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dbt-coreにおけるOSS活動ことはじめその9 ~ テストカバレッジをローカルで確認する話 ~

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本記事が目指すこと

注意

  • 本記事は筆者が所属する会社と関係なく、個人の記事であることをご了承ください

背景

  • 筆者は、ちゅらデータ株式会社に務める会社員であるが、就業時間中に職務としてのdbt-coreのOSS活動を始めた(OSS活動自体が初めての経験)
  • CONTRIBUTING.mdには明示的に記載されてない部分があったため、それらの解説を含む

本編

前提

本記事執筆時点(2023年8月17日)では、dbt-coreに対してPRを作成し、コミットするとGitHubActionsによるCIテストが自動で実施される。
その際に、Codecovと呼ばれるコードのカバレッジ情報が表示される可視化ツールを用いて、どの部分のコードがテストされており、どの部分がカバーされていないのかを確認することができる。これがCIに組み込まれており、例えば、追加したコードに対するテストを書き忘れた場合は、マージする前に検知することが可能となる。なお、テストカバレッジに何らかの異常が検知された場合は、そのPRはマージされることはない。

問題

さて、この便利なツールであるCodecovだが、問題が1つある。
それは、GitHubのブラウザ上からはcommitしたタイミングでCIが走り、そこから生成されるカバレッジレポートを元にカバレッジを確認可能であるが、ローカルで確認する手段がないということである。(CodeCov CLIというローカルからCodeCovを操作可能なCLIが用意されているが、アップロード用のトークンがdbt-coreのリポジトリから取得できないため利用できない)
ローカルでカバレッジが確認できないと、不要なcommitを増やすことになり、レビュアーの手間が増えたり、CIによるコストが増加したりで、開発に支障が生じる。

問題解決の手順

結論から述べると、coverageというモジュールを用いてローカル端末からテストカバレッジレポートをブラウザ上で確認できる。
具体的な手順を以下に示す。

1.ローカルでテストを実行する

  • 例えば、単体テストmake testや統合テストmake integrationなどを実行する

2.coverage htmlを実行する

  • dbtv1.6の環境をmake devで作成した場合、既にcoverageモジュールがインストール済み。インストールしていない場合は、pipを用いてインストール可能。python3 -m pip install coverage

3.htmlcov/index.htmlをブラウザで開く

  • VSCodeを使って開発する場合は、ファイルを右クリックして「Open In Default Browser」をクリックすると、カバレッジレポートのページがデフォルトのブラウザで立ち上がる

解決できる理由

1.では、.corverageというテストカバレッジの内容を含むファイルが作成される。
2.では、.corverageを元にhtmlcovというカバレッジレポートを含むディレクトリが作成される。
3.では、htmlcovディレクトリにあるindex.htmlファイルをブラウザで開く。
という流れである

うまくいくと以下のようなページが表示されるはずである

image.png

特定のファイルについてコード単位でカバレッジが確認できる
image.png

以上。追加したコードに付随するテストを開発するときに役立てていただきたい。

終わりに

ちゅらデータでは、クレイジーな仲間を募集しているでござる
データエンジニア、もしくはSE系からデータエンジニアになりたい方がいればぜひ、御仁の力量に応じたグレード(ジュニア/ミドル/シニア)にて、応募するでござる

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