はじめに
- 電池駆動DSPラジオのその5。電源とタクトスイッチについての記事です。
電源の検討
- 電源電圧については、3.3Vで統一するか、5Vも供給するかで悩みました。LCDに一般的な1602Aを用いると5Vが必要になりますが、それ以外のパーツは3.3VでOK。ATTINY85、RDA5807FP、オーディオアンプとも3.3Vで動作可能。
- LCDをAQM0802Aにしたため、3.3Vで統一することにしました。
- 3.3Vの供給については、「1.5Vからの昇圧」「4.5Vからの降圧」「3.0Vそのまま」の3通りを検討しましたが、普通の「4.5Vからの降圧」を選びました。
- レギュレータの(最大)電流ですが、正直よくわからなかったのですが、500mAのレギュレータを選んでみました。
電源:使用したもの
- 乾電池ケース:単4*3本用。スイッチ付き。適当に選びました。
- 3端子レギュレータ:NJU7223 出力電流 500mA。 秋月電子にて購入。
- セラミックコンデンサ: 0.47μF 2個
- 抵抗入りLED: 秋月電子にて購入。電流制限抵抗が不要になるので。
回路
- NJU7223のデータシート通り。0.47μFのセラミックコンデンサを利用しましたが、特に問題は生じていません。
- NJU7223のピン配置が、他のレギュレータと異なっているようです。Groundピンは中央ではありません。注意して配線してください。
- LEDは抵抗入りのを選びました。値段も安価で、扱いやすいので。
タクトスイッチについて
- SEEKの再開と、周波数調整(+0.1MHZ)のためにタクトスイッチを使うことにしました。
- チャタリング対策については何通りか検討したのですが、最終的にはスイッチの端子間にコンデンサ(0.1μF)を挟む、という簡易的な方法にしました。手元にあった表面実装品を使っています。
- 画像のタクトスイッチは2接点のものを使っていますが、1接点のものでもOKです。
- ソフトウェアの方で対応する方法もありそうですが、コードが冗長になるのが嫌だったので、ハード的な対応を選んでいます。
- 本来は、チャタリングの挙動をオシロで分析してから対策すべきでしょうが、この簡易的な方法でも特に不具合はでていません。もしかするとチャタリング対策は不要なのかもしれません。
タクトスイッチとATTINY85の接続
- タクトスイッチの状態を、ATTINY85のデジタルピンで監視する形にしています。以下のように利用しています。
- SEEK再開(開始)ボタン: Ping2(PB3)
- +0.1MHZボタン: Ping6(PB1)
おまけ
- チャタリング対策不要の(安価な)スイッチを探してみたのですが、案外みつからないものだと思いました。Aliexpressでタッチセンサーなども買ってみましたが、上手く使えませんでした。