はじめに
Cursorは使い始めたけれど、ターミナル作業の自動化で手が止まることはありませんか。私の経験では、エディタ内の編集は速くても、複数ファイルの変更やコマンド実行が絡むと一気に負担が増えました。そんなときに選択肢になるのが、ターミナルで使うAIツール「Claude Code」です。
この記事では、Claude Codeの基本、導入前の確認事項、Cursorとの違い、そして併用のコツをやさしく整理します。専門用語は言い換えながら進めるので、初学者の方でも読みやすいはずです。公式情報へのリンクもまとめるので、確認しながら進めてください。
用語の言い換えミニ辞典(初学者向け)
最初に、よく出る言葉をやさしく言い換えます。意味だけ押さえれば、読み進めるのに十分です。
- CLI: コマンドを打つ画面。ターミナルの操作方法を指すことが多いです。
- ターミナル: 文字で命令を入力する画面。macOSなら「ターミナル」アプリです。
- IDE: コードを書くアプリ。例としてVS CodeやCursorが該当します。
- LLM: 大量の文章を学習したAI。自然な文章で質問や指示ができます。
- エージェント: 自分で手順を考えて進めるAIの使い方。
- サンドボックス: /sandbox を有効化したときに使われる隔離実行環境。危険な操作を外に広げないための仕組みです。
- 権限/IAM: どの操作を許可するかを決める仕組み。実行前に確認するために使われます。
このあとの説明でも、同じ言い換えを使います。意味が曖昧なままだと、設定の理解が難しくなるので、ここだけは軽く目を通しておくのがおすすめです。
Claude Codeとは(まずは一言で)
結論から言うと、Claude Codeは「ターミナルで使うコーディング支援ツール」です。自然言語で指示すると、コードの調査や修正、コマンド実行などを手伝ってくれます(Claude Code公式ドキュメント)。ターミナル中心の体験なので、コードだけでなく、ビルドやテストなどの作業も一緒に進めやすいのが特徴です。
また、Claude Codeはターミナル以外にもWeb/デスクトップ/Slack/IDEから使えることが公式に案内されています(Claude Code公式ページ)。ただしこの記事では、Cursorユーザー向けに「ターミナルで使うClaude Code」を主軸に整理します。次は、どんな作業に向いているかを具体的に見ていきましょう。
Claude Codeでできること・向いている作業
Claude Codeが特に向いているのは、複数ファイルの変更やターミナル作業をまとめて進めたいときです。エディタ内だけで完結しない作業に対して、指示と実行をひとつの流れにできます。たとえば、次のような作業は相性が良いです。
- リポジトリ全体の構造把握と修正方針の整理
- 複数ファイルの一括編集やリネーム
- テストやビルドなどのコマンド実行を含む修正作業
- 調査と修正を行ったり来たりするタスク
Claude Codeは、実行前に許可を求める仕組みを備えています。権限ルール(allow/ask/deny)で自動許可の範囲を決められ、Bashツールは /sandbox を有効化すると安全な隔離環境(サンドボックス)で実行されます。詳細は後半の「安全性と権限の考え方」で整理します。
導入前に確認すること(環境・インストール・価格・利用条件)
まずは「使える環境かどうか」を確認することが大切です。Claude Codeのシステム要件は、macOS 13+、Ubuntu 20.04+/Debian 10+、Windows 10+(WSL1/2またはGit for Windows)で、RAMは4GB以上が推奨されています(Claude Code公式セットアップガイド)。ネット接続も必須です。OSや環境で手順が異なるため、ここは必ず公式の手順を確認してください。
インストールはOSごとにコマンドが用意されています。macOS/Linux/WSLの場合は以下です。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
Windows PowerShellの場合は以下です。
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
HomebrewやWinGetにも対応しています。詳しくは公式セットアップガイドを参照してください。また、利用にはClaude Pro/Max/Team/Enterpriseのサブスク、またはClaude Consoleアカウントが必要です(同ページ)。
価格と利用条件も事前に確認しておきましょう。以下は2026年1月時点の参考価格で、数値は変更される可能性があるため、必ず公式リンクを参照してください。
- Claude(個人/チーム向け): Pro $17/月(年払い、$200一括)/ $20/月(月払い)、Max $100/月〜、Team Standard $25/席/月(年払い)/ $30/席/月(月払い、Teamは5席以上)など(Claude公式価格ページ)
- Cursor(個人/法人向け): Hobby無料、Pro $20/月、Pro+ $60/月、Ultra $200/月、Teams $40/人/月(Cursor公式価格ページ)
利用量の上限は、Claudeの各プロダクト(Claude.ai/Claude Code/Claude Desktop)で共有されると公式サポートで説明されています(Claude公式サポート(利用量制限))。具体的な数値はプランや状況で変わるため、ここでは断定せず公式情報の確認をおすすめします。コストやトークン消費の考え方は公式ドキュメントにまとまっています(Claude Code公式コストとトークン)。
