#はじめに
本記事では WVD ARM の管理操作についてご紹介します。
WVD ARM とは 既存のPower ShellベースのWindows Virtual Desktop(WVD)から、Azure Portal 上で操作可能になった新しい Windows Virtual Desktop です。
便宜上 Power ShellベースのWVDを WVDv1、 WVD ARM を WVDv2と表記します。
なお、Windows Virtual Desktop(WVD)についての解説は割愛しています。
※2020年6月1日時点ではプレビュー状態です。
#Application groups
WVDv2 の利用ユーザーに対してアプリケーションの使用権限を付与や管理を行います。
WVDv2 から追加・改善された箇所は以下の2点です。
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ユーザーが同じホストプール内にある Desktop Application ・RemoteApp 両方に登録可能
※WVDv1では同じホストプールに登録不可 -
Azure PortalでのRemoteAppの設定が可能 ※WVDv1ではPower Shellで操作可能
作成方法は以下のリンクに進み「Step5:RemoteAppの作成」をご参照ください。
https://www.cloudou.net/windows-virtual-desktop/wvd016/
注意事項
Workspace に Application groups を紐付ける際、Desktop Application ・ RemoteAppは同じWorkspace に紐づける必要があります。
#Workspace
利用者側の使用するアプリケーションを接続画面に表示できます。
WVDv1では「WVDテナント」でしたが、 WVDv2では Workspace と名称が変更しています。
作成するタイミング別の作業手順は以下の通りです。
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ホストプール作成時 ※WVDv1 Power Shellで操作可能
以下のリンクから「Step3:Host Pool (+Desktop)の作成」を参照
https://www.cloudou.net/windows-virtual-desktop/wvd016/ -
個別作成
Azure Portal > WVD > Workspace > 「+追加」 をクリック > 各項目に必要事項を入力
注意事項
利用者側に表示させたい Desktop Application を Workspace に紐づける必要があります。
#ユーザー管理
WVDv1 はユーザー管理を Power Shell での操作が必要でしたが、WVDv2 では Azure Portal で以下の操作が可能です。
- 管理権限の割り当てが可能 ※ WVDv1 では Power Shellから操作可能
- グループ単位で追加可能 ※ WVDv1 では選択不可
操作手順は以下の通りです。
■ 管理権限の割り当てが可能 ※ WVDv1 ではPower Shell から操作可能
手順: Azure Portal > WVD > Host Pool(他のカテゴリーも選択可) > アクセス制御
■ グループ単位で追加可能 ※ WVDv1 では選択不可
手順: Azure Portal > WVD > Application groups (他のカテゴリーでも選択可) > Assignments > 「+ 追加」 を選択 > 追加するユーザーまたはグループを選択
##ユーザーの接続状況を確認可能
Azure Portal 上でユーザーの接続状況を確認できます。
以下が接続状況を確認するまでの手順です。
■ ユーザーの接続状況を確認可能 ※WVDv1 ではPower Shellで操作可能
手順: Azure Portal > WVD > Users > 確認するユーザーを選択 > Sessionsを選択
接続中: Active
未接続: Disconnected
注意事項
ユーザーアカウントが WVD 用の Azure AD に同期している必要があります。
#最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
WVDv1ではユーザー管理やアプリケーショングループ・Workspaceでの作業は Power Shell での操作が必要でした。WVD ARM では Azure Portal で操作可能になり、数クリックで管理やデプロイができ、WVDv1より利便性が向上しています。
この機会にWVD環境構築を試してみてはいかがでしょうか?
#Windows Virtual Desktop (WVD)をより詳しく知りたい方
Windows Virtual Desktop (WVD)に関しての情報は以下のリンクをご参照ください
■ Windows Virtual Desktop サービスについて知りたい
■ Windows Virtual Desktop ARM を作成