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噂の glTF PBR Next を試してみるテスト（2022年版）

Last updated at 2023-01-01Posted at 2022-12-25

この記事はWeb グラフィックス Advent Calendar 2021の18日目の記事です。
「噂の glTF PBR Next を試してみるテスト（2021年版）」についてはこちらを参照下さい。

はじめに

みなさんは Khronos の glTF というフォーマットについてご存じでしょうか？
glTF は GL Transmission Format の略でランタイム用途の 3D アセットの標準仕様を狙った比較的新しいフォーマットです。今年 2022年、国際標準規格 ISO/IEC 12113 としてリリースされました。

glTF の歴史について

少し glTF の歴史について振り返ってみたいと思います。

登場した年	バージョン	主な内容
2015年	glTF 1.0	glTF 1.0 発表。主に WebGL 向けとして誕生。
2017年	glTF 2.0	glTF 2.0 発表。実行環境に依存する仕様(GLSL)を廃止。PBRマテリアルを採用。
2018年	glTF 2.0	Draco圧縮拡張が発表。
2020年	glTF 2.0	PBR 拡張機能の開発成果（PBR Next フェーズ１）として Clearcoat / Transmission / Sheen 拡張が発表。
2020年	glTF 2.0	Variant 拡張が発表。
2021年	glTF 2.0	PBR 拡張機能の開発成果（PBR Next フェーズ２）として IOR / Volume / Specular 拡張が発表。
2021年	glTF 2.0	KTX 2.0 Universal Textures 拡張が発表。
2021年	glTF 2.0	XMP Metadata 拡張が発表。
2022年	glTF 2.0	PBR 拡張機能の開発成果（PBR Next フェーズ３）として Emissive Strength / Iridescence 拡張が発表。
2022年	glTF 2.0	glTF 2.0 の規格が国際標準規格 ISO/IEC 12113 としてリリース。

PBR Next とは？

PBR Next は glTF 2.0 以降に提案されている新しいマテリアル仕様の総称です。
https://github.com/KhronosGroup/glTF/milestone/2

拡張名	拡張機能の概要
KHR_materials_emissive_strength	emissiveFactor および emissiveTexture を [0.0,1.0] の範囲を超えて設定できるようにします。
KHR_materials_iridescence	シャボン玉、油膜、昆虫の羽などによく見られる相互反射や干渉を可能にする薄い半透明な層を追加します。