安全性と権限の考え方(権限・サンドボックス・IDE連携)
結論として、Claude Codeは「勝手に動かないように設計されている」と理解すると安心です。権限ルールはallow/ask/denyの3分類で、ツールごとに挙動を制御できます(Claude Code公式設定ガイド)。さらにIAMの考え方や権限モードの詳細は公式ドキュメントに整理されています(Claude Code公式IAMガイド)。
サンドボックス(安全な隔離環境)も重要なポイントです。公式には /sandbox を有効化するとBashツールが隔離実行されると記載されています(Claude Code公式セキュリティガイド)。つまりサンドボックスは常時ではなく、必要に応じて有効化する仕組みです。WindowsではWSL2がサンドボックス対応、WSL1は非対応という注意点も公式に記載があります(Claude Code公式セットアップガイド)。
IDE連携では、VS CodeやJetBrains向けの統合が公式に用意されています(Claude Code公式IDE連携ガイド)。公式には「選択中のテキストは自動参照」「@-mentionしたファイル/フォルダが文脈として読み込まれる」と記載されています(同ページ)。開いているファイルやカーソル周辺の自動送信については公式の明記がないため、送る範囲は選択と@メンションでコントロールするのが安全です。次はCursor側の特徴を整理します。
Cursorの特徴(公式の機能説明ベース)
CursorはAIを組み込んだコードエディタで、編集画面を中心に作業を進める設計です(Cursor公式機能ページ)。エディタ内の対話や編集支援が主軸になるため、日々のコーディング体験にAIを溶け込ませたい人に向きます。Cursor自体がIDEなので、インストールは公式ダウンロードページから行います(Cursor公式ダウンロードページ)。
また、Cursorには「エージェント」という機能があり、自然言語で依頼するとタスクを進められると公式に説明されています(Cursor公式Agent概要、Cursor Agents公式ページ)。どこまで自動化したいかは設定や使い方で変わるため、詳細は公式の説明を確認するのが安全です。次は、Claude Codeとの違いを整理します。
違い: Claude Code vs Cursor(比較の整理)
ここでは、公式情報に基づく前提を整理したうえで、一般的な使い分けのイメージをまとめます。公式に優劣が示されているわけではないので、「向き・不向きの傾向」として読んでください。
| 観点 | Claude Code(公式記載ベース) | Cursor(公式記載ベース) |
|---|---|---|
| 操作場所 | ターミナル中心(Claude Code公式ドキュメント) | AI内蔵のコードエディタ(Cursor公式機能ページ) |
| 主な体験 | コマンド実行や調査・修正の流れを一体化 | 編集画面での対話・編集支援 |
| 連携 | IDE連携あり(Claude Code公式IDE連携ガイド) | IDEそのもの |
| 権限管理 | allow/ask/denyの権限ルールが明示(Claude Code公式設定ガイド) | 詳細は公式機能ページで確認 |
一般的な使い分けとしては、広い範囲の変更やターミナル操作が絡む作業はClaude Codeに向きやすく、手元の編集やレビューはCursorで進めやすいと感じます。私の経験では、作業の起点が「ターミナルかエディタか」で最初に使うツールが自然に決まりました。次は、併用のコツを具体的な流れとして紹介します。
併用のコツ: 実践ワークフロー
結論として、タスクの広さで使い分けると迷いが減ります。最初にClaude Codeで全体の方針や変更範囲を整理し、細部の調整やレビューをCursorで行う流れはシンプルで再現性があります。私の経験では、最初の「方針づくり」をClaude Codeに任せると、作業の全体像が見えやすくなりました。
たとえば、次のような順番が使いやすいです。
- Claude Codeでリポジトリの構造を把握し、変更方針を整理する
- Claude Codeで複数ファイルの修正やコマンド実行を進める
- Cursorで細部の調整やレビューを行う
併用時のチェックリストも用意しておくと安心です。
- 変更範囲が広いか(広ければClaude Codeを起点にする)
- コマンド実行が必要か(必要ならClaude Codeが扱いやすい)
- 秘匿情報を含むファイルを開いていないか(IDE連携時は特に注意)
- 権限ルールを最小限にしているか(askを基本にする)
この流れはあくまで一般的な使い分けの例です。公式には優劣の記載がないため、チームの方針や作業スタイルに合わせて調整してください。最後に、要点を整理します。
まとめ
Claude Codeはターミナルで使うコーディング支援ツールで、複数ファイルの修正やコマンド実行を含む作業と相性が良いです。CursorはAI内蔵のコードエディタとして、編集画面中心の体験を提供します。どちらが正解という話ではなく、作業の起点がどこかで使い分けると、開発の回転数が上がります。
次のアクションとしては、まず公式ドキュメントを確認し、導入の可否を判断するのがおすすめです。Claude Codeはセットアップ→設定と権限→セキュリティ→コストの順で読むと全体像がつかめます。Cursorは公式機能ページを確認し、実際に触ってみるのが早いです。