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AI研究チームを作ったら「N=14では無理」と30秒で研究が終わった

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Last updated at Posted at 2026-03-07

研究者がAIを使い倒す時代、ならば“AI研究チーム”を作ったらどうなるのか?


TL;DR

Claude Code + Cursor + CrewAI で AI研究チームを作ってみた。

AIは

  • 仮説生成
  • 研究レビュー
  • 研究計画

全部できた。
しかし最後に判明したのはこれだった。

「N=14では統計的に検出できない」

検出力シミュレーション30秒で研究が終わった。

統計の世界では
AIより計算のほうが強い。


AI研究チームを作ってみた

AI同士を連携させて研究をさせたらどうなるのか。
ふと思った。

最近は

  • Claude Code
  • Cursor
  • CrewAI
    などAIツールが急速に増えている。

ならば
AI研究チームを作れるのでは?
AI研究チーム構造図.png

という実験をしてみた。


構成

今回作った「AI研究チーム」はこれ。

Claude Code (司令塔)
  |
  |-- CrewAI + Gemini (研究チーム)
  |
  |-- Cursor (批判的レビュアー)

役割はこう。

ツール 役割
Claude Code: 司令塔・実装・判断
CrewAI: 仮説生成・研究議論
Cursor: 批判的レビュー

つまり
AIがAIをレビューする研究体制。


ワークフロー

研究フローはこう。

CrewAI → 研究レポート生成
      ↓
Claude Code → レビュープロンプト生成
      ↓
Cursor → 批判的レビュー
      ↓
Claude Code → 実装判断

半自動の研究ワークフロー。


CrewAIの提案

CrewAIが提案した前兆指標TOP5。

  1. b値 (Gutenberg-Richter)
  2. GNSS非定常変位
  3. 地震活動率異常
  4. フラクタル次元
  5. 深発-浅発結合

いかにも研究っぽい。


Cursorレビュー

Cursorの評価。

観点 評価
物理的妥当性: B
統計的厳密性: C
Phase1反映: C
実装可能性: D
文献引用: B

指摘は鋭かった。

  • 既に棄却された指標の焼き直し
  • 空間窓が未定義
  • N=14の検出力分析がない

つまり
そもそも検出できるのか?


AIに聞いてみた

AIに聞いた。

「この指標は有意差が出ますか?」
AIの答え

有意差が出る可能性があります

しかしこれは
何も言っていないのと同じ。


30秒の計算

そこで検出力シミュレーションを回した。

N=14, Wilcoxon signed-rank test

d=0.3 → power 25%
d=0.5 → power 51%
d=0.8 → power 86%
d=1.0 → power 97%

つまり
かなり大きな効果量でないと検出できない。

ここで研究の前提が崩れた。


実データ

実際に計算すると

Valid events: 7/14
delta_b mean: -0.018
p = 0.289
Cohen's d = -0.437

当然
有意差なし。

しかしもっと大きな問題があった。


致命的な問題

有効イベント7件。

しかも
全部東北沖リージョン。

つまり
同じ地域の地震を
7回測っただけ。

統計的に独立サンプルではない。

研究終了。


AI研究チームの限界

今回の実験で分かったこと。
AIは

できること 理由
仮説生成: 発想が豊富
レビュー: 論理チェック
研究議論: 整理が得意

しかし

できないこと 理由
統計的有意性: 計算が必要
データ制約: 実データ依存
検出力判断: 数値解析が必要


最大の教訓

AIは論理を作れる。
しかし

統計は作れない。

統計的な正しさは
AIに聞いても出てこない。


結論

AI研究チームは確かに便利だった。

仮説は大量に出る。
レビューも鋭い。

しかし最後に研究を決めたのはこれだった。

検出力シミュレーション
実行時間:30秒

統計の世界では
AIより計算のほうが強い。

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