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02. FreeCADとは何か ― 設計を機械設計コードで記述するためのCAD

Last updated at Posted at 2026-01-23

FreeCADとは何か

― 設計をコードで記述するためのCAD

前回の記事では、
GUI CADから脱却し、設計をコードとして記述・再利用する
という考え方について述べました。

では、その考え方を実際に試すには
どのCADを使えばよいのか?

本記事では、その答えの一つとして FreeCAD を紹介します。


なぜFreeCADなのか

FreeCADを選ぶ理由は「無料だから」ではありません。

本質的な理由は以下です。

  • Pythonが 第一級言語 として組み込まれている
  • GUI操作が Pythonコードとして記録・再現できる
  • パラメトリック設計を前提にしている
  • 内部構造が比較的オープンで、設計意図を追いやすい

つまりFreeCADは、

「形を描くCAD」ではなく
「形を生成するルールを記述できるCAD」

という性格を持っています。


GUI操作とコードの関係

FreeCADでは、GUIで行った操作の多くが
Pythonマクロとして再生可能です。

これは非常に重要なポイントです。

  • GUI操作 = ブラックボックス
  • Pythonコード = 設計意図が明示された記述

という関係が自然に成立します。

GUIで形を作り、
それを コードに落とし、再利用・一般化する
という流れが取りやすいのです。


実際の画面例

以下は、FreeCAD上で
Pythonコードから生成されたモデルの例です。

FreeCADでPythonコードから生成したモデル

この形状自体は単純ですが、重要なのはそこではありません。

  • この形は「操作の結果」ではない
  • パラメータとコードの実行結果として生成されている
  • 数値を変えれば、同じルールで別形状が得られる

という点に価値があります。


商用CADとの関係

FreeCADは、商用CADを否定するものではありません。

  • 最終成果物は商用CADで仕上げる
  • 量産図面・公差管理は商用CADに任せる
  • 設計検討・形状生成・試行錯誤をコードで行う

という住み分けも十分に現実的です。

FreeCADは「置き換え」ではなく、
設計プロセスの前段を変える道具と捉えるのが適切です。


次回予告:コードで形を作る

次の記事では、

  • FreeCAD上で
  • GUIを極力使わず
  • Pythonコードだけで形状を生成する

という具体例を示します。

そこでは、

  • 寸法変更=再設計ではなく「再実行」になること
  • 設計が“操作”から“記述”へ変わる感覚

を、実例として確認していきます。


まとめ

  • FreeCADは「コード設計」と相性が良い
  • Pythonが設計言語として自然に使える
  • GUI操作とコードが地続きになっている
  • 設計を再利用可能な資産として扱える

FreeCADは万能ではありませんが、
設計をコード化するという考え方を試すには、非常に適したCADです。


補足

本記事は、設計をコード化する流れを理解するための
前提知識として FreeCAD を紹介しています。

ライセンスや具体的な利用条件については、
公式ドキュメントおよび本家ページをご参照ください。

※ 本記事は特定の製品・ライセンスの利用を制限するものではありません。

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