0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

株式会社D2C dotAdvent Calendar 2021

Day 4

GTMでリンクのクリック計測が出来ない時は何がおきているのか

Last updated at Posted at 2021-12-23

結論から

gtm.linkClick イベントが発生してほしいのに gtm.click しか発生していないため、GTMで標準的なクリック計測をするときに使うトリガー「クリック > リンクのみ」が動かない


以降は結論を確認する方法の説明です。

クリックに連動するトリガーは「すべての要素」と「リンクのみ」の2つ

下記はトリガーを新規登録する時のトリガータイプの選択肢のキャプチャ。
スクリーンショット 2021-12-23 12.13.30.png

「クリック」のタイプには下記2つのタイプが存在する

  • すべての要素
  • リンクのみ

「すべての要素」は全てのクリックで発火するトリガー。
ブラウザ内のどこをクリックしても発火する。(テキストでも画像でもリンクでも、なにもない背景でも)

「リンクのみ」はクリックした対象がリンクの時のみ発火するトリガー。

標準的なクリック計測の設定内容

  • トリガー
    • トリガーのタイプ: リンクのみ
  • タグ
    • タグの種類: Google アナリティクス: ユニバーサル アナリティクス
    • トラッキングタイプ: イベント
    • イベントトラッキングパラメータ: {GAのイベント計測したい値を設定}
    • Gooeleアナリティクス設定: {GAのトラッキングID}

 ※ GAがユニバーサルアナリティクスの場合の設定です。GA4だとタグの設定内容が若干違います。

クリック計測がされない。。。

原因は分かっていません。
HTMLの構造が問題という話もありますが、HTMLだけ抜き出して(CSSやJSは抜き出さない)試すと計測されたりするので、もっと複合的な原因がありそうです。

何が起きているのか確認する

GTMのデバックモードでサイトを開く

Tag Assistantを使用する。
https://tagassistant.google.com/

GTMの管理画面から「プレビュー」をするとTag Assistantが起動する。
Tag Assistantに対象のサイトのURLを入力してサイトを表示する。

サイト上でリンクをクリックして、Tag AssistantのConnect画面を確認する

Tag AssistantのConnect画面

Tag AssistantのConnect画面.png

クリック計測が出来る場合

画面左のSummaryに下記2つが表示される(時には2つ以上)

  • Click
  • Link Click
    スクリーンショット 2021-12-23 14.44.14.png

Click はトリガータイプの「すべての要素」が発火する。
Link Click はトリガータイプの「リンクのみ」が発火する。

Click を選択すると、Variablesタブで gtm.click というイベントである事がわかる。
gtm-click.png

Link Click を選択すると、Variablesタブで gtm.linkClick というイベントである事がわかる。
gtm-linkClick.png

クリック計測が出来ない場合

画面左のSummaryに Click のみ表示されて Link Click が表示されない。
gtm-click-no-linkClick.png

結論

クリック計測がされないのは、リンククリック時に gtm.linkClick イベントが発生してほしいのに gtm.click しか発生していないため。

どうやって解消する

HTMLで解消する方法はHTML(CSS・JS・画像)を変更して gtm.linkClick イベントが発生するHTMLにする。
計測のためにHTMLを変える事に対しては意見が分かれそうだが、これが出来るとGTMはシンプルな設定が出来る。

もう一つはGTMで解消する方法。
gtm.click イベントは発生しているので、これにトリガーの発火条件を絞ったり変数を組み合わせてイベント計測が出来るようにする。
HTMLの変更は要らないが、トリガーの発火条件を絞るのはHTMLのタグ名・クラス・IDを使うためGTMの設定が増えやすい。
HTMLの作りによっては、リンク一つに対してトリガー一つ用意する、とかもありえる。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?