##概要
pepperはSpeech Recoボックスを使えば指定した言葉を聞き取らせることができる。しかし、それでは想定外の言葉が来たときには何も出来ない。簡単な挨拶ならそれでいいかもしれないが、例えば、Google Cloud PlatformのNatural Language APIとペッパーを連携して、通りかかった人の言葉から感情分析を行おうとした場合、通行人がどのような発言をしたとしても、それをペッパーが認識できる必要がある。
この機能を実装する方法として、同じくGCPのSpeechAPIを活用する方法があるが、実はpepper自身に備わっている機能を使っても、同じことが出来るのだ。今回はその方法を紹介したいと思う。
##人間が喋った言葉をおうむ返しするペッパー
ダイアログトピックを作り、下図のようにすることで、人間が喋った内容をおうむ返しするペッパーの完成だ。
![スクリーンショット 2018-03-19 17.37.31.png](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.amazonaws.com%2F0%2F216172%2F85b6a345-5425-579d-c33b-cda2fe9c47c5.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=92e964da64e89420e6e12886a6cde7f5)
このようにすることで、どのような言葉をかけても、それを聞き取ってそのまま同じことを反芻してくれる。
これで任意の言葉をペッパーが認識できるようになった。
##認識した言葉を他のボックスに渡す
ペッパーが認識した言葉を他のボックスに渡すことで、応用の幅が広がる。これは下図のようにダイアログボックスに新しく出力を追加すれば良い。今回はoutput1という出力を追加した。それに対応させて、.topファイルの方も書き換えてあげよう。
![スクリーンショット 2018-03-19 17.47.22.png](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.amazonaws.com%2F0%2F216172%2Fe404bf3a-0ec5-6599-9983-49bef2f97299.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=0c31eab86e7e02adc8f9503baaaa15f1)
##まとめ
想定しうる言葉だけでなく、任意の言葉を聞き取れるようになることで、より高度な会話や文章認識が可能になる。それに外部APIなど特別なものを使わないでも、pepper自身にこの機能があるのは大変ありがたい。
by アトリエスタッフ