ようやくIPAから発表がありました
ようやくIPAから高度情報処理試験の2026年予定が発表されました。
- 前期試験:2026年11月頃(従来の春期に実施していた試験区分)
- 後期試験:2027年2月頃(従来の秋期に実施していた試験区分)
※詳細日程(実施期間・申込期間など)は決まり次第公表
また、IPA側では2027年度以降の新試験制度について検討が
進められている旨も示されています。
一方で、現行試験については
- 各試験区分で問う知識・技能の範囲そのものに変更はありません。
また、出題形式(多肢選択式・記述式・論述式)、出題数及び
試験時間も同様に変更はありません。
と明記されています。
時期は確定したものの、かなり後ろ倒しになった感じですね。
モチベーションの維持(特に春期試験の受験を想定されていた方は)が
大変かと思いますが、気持ちを落ち着ける時間もできたと思いますので、
気を取り直して粛々と準備を進めていきましょう。
はじめに
では、本題に戻ります。
前回までの記事では、
- PM試験は「午後」から考えるべきであること
- PM試験で想定されている「プロジェクトマネージャ像」
- PM試験の午後Ⅰの特徴と構造
- PM試験の午後Ⅰの実践的な読み方
について整理してきました。
本記事では、午後Ⅰでもっとも重要なのに、あまり語られない
「答え合わせ」と「復習のやり方」
にフォーカスします。
結論から言うと、
午後Ⅰは「問題を解く時間」より「答え合わせの時間」の方が重要です。
答え合わせは「IPAの思考に寄せる作業」
午後Ⅰの答え合わせは、
単に○×を付ける作業ではありません。
やるべきことは、
「なぜ、その回答になるのかをIPA視点で理解すること」
です。
そのため、問題を解き終えたら、
必ず以下の資料を確認しましょう。
- IPA公式の正答
- IPA公式の講評
よくあるアンチパターンとしては、参考書の解説を読んで
理解して「そのときだけ分かった気になる」ことです。
PM試験午後Ⅰの回答(というよりプロジェクトマネジメント全般)は、
特別な技能や知識というより
「あたりまえのことをあたりまえにする」
ことを求められます。
ですので、参考書の解説を読めば、そのときは「なるほど」
と理解できますが、答えが理解できたとしても、その時になぜ
その解法に至らなかったのか? という深掘りをする必要があります。
正解だった場合
正解だった場合は、基本的に問題ありません。
ただし、
- 偶然合っていた
- なんとなく選んだ
という場合は、
なぜその回答でよいのかを一度文章で説明できるか確認しておくと安心です。
不正解・判断がつかない場合の対応
原則:迷ったら「不正解扱い」
まず大前提として、
正解かどうか判断できない場合は、不正解扱い
とするのがおすすめです。
これは、あなたの回答が悪いという意味ではなく、
IPAの思考プロセスに寄せるための割り切りです。
本試験はIPAが開催する試験であるため、受験上は
IPAが想定する前提・判断軸に寄せることが最優先になります。
実務上のマネジメント手法とは必ずしも一致しない場合もあるため、
特にベテランPMの方ほど、この切り替えを意識するとよいと思います。
不正解だった場合にやること
不正解、または不正解扱いとした場合は、
次の手順で振り返ります。
① 文中の該当箇所を探す
まずは、
- IPAの正答が
- 問題文のどこを根拠にしているのか
を探します。
午後Ⅰの体感としては、
- 8〜9割は問題文中に根拠がある
はずです。
② マーキングできていたかを確認する
該当箇所が見つかったら、
- その箇所をマーキングできていたか
- そもそも目に入っていたか
を確認します。
- マーキングできていなかった
→ なぜ見落としたのかを自問する - マーキングしていた
→ なぜ回答に結びつかなかったのかを考える
ここが午後Ⅰの成長ポイントです。
③ 「なぜ間違えたのか」を深掘りする
