本記事が目指すこと
- dbt-coreにおけるOSS活動を始めるにあたってやるべきこと、学びになったことを紹介する
- 複数回に渡り連載する予定
- これまでの投稿記事
- 複数回に渡り連載する予定
注意
- 本記事は筆者が所属する会社と関係なく、個人の記事であることをご了承ください
背景
- 筆者は、ちゅらデータ株式会社に務める会社員であるが、就業時間中に職務としてのdbt-coreのOSS活動を始めた(OSS活動自体が初めての経験)
- CONTRIBUTING.mdには明示的に記載されてない部分があったため、それらの解説を含む
本編
dbt-coreにおけるOSS活動を進めていくうちに、何らかの疑問や質問が浮かぶだろう。
そんなときに役立つコミュニティを紹介する。
公式ドキュメントに記載のコミュニティ
dbtの公式ドキュメントには、コミュニティに関するページが設けられている。これらのいくつかを紹介する(参考:Join the Community)
-
- dbtコミュニティに参加するためのアカウント登録ページ。アカウントを登録すると、dbtコミュニティの
Slack
とCommunity Forum
に参加できるようになる。登録方法は、アカウント登録ページに記載の必須項目を記載して登録するか、あるいはAlready a member? Sign in to Slack or the Forum
にてSlackを選択し、GoogleアカウントからSAML認証でSlackのアカウントを先に登録して、Forum
をクリックし必要な項目(表示名など)を入力する方法がある。パスワードを作成したくない場合は後者がオススメ- Slack(getdbt.slack.com)
- 開発に関する質問は以下のチャンネルがオススメ(参考:Coding contributions)
-
#dbt-core-development
- dbt-coreのリポジトリに関するサポートが欲しい場合
-
#adapter-ecosystem
- 新しいアダプターの開発に関するサポートが欲しい場合
-
#package-ecosystem
- dbtパッケージ開発に関するサポートが欲しい場合
-
- 新しいチャンネルを作成して維持することも可能(参考:Online community building)
- 日本のdbtユーザ向けのSlackチャンネルも開設されており、日本のdbtユーザ向けのコミュニティの章で紹介する
- 開発に関する質問は以下のチャンネルがオススメ(参考:Coding contributions)
-
Community Forum
- dbtコミュニティフォーラムは、サポートに関する質問に適したプラットフォームであり、dbt、分析エンジニアリング、および分析専門家に関する長期にわたる議論の場である。共通の課題、機会、パターンに関する長期にわたる知識ベースを構築するための場所
- Loginをせずとも閲覧は可能
- Loginすることで、新しいトピックを作成したり、コメントすることが可能になる
- ガイドラインを読んで参加すること
-
https://docs.getdbt.com/community/resources/forum-guidelines
- Slackとコミュニティフォーラムの違いや、行動規範、カテゴリの説明などが記載されている
-
https://docs.getdbt.com/community/resources/forum-guidelines
- Slack(getdbt.slack.com)
- dbtコミュニティに参加するためのアカウント登録ページ。アカウントを登録すると、dbtコミュニティの
-
- オンラインとオフライン問わず、すべてのdbtコミュニティスペースに適用される行動規範。コミュニティの参加者は、この行動規範を理解し遵守する責任がある。これらの行動規範は以下の2つから構成される
- dbtコミュニティの価値観
- 獲得した以上の価値を生み出す
- コミュニティの各メンバーは、自分たちが獲得する以上の価値をコミュニティ内に生み出すよう努める必要がある。具体的には、以下の方法で価値を生み出す
- コーディングの貢献
- dbt コア、パッケージ、またはアダプターに貢献する。新しい機能を実装するだけでなく、問題を開いたり、ディスカッションに参加したりすることもできる
- 寄稿の作成
- dbtドキュメントのページの編集を提案したり、dbt開発者ブログのトピックを提案したりできる
- オンラインで参加する
- Discourseフォーラムで質問したり答えたり、Slackで活発なディスカッションを開始したり、独自の Slack チャンネルを維持したりすることもできる
- イベントに参加する
- コミュニティのミートアップを企画したり、イベントで講演したり、既存のイベントにオフィススペースやスポンサーを提供できる
- コーディングの貢献
- コミュニティの各メンバーは、自分たちが獲得する以上の価値をコミュニティ内に生み出すよう努める必要がある。具体的には、以下の方法で価値を生み出す
- あなた自身になる
- ユーザーが自分自身を明確に識別できることを好む。匿名でなく実名でコミュニケーションを取ることが推奨されている
- 多様性と参加を奨励する
- 異なる考え方や経験を持つ人々が協力して、より良い結果を生み出す
- 好奇心を持つ
- 助けを求める前に、自分で問題を解決する
- 質問するときは、決定の背後にある「理由」を説明する
- 他の人を助けるときは、そのソリューションを選択した理由を説明するか、解決策が存在しない場合は、その理由を詳しく説明する
- 獲得した以上の価値を生み出す
- ハラスメント防止ポリシー
- すべての人にハラスメントのない体験を提供することに専念している。いかなる形態であっても参加者に対する嫌がらせを容認しない
- 不快な「口調」でコミュニケーションをとることや、攻撃的なコメント等を容認しない
- すべての人にハラスメントのない体験を提供することに専念している。いかなる形態であっても参加者に対する嫌がらせを容認しない
- dbtコミュニティの価値観
- オンラインとオフライン問わず、すべてのdbtコミュニティスペースに適用される行動規範。コミュニティの参加者は、この行動規範を理解し遵守する責任がある。これらの行動規範は以下の2つから構成される
-
- 今後開催されるミートアップ、カンファレンス、またはdbt Labsチームのオフィスアワーのイベントスケジュールが掲載されている。イベントは、対面開催として明示的に記載されていない限り、オンラインで行われる。
-
dbt Meetups
- 過去に放送されたdbt Meetupのアーカイブが視聴できる
-
- 四半期ごとに、コミュニティメンバーを紹介する記事。これらは、さまざまな方法でコミュニティに貢献してきた素晴らしい人たちを紹介している
日本のdbtユーザ向けのコミュニティ
-
dbt Japan User Grop
- 日本におけるdbtの普及やdbtプロダクトへの貢献を実施している団体。おそらく日本では一番大きなdbtユーザ向けのコミュニティである
- Slack
-
Join the dbt CommunityのSlackの
#local-tokyo
チャンネル - 日本語でコミュニケーションを取ることを推奨としている。困ったことを相談・議論したり、イベント情報やアップデートの情報などを共有している
-
Join the dbt CommunityのSlackの
- dbt Japan User Groupが主催するイベント(dbt Tokyo)
- YouTubeには、dbt Tokyo Meetupのアーカイブが掲載されている
- コミュニティ主催者のShinya Takimotoさんは、dbtの公式ドキュメントのCommunity spotlightでも紹介されている(2023/7/28(金)時点で掲載されている)
- Slack
- 参考資料(『dbtで始めるデータパイプライン構築〜入門から実践〜』の「Chapter 11
dbt Japan User Groupの紹介と執筆者」)
- 日本におけるdbtの普及やdbtプロダクトへの貢献を実施している団体。おそらく日本では一番大きなdbtユーザ向けのコミュニティである
以上。
コミュニティを活用して素敵なOSS活動を進めて候。
終わりに
ちゅらデータでは、クレイジーな仲間を募集しているでござる
データエンジニア、もしくはSE系からデータエンジニアになりたい方がいればぜひ、御仁の力量に応じたグレード(ジュニア/ミドル/シニア)にて、応募するでござる