本記事が目指すこと
- 前回の記事OSSポリシーを策定し施行された話で取り上げた弊社のOSSポリシーが本日(2023年5月30日)公開されたので、この日を記念し簡単に紹介する
- CC0ライセンスとしてOSSポリシーの全文を公開しているため、私が他社事例を参考にしたように、誰かの参考になれば嬉しい
注意
- 投稿時点(2023/5/30)での情報に基づくため、今後は内容が変更されている可能性があります
- なお、本記事は筆者が所属する会社と関係なく、個人の記事であることをご了承ください
背景
- 筆者は、ちゅらデータ株式会社に務める会社員であるが、就業時間中に職務としてのdbt-coreのOSS活動を始めた(OSS活動自体が初めての経験)
- CLAの署名に関して承認フローが制定されておらず、不便さや曖昧さを感じたため、弊社で他社事例を参考にOSSポリシーを策定した
- OSSポリシーをなぜ策定することになったかについては以下の記事を参考
本編
弊社のOSSポリシー(以下、本ポリシーと呼ぶ)を公開した。全文は以下で確認できる
本ポリシーはCC0ライセンスとして公開されているため、自由に引用、参考にしていただいて構わない。誰かの参考になれば嬉しい
なお、本ポリシーは、主にREADYFORのOSSポリシーを公開しましたを参考に作成されたものである。この場を借りて感謝申し上げたい。
ほとんど同じ内容であるが、主な違いとして本ポリシーは「職務におけるOSS活動のうち、特に既存のOSSに対してコントリビュートすること」を対象としている
- 本ポリシーを策定するにあたり、エンジニア側の要望は以下の2点だった
- 許諾を取らずとも、CLAに自分自身で署名できるようになること
- 著作権をエンジニアに譲渡すること
- 上記の要望を満たすポリシーとしてREADYFORのポリシーは適用範囲が広かったため、最低限の内容に絞った
- 例:READYFORのポリシーで定められている「当社OSSの公開・管理」などは本ポリシーでは定めていない
そのため、本ポリシーの第4条1.(1)
(1) OSS活動のため、OSSの管理機関に対して、自らが作成した職務著作(機密情報を含む場合を除く)を提供する場合
に定める以外の場合については、CLA、著作権の譲渡の双方ともに認められていない
(具体的には、上長の明示的な指示に基づかず、職務中にOSS活動を実施することなどは認められない)
今後、必要なケースが生じた場合にはOSSポリシーとして追記する可能性もあるが、弊社の場合、現状ではこの最低限の内容で問題ないと思われる
まとめ
既存のOSSにコントリビュートする上で必要な最低限のOSSポリシーを紹介した。CLAや著作権の取り扱いで困っている企業にとって助けになれば嬉しい
終わりに
ちゅらデータでは、クレイジーな仲間を募集しているでござる
データエンジニア、もしくはSE系からデータエンジニアになりたい方がいればぜひ、御仁の力量に応じたグレード(ジュニア/ミドル/シニア)にて、応募するでござる