学習データの正確性を担保するため
- 設問2-3:全ての講師が運用・保守プロセスに関わる体制を確立する狙い
- 設問2-4:生成AIの導入には時期尚早という一部の役員の意見を変える狙い
- 設問3-1:網羅性が不足する領域の学習データを追加する効果
- 設問3-2:講師が正確性を担保した新たな学習データであるから
- 設問3-3:これまでのやり方に固執する可能性があるから
ので、個人的な採点としては、
- 設問1:〇
- 設問2-1:×
- 設問2-2:〇
- 設問2-3:△
- 設問2-4:〇
- 設問3-1:〇
- 設問3-2:〇
- 設問3-3:×
でした。
50点満点(8問)なので1問6.25点。
△は半分の3.125点とすると合計34.375点。
100点換算で約68点、ぎりぎり合格ラインといったところです。
間違えた箇所としては、以下ですね。
- 設問2-1:テーラリングというワードが出なかった
- 設問2-3:プロセスというワードが入っていなかった
- 設問3-3:「今の」ではなく「これまでの」
2-1はテーラリングかー。令和に入ってST領域と
出題範囲が融合しつつあるので、このワードが浮かばないのは
良くなかったですね…。
2-3は問題文に「プロセス」というワードが入っているので
完全な見落としですね。採点が厳しいと不正解扱いかも。
3-3も完全に見落としですね。
今回のミスはすべて、
「問題文に書いてあるワードを使い切れていない」
ことが原因でした。
午後Ⅰは発想力よりも、問題文の語彙を正確に拾い、
設問の形式に合わせて使い切れるかどうかの試験だと改めて感じます。
なお、回答が終わった後は、必ずIPAの講評を見直しましょう。
講評はIPAの思考の宝庫です。
2-1は「テーラリングに言及できていない」という、
まさにそのままの指摘がありました…。
とまあ、このような感じで解いてます
まさにポエムな内容で冗長はありますが、まとめると
- マーキング超重要
- 回答は問題文中から組み立てる
- 設問は文中以前の内容にあるケースが多い
- マイナス要素はすべてつぶそう
- 末尾は問題にあわせる「効果」「ため」「狙い」
- 午後Ⅰは「問題文を読んで、問題文から拾う試験」
という感じです。
私は無駄に午後Ⅰを解きまくったので、
問題になりそうな箇所や回答になりそうな箇所が
ある程度わかるようになったのですが、意識して
問題を解くことで効率良く身に着けることができると
思うので、是非とも頑張ってください。
次回予告
次回は、
PM試験 午後Ⅱの攻略
について書いていく予定です。
これも長くなりそうな予感です…。
あとがき
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事がどなたかの受験のヒントになればうれしいです。
今後も試験対策や実務で役立つ情報を発信していきますので、
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