基本的に、午後Ⅰのミス原因は次の2つに集約されます。
- 読めていなかった
- 読んでいたが、判断できなかった
この2点を切り分けて振り返るだけで、
次回以降の正答率は確実に上がります。
この②と③が午後Ⅰのすべてだと、個人的には思っています。
実際にやってみると分かりますが、正直しんどい作業です。
ただ、ここを丁寧に回すほど、午後Ⅰの「どこで躓いたか」が
明確になり、解像度が確実に上がります。
ぜひ試行錯誤しながら、自分なりの振り返り手順を固めてみてください。
「なぜこの回答になるのか分からない」場合
まれに、
「正答を見ても、なぜそうなるのか分からない」
というケースがあります。
本来は、参考書やPMBOKの該当箇所を確認すべきですが、
午後Ⅰでは PMBOKの知見が前提になっている設問 も多く、
そもそもどこを読めばいいのか? で詰まる人は少なくありません。
その場合は、
生成AIに壁打ちする
のも一つの手です。
例えば、
- この設問の前提は何か
- PMの立場として不適切な判断はどこか
- なぜこの選択肢が最も現実的なのか
といった形で質問すると、
自分の思考のズレを修正するヒントが得られます。
※ 正解を丸暗記するためではなく、
考え方を補正する用途で使うのがポイントです。
知識問題は割り切って覚える
午後Ⅰでも、
- プラスのリスク・マイナスのリスク
- 契約形態(請負・準委任など)
といった純粋な知識問題は出題されます。
(令和になって減ってはいるものの、ゼロではありません)。
これらについては、
素直に参考書を読んで覚えましょう。
午後Ⅰは思考力がメインの試験ですが、
知識ゼロで突破できる試験ではありません。
午後Ⅰは「答え合わせ」がメイン作業
ここまで書いてきた通り、
午後Ⅰは、問題を解くより答え合わせが重要
です。
- 時間がかかる上に疲れる
- 心が折れる
- 進んでいる実感が湧きにくい
という作業ですが、
これを丁寧にやるほど、確実に「読める」ようになります。
問題選択について
最後に、問題選択について。
正直、運だと思います。
難易度を知るには問題文をじっくり読まないと
分からないが、問題文を読む時間がない
ためです。
そのため、超高速で全部斜め読みするか、最初の1ページで
判断せざるを得ないので、「運」だと思います。
ものすごく独断と偏見でいえば
- 問1は新規分野の問題
- 問2と問3は既存分野の問題
- 問2が最も難しく、続いて問1>問3
という印象です。
問1は新規問題故に、設問の難易度は少々低い印象を受け、
問3は「過去問でがんばってきた人用の試験」という印象があります。
注:ものすごく独断と偏見です
ちなみに、途中で問題を変えるのはかなり絶望的なので、
解く問題を決めたら他の問題は一切振り返らないようにしましょう。
その他:勉強を進める上での補足
- 令和以降は アジャイル/DX寄り の傾向が強い
→ まずは 令和2年〜令和7年の18問 を優先 - 平成後半の問題も参考になる
→ 余裕があれば実施 - 答えは覚えない、解法を覚える
- 最初は印刷+手書きマーキングがおすすめ
→ 理解度が違います。慣れたらPC上で - 問題は過去問のみでOK
- 時間は必ず測り、時間感覚を身に付ける
おわりに
午後Ⅰは、
- 特別な才能が必要な試験ではありません
- ひたすら丁寧な振り返りを続ける形になります
- 地味でしんどい作業ですが、やればやるほど成果は出ます
次回予告
次回は、
PM試験 午後Ⅰを実際に解いてみた
について書いていく予定です。
どのように問題文を読み、どのような思考で
回答に至ったのかを、できるだけ詳細に書いてみようと思います。
あとがき
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事がどなたかの受験のヒントになればうれしいです。
今後も試験対策や実務で役立つ情報を発信していきますので、
よければフォローやLGTMをお願いします。